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アイデアリズム idealism daydream

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ヘッドボイスとファルセットボイス Misiaの歌を練習中 その7

2002年10月07日 | 歌や演技の練習イロイロ
 この間のカラオケで歌っていて気付いたこと。
 それは、ミドルボイスとチェストボイス(一般的にいうところの”地声”)とヘッドボイス(一般的にいうところの”裏声”)の声の質があまりにも違い過ぎて、高音部、特にサビの部分が素っ頓狂(突然調子外れに感じる)に聞こえてしまうと言う事。
 これは私にとって新たなる大問題だ。別に私は歌手じゃなくて趣味だから「本当はどうでもいい問題」なのだけれど、私にとって歌は唯一の取り柄であるので、かなりショックを受けた。
 今まで地声の最高音以上が出てくるとヘッドボイスに切り替えていたのだが、今後はヘッドボイスの声量(声の音量)がガクンと下がるところで地声に切り替えるように練習してみよう、と思った。
Re: ヘッドボイスとファルセットボイス Misiaの歌を練習中 その7 管理人 - 2002/10/07(Mon) 16:57:07

 さて、ヘッドボイスとファルセットボイスはどちらも「裏声」と一般的には言われるみたいだが、本当は違うと思う。
 私の身の回りに歌の先生がいるわけではないし、もともと音楽用語は曖昧でヘッドボイスとファルセットボイスの違い自体が曖昧だ。私自身、他の人の音を未だ聞いた事が無い。
 だけれど、「高い声で歌える本 Misiaの歌を練習中 その6」の中の本では明確に違いを指摘していた。ということで、私はそれにそって自分で勝手に区分けしている事を予め了承下さい。

 とりわけカラオケに行った時、唯一ファルセットでも歌う友人がいる。ファルセットはかなり息の量がいるので、端から聞くとちょっと苦しそうに聞こえてしまうし、なによりも他の人のヘッドボイスもちょっと聞いてみたいというのもあった。
 ヘッドボイスを出してとお願いするのだが、「出し方が分からない」と言われてしまった。そういえばそうかも知れない。私も今まで理論的に考えて出していたわけではないので、説明に苦しむ。
Re: ヘッドボイスとファルセットボイス Misiaの歌を練習中 その7 管理人 - 2002/10/07(Mon) 17:29:40

 家に帰ってから鏡を持ってごちゃごちゃと色々と発声していたところ、だんだん答えが近付いてきたような気がしたので、ここでレポート。

 まず、チェストボイスとミドルボイス。これは簡単に言うと地声のこと。声の高い低いで「自分が響く感じがする」箇所が違うだけで発声の仕方は一緒。チェストボイスは胸の当たりで響く感じがする低い音、ミドルボイスはおでこや頭のてっぺんまでに響く感じがする比較的高い音だ。
 用語がちょっと難しいだけで誰でも普通に使っている声なので問題なし。普通に会話をする時の発声の仕方だから。

 ファルセットボイスは、ハミング(口を閉じて声を鼻に抜かしてメロディだけを歌うこと)する時の発声の仕方。声の低い人でもハミングすると高い音が出せるのは、チェストボイスとミドルボイスとは発声の仕方が違うから。
 声帯はのどの奥にあるので、普通の鏡では見る事が出来ないのだが、チェストボイスとミドルボイスは声帯の開き具合によって音の高い低いをほとんど決める。
 ファルセットボイスは声帯は開いたままで、声帯の上の喉の空間を筋肉を使って細くしたり太くしたりして音の高い低いを決めるのだ。
 声を出すのと高い低いを声帯だけで全部するのがチェストボイスとミドルボイス、声は声帯で作っておいて高い低いは喉の空間の度合いで決めるのがファルセット、ということだ。
Re: ヘッドボイスとファルセットボイス Misiaの歌を練習中 その7 管理人 - 2002/10/07(Mon) 18:35:25

