夕べ東京フォーラムで日本最終公演を行ったディープ・パープル「ラプチャー・オブ・ザ・ディープ」ジャパン・ツアー2006をバンドのメンバー全員で観に行きました。
僕らシェイズのメンバーにとって、ディープ・パープルはやはり特別の存在であり、影響を多く受けた偉大なバンドであることは間違いないところですが、その理由の一つに彼らの変遷をリアルタイムで見てきたことがあげられます。
今回、メンバー全員で足を運んだ東京フォーラム公演は、僕らにとってまた会えたね~というホットな気持ちと十分にバンドとして熟成がなされているだろう、という期待感とでワクワクした気分でした。
現ディープ・パープルは彼らの初期は別にして、俗に第2期黄金期といわれるメンバーによる興行的成功から、メンバー間の確執を経て解散、再結成、新加入メンバーの死亡、オリジナル・メンバーの脱退、再加入、など紆余曲折ののち、今のメンバーが安定的に固定されすでにアルバムも2枚リリースしてベテランらしい堂々たるステージを展開しています。
2年ぶりの来日となった今回は前作「バナナス」(これは傑作でした!)に引き続いて「ラプチャー・オブ・ザ・ディープ」のプロモーションでの来日でしたが、正直言って聴いていてあまり印象に残らないこのニュー・アルバムからどんな選曲をし、過去のヒット曲とどう織り交ぜながらDパープルのステージを作り上げるのか、が僕にとって最大の興味でありました。
思い起こせば三十数年前、あの名盤「LIVE IN JAPAN」が録られた武道館のバック・ステージは正に戦場のような騒々しさと混乱、緊張に包まれていました。僕は若いながらも機材を準備する日本側のクルー(アルバイトのようなもの)としてお手伝いをしていました。
メンバーはみな若くヤンチャで風格や貫禄というものが一切無かったので物静かなI・ペイス以外はみな「イヤ~なガイジン」という第一印象でした。
そんな過去のエキセントリックなスター・プレーヤー:リッチー・ブラックモアに代わって加入した新生パープルのギタリスト、スティーブ・モーズ。
器用で音楽的にはブルースをあまり意識して無いように感じるそのサウンドは、その表情からも読み取れるようにナイーブで人柄のよさそうなナイスガイの印象と共に新しいパープルのスター・プレーヤーとなってきています。ただしこの人はスター志向でなく、言われたことを堅実に実行していくタイプのように感じたので今後、どう自分を強烈にアピールしていくかに興味があります。
今のパープルはボーカル、イアン・ギランの強いリーダーシップでグループの結束が図られているようですが、近年のギランのどっしりと落ち着いた何とも言えないすばらしい表情は、この偉大な名前と歴史を持つ稀有のハードロックバンドの文字通りの「顔」として十分すぎるほどの貫禄と抜群の安定感を周囲に見せつけています。
時折、かつてのハイトーンにチャレンジする瞬間がありましたが、時にははずしても、歌い回しの工夫によって観客を失望させないだけの実力はロックボーカリストとして満点を上げたいほど僕を感動させてくれました。
初来日当時と比べたらこれが同じ人間か、と思うほど歌も風貌も変わりましたが、なにも昔を追うことはないのです。若い時は若さで、老いてくれば円熟味で勝負です。
今のギランは最高です! ステージでの立居振舞を見てるだけで(歌がない時のたたずまいや観客のいじり方など)ああ、これがディープ・パープルでしょ!と思わせます。
時折、スティーブ・モーズの肩に手を触れてなにやら話し掛けます。モーズはニコニコとうなずいて微笑み返します。この瞬間を見ただけでも今のこのバンドのメンバー間の信頼関係が非常に良い状態であることがうかがえます。
ではパープルの変わることの無いあのスピード感のあるハードなサウンドの要はなんでしょうか?
