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アイデアリズム idealism daydream

ほのぼのとした声がヤダ

2009年12月15日

 今日は仕事の面接に行ってきました。映画館でのお仕事です。
 ウチの地域では一番大きく迷子になりそうな感じのところです。

「それではコレを記入して下さい」

 と、志望動機の用紙を渡され必死になって書く私。まぁ、毎回思う事なんですが、

志望動機の用紙をワザワザ書かせるなら、履歴書いらないじゃん

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「どうしてウチで働きたいと思ったのですか? 他にもイロイロあると思いますが」
「それは"夢を売る"というか、どうしてもここに目がいってしまったからです」
「なんだかよく分からないのですが」
「話が長くなりますがよろしいですか?」
「どうぞ」
「私はあるところで仕事をしていたのですが、そこはTVも映らないしラジオも聞けないという、かなりヘンピなところだったのです。仕事をして帰るだけの生活で何の娯楽も無いため、次第に私を含めてミンナが娯楽に飢えて精神的に大変でした。
 映画とかTVとか、そういうものは食べ物や飲み物と違い"身体的には"必要無いのカモ知れません。しかし私は先の体験で"娯楽ってありがたいものだなぁ"とヒシヒシと実感しましたので、こういう仕事は価値があると思っています」
「なるほど、そうですか・・・」

 ここで仕事内容の説明を受けました。
 映画館のモギリの仕事は一見簡単そうに見えるらしいのですが、この映画館は他の店との複合施設なので、他のお店の事も把握しておかなければいけない等々。

 それからK藤サン(私をみた面接官)の個人的な話へと続きます。

「私が入社した理由が"楽そうだから"なンです」
「えっ、そうなんですか?」
「でも実際の運営は楽じゃないんですよ、コレが。正直なところ映画館の仕事は楽だと言うイメージだったでしょ?」
「いやぁ・・・私はこの募集を見た時にはさっきお話した以上も以下も無いんですが・・・」

 だんだん面接と言うよりもK藤サンの愚痴を聞くハメに。

「最近ではワンピース等が大ヒットいたしまして、今度の日曜日分までチケットが売れてしまいました」
「それは良かったですね」
「そうでもないんです」
「どうしてですか?」
「最近の映画の傾向として"映画を見れば限定版プレゼントがもらえる"みたいなのが多いので、そういう"オマケ欲しさ"で来られるお客様が増えてしまいました。そういうのって寂しくないですか?」
「そうですね。純粋に映画を楽しむ感じではないため、私もその話を聞くとちょっと寂しい感じがします」
「やっぱりそう思いますか!」

-----1時間後-----

 次の面接の人が待っているので早くして下さい、と連絡が入ったようですのでやっと面接の話に戻りました。

「私が○○さん(私の名前)を採用するのかどうか不安に思っているのが3つあります」
「はい」

「1つめはウチのスタッフの大半は学生や20代フリーター、主婦の方々です。○○さんは年齢が高く年下の人からの指示を受ける事になるので、プライドが傷ついてしまうのではないか、と。
 2つめは給料が安いと言う事です。ウチのスタッフで一番コンスタンスに出ても7万円くらいしかありません。人数が多くワークシェアしているので、それくらいにしかなりません。
 3つめは○○さんの"ほのぼのとしたしゃべり方"や"声"です。年末年始最高潮に忙しいので、その声だと他のみんながイライラすると思います

ガビーン・・・

 愕然とする私。また声かよ・・・。

「そうですか・・・それでは今回はお見送りと言うわけですね」
「申し訳ないんですが・・・」
「いえ、私の方こそイロイロなお話も聞けたし勉強にもなりました。ありがとうございます」
「本当に申し訳ないです。この3点を除くとほぼ採用なのですが」

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 結局、不採用だったのですが、K藤サンは優しい人だとも思いました。

P.S.職業欄に書いた「以前勤めていた九州のパソコン屋」はかなり心証が悪くフォローするのに苦労しました。まぁ、勤めていた私自身も客観的に見て心証が悪いので致し方ないかな・・・
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