 ファルセットボイスを出すのは比較的容易い。高い音をハミングするとOK。
 しかし、ファルセットの音は高い声を手に入れられる反面、結局「鼻歌」なので音が小さい。吐く息の中で声にする事が出来るのは50%くらいしか無いかも知れない。後の50%は無駄になっている。マイクで歌う時は比較的大きな声で歌わないと聞きづらいので非常に疲れてしまう。

 こう言う時に威力を発揮するのが「ヘッドボイス」。ヘッドボイスという言葉は「頭のてっぺんから喉にかけて自分が響きを感じる声」という意味だ。これはファルセットを発声した時にも感じる事が出来るが、ヘッドボイスはファルセットと基本的に同じ発声で、ヘッドボイスは「ファルセットの声を増幅したもの」だから。
Re: ヘッドボイスとファルセットボイス Misiaの歌を練習中 その7 管理人 - 2002/10/07(Mon) 19:30:43

 声を大きくしようと息をたくさん吐いても実は増幅はしない。声の大きさは肺~声帯の気圧と声帯~口や外気の気圧の差が大きい程、大きな声になる。ファルセットはもともと声帯が開きぎみなので、大きな声というのが難しい。

「そんなぁ・・・じゃ、どうやって声を増幅させるのよ?!」

 色々と自分の喉を鏡を使って研究した結果、「ヘッドボイスは口、特に舌を使って声を増幅させる」という事が分かった。
 鏡を使って口の中を見てもらうとよく分かるのだが、同じ高さの音でもファルセットとチェスト・ミドルボイスでは、明らかに喉の形が違う事が分かる。
 チェスト・ミドルボイスの場合と違ってファルセットボイスで声を出す時は、喉の奥の両サイドからピンクの膜みたいなものがピョコピョコ出てくる。
 このピンクの膜(医学用語でどういうのかは知らない)はファルセットの声が高くなればなるほど大きくせり出してくるのが分かるはず。おそらく、ファルセットと言うのは、この膜で音の高い低いを調節しているのだと思う。

 ヘッドボイスはファルセットの発声をしたまま、舌を奥に引っ込めて喉を塞ぐように(完全には塞がない)すると出せる。巻舌にするのではなくて、舌の奥を使うような感じで。吐く息はなるべく鼻からもれないように注意する。
 結構特殊な舌の使い方なのですぐには出せないかも知れないが、舌を動かす事が出来ない人はそうそういないので、このあたりは慣れ、もしくは練習次第だ。
Re: ヘッドボイスとファルセットボイス Misiaの歌を練習中 その7 管理人 - 2002/10/07(Mon) 19:53:34

 吐く息の強さは強すぎても弱すぎてもヘッドボイスはかすれてしまってファルセットっぽくなってしまう。吐く息の強さも微調整が必要。また、ファルセットの声をキープするので、あまり低い音だとやりにくいのでこちらも注意だ。

 難しい事を書いてしまったが、ヘッドボイスの練習方法としてはアニメーションの「走れ! ジョリィ」の歌が意外と良いかも知れない。
 この歌はサビの部分で「走れ! ジョリィ(トルルルル)」と歌うが、この”トルルルル”(トリルという)がヘッドボイスの舌の使い方とちょうど一緒。
 まずは舌の位置を感覚でつかんでから、次第にトリルではなくて普通に歌えるようになるとヘッドボイスが出来るようになる、と思う。

 「走れ! ジョリィ」の歌を知らない場合は、まずアイウエオの「エ」をファルセットで発生しながら、舌を徐々に引っ込めていく。舌先は下に向けたまま、舌の奥で引っ込めると言う感覚で。口はあまり大きく開けずに、半開きの感じで。
 舌を引っ込めていくと、声の質が変わっていくのが分かると思う。最初はかすれ気味だった声の質が、だんだんとはっきりとした質に変わるはず。
Re: ヘッドボイスとファルセットボイス Misiaの歌を練習中 その7 管理人 - 2002/10/07(Mon) 20:15:21