それはⅠ・ペイスのドラミングです。彼は第一期からの唯一のオリジナル・メンバーですが初期から変わらぬ隙の無いタイトなキメや利き腕じゃない方の腕一本での高速連打、腕を広げて繰り出すスピーディーなシンバル・ワーク、それに強いキックなど、彼のプレイが作り出すサウンドはこれぞまさにディープ・パープル!そのものです。
今回のステージでは意識的にでしょうか、彼のキック(バスドラム)の重心の低い、心臓に直接影響を与えるんではないかという音がPAによって他の楽器に比較して強調されていました。数枚のシンバルにも個々に細かいマイキング(マイクのセッティング)がなされ、スネアからはローカットで乾いた音がタイトに飛び出していました。
これは演奏前に僕がステージ脇まで行って見てきたことですが目測で以前よりほんの少しシンバルが低くなっていました。さらにドラムのイスとハイハットの位置関係がこれも明らかにオープン気味になっていました。そして実際のペイスの肩から腕のあたりの演奏中の上がり具合がなだらかでおとなしくなっていました。
やはり少しお歳を召してきたな・・・と思えるこの微妙な変化がもたらすサウンド全体への影響はお決まりの名曲「ハイウェイ・スター」で見え隠れしていました。
僕が若い頃武道館のステージ横で見た彼の動きとは明らかに違う、無駄なアクションを削り取ったかのような必要最小限の効率的な動きによってキメは保たれていたのですが、以前のオーバーアクションによる微妙な遅れ(アフタービート)がオンビートに限りなく近づいていました。
音楽はこれによって推進力が付きます。いわいる70年代の特徴である後ノリ感がなくなり(あるいは減って)サウンドが明るくなります。
PAのサウンド・セッティングも中心はドラムスにあり、華やかなドラムを終始楽しめましたがギターやKb、ベースの不明瞭な音像には大いに不満が残りました。
東京フォーラムというホールのせいなんでしょうか?
それにしてもサウンド面での今回のステージのスターはギランとペイスのイアン兄弟?であったことは明白です。聴いていて心臓がペイスのキックに合わせてバクバクいってました。
コンサートのことを書くと止めども無くいろいろ書きたくなって長文になってしまいますが、ここまできたらあとの二人のことも少し書きましょう。
ベースのロジャー・グローバー。
この人は人相的には一番おじいちゃんになっていました。昔は愛想がない人でしたが、どうしてどうして、今のステージでは終始、プレイが楽しくて仕方がないといった感じでした。この人はギランとともにDPを脱退しましたがその後もプロデューサーとして大活躍していました。一方のギランが試行錯誤(ほとんど失敗続き)の連続で悲運を囲っていたのに反し、ロリー・ギャラガーやマイケル・シェンカーへのプロデュース業は彼らを成功へと導き、その辣腕ぶりが評価されていました。
彼のベースプレイはルートと5度を中心としたオーソドックスなもので、ベースのテクニックをひけらかすということはせずに(しかしこの人のスタジオ盤「LAZY」の技巧ぶりはあなどれません)ひたすら音楽を支えることに徹しています。言い換えればこの人がリラックスしていることによってDPのサウンドが落ち着いたものに聞こえるのです。ビートはペイス、中音域はキーボードに任せている感じがベーシストの僕にはよく分かります。
さらにステージ上の各楽器の配列にも以前と違う工夫がなされています。
昔はKbのジョン・ロードがステージに向かって左側に鍵盤を置き、その隣のロジャーの動きを止めるような配置でしたが、今はKbドン・エイリーはステージ奥にドラム台と並んでいて、ステージの前面が左右に広く開いています。これによってベーシスト・ロジャーは演奏中自由に動く事ができます。観客とのコミュニケーションが容易にとれるので、彼にはとってもいい事だと思いました。
最後にキーボード、ドン・エイリー氏。
率直に言って彼は自分のスタイル構築に悩んでいると思われます。前任ジョン・ロードはあまり器用な人ではありませんでしたが、ソロプレイなどに聴かれるメロディー・メーカーとしての非凡な力はクラシカルなメロディーの多用とあいまって、印象的なフレーズを作り出す才能にあふれていました。が、エイリーはというと、Kbソロなどを聴く限り、スタジオ・ミュージシャン的な小細工や器用さが逆に裏目に出て、作り出されるフレーズが印象に残らないのです。クラシックを勉強した人が特によくやるんですが、ソロの途中にバッハなどのバロック進行を挟みます。今回彼はソロの一部にヘンデルを挿入しましたが、その後のガーシュインとのミスマッチが尾を引いて、全体に散漫な演奏を聞かせてしまいました。彼はDPのキーボードとはどうあるべきかで悩んでいます。そしてそれを積極的に解消せず、ずるずると引き延ばしています。これは前作「バナナス」ツアーの映像からも分かります。早く自分の確固たるスタイルの完成を望みたいです。
最後にセットリスト。
オープニング曲の意外さには脱帽でした。コンサートに行かれなかったみなさん、1曲目は何だったと思いますか?
