バンマスの独り言 (igakun-bass)

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音楽通(つう)と言われたい人への短期集中講座6

2008年09月13日 | 音楽講座および楽器の話
今日はポピュラー音楽でジャンル分けや説明にも使われる「ビート」という言葉について書いてみよう。



「ビート」(beat)

実際の使われ方は2ビート、4ビート、8ビート、16ビートと呼び、1小節の中で音を鳴らすタイミングの数のことだと思ってもらえばいい。

2ビート/4ビート・・・どちらも4拍子を基本としており、2ビートは、1小節の1,3拍目、4ビートは1,2,3、および4拍目にベースのアクセントがある。ドラムのビートはどちらも2および4拍目に置かれる。

8ビート・・・1小節を8分割し、これをビートの基本単位とするリズムのこと。
4/4拍子での8分音符がこれに相当し、通常リズムの中心となるベースやドラムスが8分音符を連打する形のビート。ロックの基本的ビートでもある。

16ビート・・・1小節を16に分ける16分音符を基本単位としたビートのこと。
8ビートの裏を感じながら刻まれる、細かいリズムである。ジャズとロックが融合したことで生まれ、フュージョンの基本リズムとされる。

「ビート」は「拍」と訳されるが、拍は音楽に秩序を持たせるために、一定の時間ごとに刻む単位だ。この拍の間隔(長さ)によって「テンポ」が決まる。

他に「タイム(time)」という言葉がある。これは訳せば「拍子」である。
一定の間隔で刻まれる「拍」に、周期的な強弱を生じさせることによって生じる単位だ。
周期的な強弱とは、2拍、3拍、4拍等ごとに心理的な強拍を感じさせることで、単純拍子、複合拍子、混合拍子の三種に大別できる。

単純拍子:2拍子、3拍子、4拍子
複合拍子:単純拍子の1拍を3分割した拍子(6拍子、9拍子、12拍子など)
混合拍子:異なる2種の単純拍子を合わせた拍子(2拍子+3拍子=5拍子など)

人間が聞き分けられ演奏できるリズムは、時代と共に確かに精度が上がっていると言っていいだろう。
昔のデキシーランド・ジャズなどが2ビートから4ビートへと進化していったことからも、8ビートの出現だって歴史の必然なのだ。
現在のような、さまざまの分野のプレーヤーが共演するような音楽状況が現れるためには、8ビートや16ビートの音楽の発展が必須の条件だったともいえる。

たとえ肉体的な限界があったとしても、テクノロジーの助けを借りれば、16ビートをはるかに超越した32ビート、64ビート・・・まで可能なはずである。
感覚的に受け止めることのできるビートは、細分化がどこまで可能だろうか?

それは時と共に限りなく進歩していくのか、それとも超える事の出来ない上限が存在するのか?

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