 そういうわけで、ヘッドボイスは舌を使って喉から出る空気を少なくして、外と中の気圧の差を大きくする事により、ファルセットよりも声量を大きくする事が出来る、というものだ。

 だんだん慣れてくると声帯自体をも微妙に変化させて、ハミングでもヘッドボイス、ファルセット、チェスト・ミドルボイスを歌い分ける事も可能になる。「歯で口笛を吹く事が出来る人」みたいに・・・。

高い声で歌える本 Misiaの歌を練習中 その6

2002年08月04日 | 歌や演技の練習イロイロ
 この間、本屋さんに行っていつもの如く立ち読みしていたのだが、「高い声で歌える本」という本を一気に読み終えた。そして、購入。

http://www.kt.rim.or.jp/~saburo/

 内容は著者の体験談、科学的な発声の仕組み、トレーニングと3つに分かれている。
 色々な声楽の本を読んでいたが、これほど自分に合っている本はないかな、と久々に感じてしまった。
 なによりも著者の体験談。私と同じように曖昧な音楽用語に混乱し、数々の過ちを幾度と無く繰り返し、ノドを痛めて来たっていうから面白い。先生と呼ばれる人も、最初があったんだなぁって思った。
 科学的な発声の仕組みは内容が「音声とかノドについて」なのでかなり難しい。あまり理解が出来ないが良しとしよう。
 最後のトレーニングだが、結構ページが少ない。
 だが、声を出すと言う事=ノドの筋肉のトレーニングに近いものがあるので、意外とシンプルなのかも知れない。

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 ヘッドボイス(この本では”裏声”という言葉が曖昧と言う事を指摘しているので、今後はこう呼ぶ事にしよう。尚、ファルセットについてはヘッドボイスとの区別があるのだが、音を聞かなきゃ詳しく分からないので、私自身良く分かっていないところが悩みどころ。単なる言葉のアヤなんだけど)のトレーニングを欠かさない私だが、近頃ある点に執心中だ。

 「ブレイクポイント(壊れてしまうポイント)」そうなんだよねぇ。
 チェストボイス(胸に響きを感じる声)&ミドルボイス(前頭部から頭頂部に響きを感じる声)、まぁ一般で言うところの「地声」とヘッドボイスの境目ということなんだけど、凄く難しくて声が詰まってしまう。
 滑らかに移行出来れば良いのだが・・・まだまだ練習不足という感じは否定出来ないかも。
Re: 高い声で歌える本 Misiaの歌を練習中 その6 投稿者:管理人  投稿日:2002/08/04(日) 04:11:02

 なんで歌等にこんなに執心しているのか、自分でもよく分からない。
 いまセンターで習っている事は声優という「演技」の勉強なので、ハッキリ言ってそんなに歌が上手く無くても良い。一応、歌の授業はあるけれど。
 それに、私がMisiaの歌を歌おうが歌うまいが、誰も求めていない。

 だけど、歌を歌いたいと言うのがどうしてもたち切れないのだ。
 多分、やっぱ、コンプレックスから生まれてくるものなのかも知れない。自分自身も他の人も「私の声がヘンチクリン」なのは誰でも認めているし、ワタシ自身「喋る」というのがとても苦手で、喋っていると口がこんがらがってしまう。
 もともと音楽が好きだから、伝えたい言葉をメロディーに乗せるというのが一番の自分自身の表現の中でピッタリと薄々思っているからかも知れない。

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 この間のカラオケで思った事は、ミンナ良い声してるよなぁって事かな。これは多分生まれつきのもの、天性だと思う。

 特にareさんは私よりも声域が広い(低音も高音も)し、声の質自体がマイクの通りが良いので、ちょっと練習するだけで私が歌う曲は全て歌えるようになると思う。それじゃ、私の歌うレパートリーが無くなってしまう。areさんがどっかで間違って練習しない様に祈るばかりだ。