なんとアレンジされた「ピクチャー・オブ・ホーム」(マシンヘッド)でした。
その後も「ストレンジ・カインド・オブ・ウーマン」「ファイアー・ボール」「レイジー」「スペース・トラッキン」と名曲揃いでした。所々にニューアルバムから4曲位挟みましたが、マシンヘッドやその前のアルバムあたりのヒット曲を数多く持ってきたところに第2期への回帰ともとれるスタンスとサービスを感じました。
ペイスは時折ツインペダル(ツーバスじゃなく)で強烈なファイアー・ボールを聴かせましたが、この曲を演奏する事自体珍しく、嬉しく思いました。
さらに最近の彼らの常套手段である「ハイウェイ・スター」のイントロを分からなくするやり方も次第に巧妙になってきて始まってから1分してもそれと気付かせないやり口はさすがにベテラン・バンドのマジックでした。
ベースソロの途中からハイポジションで「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のあのリフが聞こえた時はくそ~、やられた~と思いましたしアンコールで「ハッシュ」(それもここでドラムソロ!)をやった時はあの印象的なメロディーがいつまでも頭の中から消えませんでした。大盛り上がりのうちにラストは「ブラックナイト」・・・・一体ニューアルバムのプロモーションはどうなっちゃったの?と聞きたくなるような・・・・オールドDPファンにはこたえられない夜となりました。
おっと、ごめんなさい。ついつい長くなってしまいました。5,000文字でした!
また、どこかのコンサートに行ったとき、そのステージの模様を書きたいです。
僕らシェイズのメンバーにとって、ディープ・パープルはやはり特別の存在であり、影響を多く受けた偉大なバンドであることは間違いないところですが、その理由の一つに彼らの変遷をリアルタイムで見てきたことがあげられます。
今回、メンバー全員で足を運んだ東京フォーラム公演は、僕らにとってまた会えたね~というホットな気持ちと十分にバンドとして熟成がなされているだろう、という期待感とでワクワクした気分でした。
現ディープ・パープルは彼らの初期は別にして、俗に第2期黄金期といわれるメンバーによる興行的成功から、メンバー間の確執を経て解散、再結成、新加入メンバーの死亡、オリジナル・メンバーの脱退、再加入、など紆余曲折ののち、今のメンバーが安定的に固定されすでにアルバムも2枚リリースしてベテランらしい堂々たるステージを展開しています。
2年ぶりの来日となった今回は前作「バナナス」(これは傑作でした!)に引き続いて「ラプチャー・オブ・ザ・ディープ」のプロモーションでの来日でしたが、正直言って聴いていてあまり印象に残らないこのニュー・アルバムからどんな選曲をし、過去のヒット曲とどう織り交ぜながらDパープルのステージを作り上げるのか、が僕にとって最大の興味でありました。
思い起こせば三十数年前、あの名盤「LIVE IN JAPAN」が録られた武道館のバック・ステージは正に戦場のような騒々しさと混乱、緊張に包まれていました。僕は若いながらも機材を準備する日本側のクルー(アルバイトのようなもの)としてお手伝いをしていました。
メンバーはみな若くヤンチャで風格や貫禄というものが一切無かったので物静かなI・ペイス以外はみな「イヤ~なガイジン」という第一印象でした。
そんな過去のエキセントリックなスター・プレーヤー:リッチー・ブラックモアに代わって加入した新生パープルのギタリスト、スティーブ・モーズ。
器用で音楽的にはブルースをあまり意識して無いように感じるそのサウンドは、その表情からも読み取れるようにナイーブで人柄のよさそうなナイスガイの印象と共に新しいパープルのスター・プレーヤーとなってきています。ただしこの人はスター志向でなく、言われたことを堅実に実行していくタイプのように感じたので今後、どう自分を強烈にアピールしていくかに興味があります。
今のパープルはボーカル、イアン・ギランの強いリーダーシップでグループの結束が図られているようですが、近年のギランのどっしりと落ち着いた何とも言えないすばらしい表情は、この偉大な名前と歴史を持つ稀有のハードロックバンドの文字通りの「顔」として十分すぎるほどの貫禄と抜群の安定感を周囲に見せつけています。
時折、かつてのハイトーンにチャレンジする瞬間がありましたが、時にははずしても、歌い回しの工夫によって観客を失望させないだけの実力はロックボーカリストとして満点を上げたいほど僕を感動させてくれました。
初来日当時と比べたらこれが同じ人間か、と思うほど歌も風貌も変わりましたが、なにも昔を追うことはないのです。若い時は若さで、老いてくれば円熟味で勝負です。
今のギランは最高です! ステージでの立居振舞を見てるだけで(歌がない時のたたずまいや観客のいじり方など)ああ、これがディープ・パープルでしょ!と思わせます。
時折、スティーブ・モーズの肩に手を触れてなにやら話し掛けます。モーズはニコニコとうなずいて微笑み返します。この瞬間を見ただけでも今のこのバンドのメンバー間の信頼関係が非常に良い状態であることがうかがえます。
ではパープルの変わることの無いあのスピード感のあるハードなサウンドの要はなんでしょうか?
