

今日は、すし飯のお話です。
食べる物には、発祥の場所の文化が大きな役割を果たしている場合が多いです。
昔の江戸は、武家文化。
武家文化の影響を多分に受けています。
有名なところは、うなぎの蒲焼き。
関東は、うなぎを開くのに、背開き。関西は、腹開きですかね。
江戸は、お武家さんが多かったので、切腹は、NGですよね。
したがって、背開きになったのが有力な説です。
江戸時代に江戸前寿司が出て来た頃は、もう時代が安定して来た頃と言われています。
商人が力をつけて来て、贅沢なくらしをするようになってからだそうです。
当時のすし飯は、普通の精米度合いよりもう少しよい精米をしていたそうです。
お酒に例えるなら大吟醸といったところでしょうか。
ただ、商人が贅沢をしているように見られると、お武家さんに目をつけられてしまいます。
そこで、写真でお見せしている赤酢を使ってすし飯を作っています。
すし飯の写真でもおわかりのように、決してピカピカのすし飯ではなく、玄米を食べているように見えるでしょ。
ただ、食べてみると、ツルツルのしゃりなんです。
お武家さんに気を使いながら、美味しい物を食べていたんでしょうね。
今もこの赤酢を使うすし飯を店では使っていますよ。
精米度合いは、今は普通のお米と同じですが、店では、宮城県産のササニシキを使用しています。
ササニシキ、この頃作付けが少なくなっていると聞いていますが、業者さんの努力で安定供給してもらっています。
すし飯には、とても相性いいお米だと思っています。
ぜひ、江戸文化とふれ合いに、お寿司食べてみてくださいね。
本日も元気に営業中です。
夜のお席にも余裕がございます。
ご来店・ご予約お待ちしております。
よろしくお願いします。