 正直な話、客観的に見ると、今のところはメンバーの中では私が一番歌が上手いと思う。
 だけど、それはひとえに努力の結果と言える。
 声を細かく上下に震わせるビブラートも、練習すれば誰でも出来る。ヘッドボイス&ファルセットは自分自身を捨てる事が出来れば、上達はもう目の前だ。
 ミンナがミンナ、私と同じように練習すると私には勝ち目が無い。

 「才能について考える」のスレッドで散々書いたが、悲しいかな、「生まれながらの能力」というのは全部は否定出来ない。特に運動能力とか体格については先天的な関与が否定は難しい。

 だけど、それでも私は努力し続けると思う。「努力の子でもやればここまで出来るんだ」と自分自身の存在を確かめたい。どんなに小さくても良いから、自分の居場所を作りたいのだ。
Re: 高い声で歌える本 Misiaの歌を練習中 その6 投稿者:管理人  投稿日:2002/08/04(日) 04:21:18

 ああ、フラジオレットボイス(スーパーヘッドボイスのこと。笛のような声のことをさす。Misiaマライアキャリーミニリパートンくらいしか私は知らないのだけれど)なんて、夢のまた夢だなぁ・・・。

もう誰の目も気にしない Misiaの歌を練習中 その5

2002年07月30日 | 歌や演技の練習イロイロ
 MANISHの「もう誰の目も気にしない」。

 最近、邦楽にハマっているのである。
 もともと洋楽が好きで、ちっちゃい頃、小使いをコツコツ貯めてやっと手に入れたゲームカセットを即座に売り飛ばし、マイケル・ジャクソンのCDを購入資金に当てたオシャマなワタシである。
 それがどういうわけか、「Misia」だの「元ちとせ」「Do As Infinity」「MANISH」と最近になって狂ってるのである。これは由々しき問題である。

 MANISHは1993年くらいの2人組のバンドで、今はどうなっているのだか、全く音沙汰不明である。
 今改めて聴くと、ほぼ10年前の作品という事もあってか、サウンドも結構古い。10年の時を超えて、やっと私は今回このCDを購入したのである。

 でも、そんな事はどうでも良いのである。

 「炎のさだめ」も後ろ向きな私に似合っているけど、「もう誰の目も気にしない」はピッタリだ。何事においても。
Re: もう誰の目も気にしない Misiaの歌を練習中 その5 投稿者:管理人  投稿日:2002/07/30(火) 02:54:42

 そんな切なさを胸にの私だが、ハッキリ言って困っている。
 MANISHはMisiaと同じ位、高音のノビが良いのである。

 「もう、限界かも知れない・・・」

 死にもの狂いでの練習も空しく、声はやはり高くはならない。O4のAかBのまま止まってる。アルトでもテノールでも無い、中途半端なへんちくりんな自分の声。

 ”たくさん練習すれば、いつかは高い伸びのある声と柔らかい低い声が手に入れられるんだ!”

 と、子供の戯言のような夢を見てしまった自分。何だか悲しくなってしまった。いくら一生懸命努力しても報われない事をたくさん経験してきたにも関わらず、性懲りも無く同じ過ちを繰り返してしまったのだ。

 これ以上、練習してもノドを痛めるだけと判断。方向転換の必要性を感じてしまった。

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 もう誰の目も気にしない。
 今までだって、珍奇な目、まるで見せ物のような目で見られていたじゃ無いか。いくら取り繕っても、平静を装っても、駄目なものはダメなんだ。体の事なのだから。

 そういうわけで、私はファルセット(裏声)を受け入れる事にした。
 昔の人も「ファルセットにすると高い声が出る、反面、声量(声の大きさ)が無くなり、非個性的な丸い音になってしまう」と言う事で、色々と苦労があったらしい。