それはⅠ・ペイスのドラミングです。彼は第一期からの唯一のオリジナル・メンバーですが初期から変わらぬ隙の無いタイトなキメや利き腕じゃない方の腕一本での高速連打、腕を広げて繰り出すスピーディーなシンバル・ワーク、それに強いキックなど、彼のプレイが作り出すサウンドはこれぞまさにディープ・パープル!そのものです。
今回のステージでは意識的にでしょうか、彼のキック(バスドラム)の重心の低い、心臓に直接影響を与えるんではないかという音がPAによって他の楽器に比較して強調されていました。数枚のシンバルにも個々に細かいマイキング(マイクのセッティング)がなされ、スネアからはローカットで乾いた音がタイトに飛び出していました。
これは演奏前に僕がステージ脇まで行って見てきたことですが目測で以前よりほんの少しシンバルが低くなっていました。さらにドラムのイスとハイハットの位置関係がこれも明らかにオープン気味になっていました。そして実際のペイスの肩から腕のあたりの演奏中の上がり具合がなだらかでおとなしくなっていました。
やはり少しお歳を召してきたな・・・と思えるこの微妙な変化がもたらすサウンド全体への影響はお決まりの名曲「ハイウェイ・スター」で見え隠れしていました。
僕が若い頃武道館のステージ横で見た彼の動きとは明らかに違う、無駄なアクションを削り取ったかのような必要最小限の効率的な動きによってキメは保たれていたのですが、以前のオーバーアクションによる微妙な遅れ(アフタービート)がオンビートに限りなく近づいていました。
音楽はこれによって推進力が付きます。いわいる70年代の特徴である後ノリ感がなくなり(あるいは減って)サウンドが明るくなります。
PAのサウンド・セッティングも中心はドラムスにあり、華やかなドラムを終始楽しめましたがギターやKb、ベースの不明瞭な音像には大いに不満が残りました。
東京フォーラムというホールのせいなんでしょうか?
それにしてもサウンド面での今回のステージのスターはギランとペイスのイアン兄弟?であったことは明白です。聴いていて心臓がペイスのキックに合わせてバクバクいってました。
コンサートのことを書くと止めども無くいろいろ書きたくなって長文になってしまいますが、ここまできたらあとの二人のことも少し書きましょう。
ベースのロジャー・グローバー。
この人は人相的には一番おじいちゃんになっていました。昔は愛想がない人でしたが、どうしてどうして、今のステージでは終始、プレイが楽しくて仕方がないといった感じでした。この人はギランとともにDPを脱退しましたがその後もプロデューサーとして大活躍していました。一方のギランが試行錯誤(ほとんど失敗続き)の連続で悲運を囲っていたのに反し、ロリー・ギャラガーやマイケル・シェンカーへのプロデュース業は彼らを成功へと導き、その辣腕ぶりが評価されていました。
彼のベースプレイはルートと5度を中心としたオーソドックスなもので、ベースのテクニックをひけらかすということはせずに(しかしこの人のスタジオ盤「LAZY」の技巧ぶりはあなどれません)ひたすら音楽を支えることに徹しています。言い換えればこの人がリラックスしていることによってDPのサウンドが落ち着いたものに聞こえるのです。ビートはペイス、中音域はキーボードに任せている感じがベーシストの僕にはよく分かります。
さらにステージ上の各楽器の配列にも以前と違う工夫がなされています。
昔はKbのジョン・ロードがステージに向かって左側に鍵盤を置き、その隣のロジャーの動きを止めるような配置でしたが、今はKbドン・エイリーはステージ奥にドラム台と並んでいて、ステージの前面が左右に広く開いています。これによってベーシスト・ロジャーは演奏中自由に動く事ができます。観客とのコミュニケーションが容易にとれるので、彼にはとってもいい事だと思いました。
最後にキーボード、ドン・エイリー氏。
率直に言って彼は自分のスタイル構築に悩んでいると思われます。前任ジョン・ロードはあまり器用な人ではありませんでしたが、ソロプレイなどに聴かれるメロディー・メーカーとしての非凡な力はクラシカルなメロディーの多用とあいまって、印象的なフレーズを作り出す才能にあふれていました。が、エイリーはというと、Kbソロなどを聴く限り、スタジオ・ミュージシャン的な小細工や器用さが逆に裏目に出て、作り出されるフレーズが印象に残らないのです。クラシックを勉強した人が特によくやるんですが、ソロの途中にバッハなどのバロック進行を挟みます。今回彼はソロの一部にヘンデルを挿入しましたが、その後のガーシュインとのミスマッチが尾を引いて、全体に散漫な演奏を聞かせてしまいました。彼はDPのキーボードとはどうあるべきかで悩んでいます。そしてそれを積極的に解消せず、ずるずると引き延ばしています。これは前作「バナナス」ツアーの映像からも分かります。早く自分の確固たるスタイルの完成を望みたいです。
最後にセットリスト。
オープニング曲の意外さには脱帽でした。コンサートに行かれなかったみなさん、1曲目は何だったと思いますか?