神の声 Misiaの歌を練習中 その4

2002年07月11日 | 歌や演技の練習イロイロ
 前々から気になっていた「元ちとせ(読み:はじめちとせ)」のファーストアルバム「ハイヌミカゼ」を買った。
 この人、「神の声」とか「100年に1人出現するかしないか」とか。沖縄の近くの奄美大島の出身で民謡をずっとやっていたらしい。歌い方が独特で新鮮。
 EpicSonyのキャッチフレーズは少々オーバーだけど、民謡とレゲエポップスがミックスされたエキゾチック(異国的)な感じで、私のちょっとしたマイブーム。

 うーん、私的にはMisiaよりも元ちとせの方が歌うのには合っているのかも知れないと少し思うようになってきた。どうしよう。

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 授業ではセリフの勉強、日常ではせっせと歌ばかり歌っているという、最初から既に間違っている私である。
 前回「役者さんと歌手の人では発声が違う」という事に対して執心中の私。昨日も本屋さんへ行って立ち読みしてきたのだが、ますます混乱の渦へ直行だ。

 そもそも、声優やナレーターは役者なのか歌手なのかという事がある。
 実は、前回の授業内容のホトンドは歌だった。長谷*先生は本業演出家らしいのだが、何故かギターやらキーボードを持ち込んだ。それから、ミスターチルドレンの「CROSS ROAD」をミンナで1時間30分くらいかけてじっくり歌った。先生曰く「声域を広げる練習」らしい。ナレーションの授業は滑舌が悪くてかなりヘコンでしまう私だが、歌なら何とかなるので、内心ホッとした。
 そうかと思えば、何かの物語の授業の場合は「言葉だけじゃだめだぁ! 体全体を使うんだよ! カラダ、身体、からだぁ・・・」な先生もいる。一体どうなっているのだろう。

 そうそう、立ち読みの話に戻ると、地声、ファルセットと2種類どころか、「頭声」、「胸声」、「腹声」なんていうのもあるらしくて、一体いくつあるのかよく分からない。
 またドイツ式やらヴェルカント(ベルカント)唱法(イタリア式)とかあって、日本人には体格的にヴェルカント唱法の方が適しているらしい・・・。

 声楽。なんて奥が深いのだろう・・・。

限界を感じて Misiaの歌を練習中 その3

2002年07月05日 | 歌や演技の練習イロイロ
 うすらうすらと自分の限界と言うものが見えてきたかもしれないと、だんだん感じるようになった。
 何オクターブもの音域が広いMisiaの歌を私が制覇しようなんて、ハッキリ言って烏滸がましい(身の程知らず)と気持ちが傾きかけている。

 一番好きな曲の「Everything」の最高音はO5D#(オクターブ5の”レ”のシャープ)。私の地声の出せる最高音はどんなに頑張ってもO4B(オクターブ4の”シ”)からO5C(オクターブ5の”ド”)くらい。約2度から3度届かない。
 ファルセット(裏声)を使うとO5A(オクターブ5の”ラ”)が最高音で容易に出せるのだが、ファルセットは声に張りが無くふにゃふにゃした音になるので出したく無い。

 この間、みんなでカラオケに行って、私が無理矢理声を出しているのを聴いて「カラオケでマスターベーション?」なんてからかわれたが、至高を目指すという点においては案外そういうものなのかも知れない。
 ま、最高音を出すと言うのはあんまり気持が良いものでは無く、どちらかと言うと苦しいけれど・・・。
Re: 限界を感じて Misiaの歌を練習中 その3 投稿者:管理人  投稿日:2002/07/05(金) 21:17:11

 上記の事を書いておいて私が改めて書くのもなんだが、カラオケで喉を潰してしまったり、ガラガラにならないようにする為の声優センターで習ったことをお教えしよう。

・呼吸は必ず鼻でする。
 空気は意外と汚れているものなので、口で息をしてしまうと空気中のゴミがモロにノドに当たってしまうため。あと、外の温度と体内の温度の差を縮めるためにも、非常に重要だ。
 声優と言う職業的にも「ハァハァという呼吸のノイズをマイクで拾わせない」ためにも重要カナ。
 この”鼻で呼吸”って結構大変。私は花粉症を患っていたためか口で呼吸する事が多かったので、慣れるまで半年ぐらい掛かった。マラソンした後でも鼻で呼吸を整える事が出来たら合格だ。

・腹式呼吸をする
 呼吸法は、胸式呼吸と腹式呼吸、肩呼吸の3つ。どの箇所が動くのかによって呼吸の仕方が違うそうだ。
 お腹がペコペコ動くのが腹式呼吸。胸の中の横隔膜と言うところを使う事により、少ないエネルギーで大量の空気を取り入れる事が出来る。
 何故それが声と関係あるのかと言うと、大きな声を出す為には腹式呼吸の肺活量くらい大きなもので無いと、ノドに負担がかかってしまうから。大きな声というのは吐く息の量と比例する。
 マイクと言うのは意外と声を拾わない。無理に拾わせようとして入力レベルを上げたりすると、音自体が割れたり、吐く息や周りのノイズが入ったり、カラオケの場合だとハウリングが起きてしまったりする。大きな声は大切なのだ。
 取りあえず、腹式呼吸のやり方。お腹に手を当てて、ドッグブレス(犬の真似で口呼吸で小刻みに呼吸をすること)をしてみる。間隔的には”吸って吐く”のセットを1回とすると、1秒間に3回くらいのペース。
 ドッグブレスをすると、胸式呼吸とか肩呼吸では間に合わないので、自然と腹式呼吸の出来上がり。多分、お腹がペコペコ動いているはず。
 腹式呼吸の感覚が分かったら、徐々にゆっくりなペースにしていって、鼻で呼吸するようにすればOK。

・自分の声や相手の声をよく聞く
 声を出すと言う事は同時に「聞く」という事も非常に重要。自分がどんな声をしているのか、声の高低、イントネーション等、進歩や反省の材料になるはずだ。
Re: 限界を感じて Misiaの歌を練習中 その3 投稿者:管理人  投稿日:2002/07/05(金) 21:45:55

・自分の声の高さの限界を知る
 自分の声を聞くようになったら、自分の声の高さ、低さ等の「幅の限界」が分かるようになる。
 一般にナレーションでは、自分の声の幅の真ん中よりも1、2度高い声が「一番通りの良い声」と知られている。私の場合はO3C(オクターブ3の”ド”)からO4B(オクターブ4の”シ”)くらいと、非常に分かりやすい幅なので、O4C(オクターブ4の”ド”)くらいの音で話すのが良いということになる。
 そういえば、少し音楽について説明が欠けていたかも。「オクターブ」と言うのは大雑把な音の高さ。後、CとかDはドとかレの英語表記だ。ちなみにド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ(ドイツ語)を英語に直すと、C・D・E・F・G・A・B。そんなわけで、「オクターブ4のC」と言うのは、楽曲「チューリップ」とか「ドレミの歌」の最初の”ド”の音の高さ。小学校で習う縦笛(ソプラノリコーダー)の一番低い音もO4C。
Re: 限界を感じて Misiaの歌を練習中 その3 投稿者:管理人  投稿日:2002/07/05(金) 21:59:39

 ここからは私が中学校か高校のときの音楽の授業の先生が教えてくれた、「歌を上手いと思わせる」コツ。

・大きな声で歌う
 ちょっとくらい音がメロディから外れてしまっても良いので、とにかく大きな声で元気良く歌うと良いそうだ。
 いくら歌が上手くても、小さい声で歌うと”聴いている人”の印象としては「元気が無い」「みすぼらしい」ように感じてしまう。

・クレッシェンド、デクレッシェンドを付ける
 声の大きさを一定に保つのでは無くて、クレッシェンド(だんだん強く)、デクレッシェンド(だんだん弱く)を付けると、プロっぽく聴こえるらしい。
 本当は楽譜通りにすれば良いのだけれど、楽譜が無い場合もある。そんな時は高い音=強く、低い音=弱くとすれば良いそうだ。
Re: 限界を感じて Misiaの歌を練習中 その3 投稿者:百花繚乱  投稿日:2002/07/06(土) 21:03:12