なんとアレンジされた「ピクチャー・オブ・ホーム」(マシンヘッド)でした。
その後も「ストレンジ・カインド・オブ・ウーマン」「ファイアー・ボール」「レイジー」「スペース・トラッキン」と名曲揃いでした。所々にニューアルバムから4曲位挟みましたが、マシンヘッドやその前のアルバムあたりのヒット曲を数多く持ってきたところに第2期への回帰ともとれるスタンスとサービスを感じました。
ペイスは時折ツインペダル(ツーバスじゃなく)で強烈なファイアー・ボールを聴かせましたが、この曲を演奏する事自体珍しく、嬉しく思いました。
さらに最近の彼らの常套手段である「ハイウェイ・スター」のイントロを分からなくするやり方も次第に巧妙になってきて始まってから1分してもそれと気付かせないやり口はさすがにベテラン・バンドのマジックでした。
ベースソロの途中からハイポジションで「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のあのリフが聞こえた時はくそ~、やられた~と思いましたしアンコールで「ハッシュ」(それもここでドラムソロ!)をやった時はあの印象的なメロディーがいつまでも頭の中から消えませんでした。大盛り上がりのうちにラストは「ブラックナイト」・・・・一体ニューアルバムのプロモーションはどうなっちゃったの?と聞きたくなるような・・・・オールドDPファンにはこたえられない夜となりました。
おっと、ごめんなさい。ついつい長くなってしまいました。5,000文字でした!
また、どこかのコンサートに行ったとき、そのステージの模様を書きたいです。
行けばよかった。
迷ってたんですがなんとなく見送ってしまいました。
アンコールの「ハッシュ」聞きたかったー。
出だしは「ウォ~」でした?「コケコッコー」でした?
一緒にナーナナナーしたかったですー。
そういえば、先日カラオケで「ブラックナイト」歌ってひんしゅくかいました。
(1曲目からスタンディングだったので、たまに座ってました。歳だなあ。)笑
やっぱりパープルって「憧れ」だったんだな。
ROCKを知ったばかりの若かしり頃を思い出した
貴重な1日でした!
それと文章の長さから絶大なるパープル愛を感じます。
カラオケで歌っちゃうくらいのファンだと知っていたら、強引に誘うんだったね。
オレはね、プラントよりギランなんだよ。だってカラオケ向きの曲がDPの方が多いでしょ?
「ウォ~」とか「コケコッコー」・・・の意味が分からず・・・ゴメン!
みなさ~ん、この人毎回投稿者名を変えていますが、本当は「さすらいの散歩人」こと、シェイズのスター・プレーヤーくんです! 最近忙しくて散歩もままならないので名前を変えました。
というわけで・・・ギタリストがドラマーを誉める、という結末があまりにファンタスティックだとは思いませんか?
それほど良かったんです、ペイスさん。 ハードロック・バンドはドラムが上手いと、全体が上手く聞こえるのですよ。
あと、ボーカルもそう。
最近もいろいろ若いヒトも含めて聴いているようですが、DPのようなベテランのバンドを聴くとなぜか「情感のある興奮」が湧き起こりますねぇ。
同じ時代を生き抜いてきたシンクロニシティが共感を呼ぶのでしょうね。
好きなバンドは数々あるのですがDPには特別の愛着を感じています。
伝説のブドーカン・ライブで脇にいたことも、その一因でしょうが、「ファイアー・ボール」や「マシン・ヘッド」のなどのアルバムはハードロックの醍醐味やエッセンスが自然なカタチで凝縮されている名作なので、メンバーの入れ替わりがあったにせよ、ペイス、ギラン、グローバーがいるDPなら心から応援しちゃいますよ。