管理人さんに少し水を差すことのなるかもしれないが舞台で芝居をしている人間からすると芝居の発声と歌の発声は違うというのが私の見解です。基本的に芝居とは地声メイン、歌は裏声(喉から張り上げる一般の人のいう裏声とは違う)めいんだから。よく分かるのは歌番組なんかで歌手の人の声がトークと歌とでは違うのに比べ、役者の場合トーク番組での声と舞台での声がほとんど同じなのを比較して貰えればよく分かると思う。

前述の通りこの場合の裏声とは腹式呼吸で出す裏声のこと。そのためには基本をしっかり押さえたヴォイストレーニングが欠かせない。個人的には三拍子や二拍子の有声音よりも無声音の方が歌のトレーニングとしては適しているのではないかと思う。

ただ私としては管理人さんが前述しているとおり自分の音域をしっかりと把握することと、歌詞に対してどれだけ思いを込める頃が出来るかということだと思う。
Re: 限界を感じて Misiaの歌を練習中 その3 投稿者:管理人  投稿日:2002/07/07(日) 19:40:42

 今日は授業があったのだけれど、授業を受けるのに必死ですっかり百花繚乱さんの質問を先生にするのを忘れてました。スミマセン。

 仕方ないので、本屋さんに行ってから喋りとか歌の本を立ち読みしてきたが、うーん、声について皆さんそれぞれ独自の見解があって中々面白い。
 大きな声を出そうとか、大きな声は出すなとか、割り箸をくわえるとか、舌で物を押す等、一体どうなっているのだろうと言う感じだ。
 一つだけ共通している事は「トレーニングをしよう」ということ。これだけは確実。
Re: 限界を感じて Misiaの歌を練習中 その3 投稿者:百花繚乱  投稿日:2002/07/07(日) 23:02:34

上記の管理人さんの読んだ本に書いてあったことは共通していると思いますよ。要は「喉を開け」、「舌を下げろ」ということでは。喉が閉まると声帯を痛めるし何より声が通らない!歌も芝居もこの点一緒。

私が演った一番広い舞台は100人前後のキャパのところでしたがそれでも私のレベルでは一杯一杯。

声が出せない環境なら腹筋を鍛えてみては?とはいえムキムキは逆効果になりますが・・・。
Re: 限界を感じて Misiaの歌を練習中 その3 投稿者:管理人  投稿日:2002/07/10(水) 03:49:24

 舞台経験がおありとはコリャまた凄いなぁ。私はいつの日になるのか見当も付かないヨ。
 それにしても、オペラの人とかあの声量はどこから出ているのだろう、と感じる今日この頃。何千人もの観客を相手にマイク無しでやっちゃったりするのだから・・・。
Re: 限界を感じて Misiaの歌を練習中 その3 投稿者:管理人  投稿日:2002/07/10(水) 04:08:26

 あ、そうそう。ドレミファソラシ(Do・Re・Mi・Fa・Sol・La・Si)はイタリア語でした。間違えてしまってスマヌ。ドイツ語ではCDEFGAH(ツェー・デー・エー・エフ・ゲー・アー・ハー)と言うらしい。
 じゃ、日本語は・・・ハニホヘトイロと言うそうだ。まぁ、日本ではドレミファ・・・とイタリア語でいった方が通じ易い。

 ちなみに、ハ長調とか、ヘ短調とかの意味は、それぞれC(ド)の音を基準とした長調の音楽ですよ、F(ファ)の音を基準とした短調の音楽ですよ、です。
 そんな事を言っていると長調・短調って何?ってことになるが、「明るい感じ」「暗い感じ」と思ってもらって良いかも。
 本当は長音階・短音階という決まりがあるのだが、あんまり難しい事を書いてもここでは意味無いのでカットだ。