徒然馬

馬ウマ何でも雑記

キタノオゴジョ逝く

2019-10-28 21:56:22 | 繁殖

今日の朝、家族のみんなに見送られキタノオゴジョが天国へ旅立ちました。
とても長い間、最後まで頑張って生き続けたオゴジョ。
昭和・平成・令和と33年間、天寿を全うし、最後まで生きるということを教えてくれた、
本当に凛としたそしてどの馬よりも賢い馬がいなくなるのは本当に本当に悲しく涙が溢れます。

 

2年ほど前にうちではかかったことのない蓄膿症(ちくのうしょう)にかかり、
治療ももちろんしていたのですが、どんどんとひどくなり、呼吸も苦しいながらも懸命に生きる姿は
みんなの力にもなっていました。
オゴジョがいるだけで、時にはほっとしたり。
オゴジョの産駒ビッグサンデーは牧場で初めて重賞を運んでくれた馬。
またキタノスザクはターファイトでは期待ほど活躍しませんでしたが、
多くの会員の方が繁殖に上がった年に会いに来てくれたことを思い出します。
産駒の活躍はビッグサンデー以外は名を残す馬もいませんでしたが、とにかく子が生まれると絶対に外を周って
歩く・・・子育てもこんなに賢く上手な母は未だオゴジョ以上の馬はみたことがありません。


2週間ほど前、ちょうどターファイトの秋のツアーの日に今まで横たわることもなかったオゴジョがずっと寝て
起きない状態になり、もうだめか・・・と諦めていた次の日、朝早く見に行くと奇跡なの立っており
私を見て「ふふふ~」と鳴いて呼ぶのです。
この時、「まだ生きていたいんだね!」・・・・どうするか決断を迫られていたことを知ってか、生きたいんだ!
そう思い、最後は牧場で看取ろうと決心したのでした。

みなさんが思うのと違い、高齢の馬は名馬でもその影はなくなります。
私も老いるくらいと思っていましたが、うちではなったことない蓄膿症になり、その苦しそうな息遣いや
四本であるく馬の下肢がふらふらしたり。
見ているだけでも十分に辛いのに馬自身がどれだけ大変かわかりません。
その最後を看取るのは想像以上に過酷で、辛い場面を正面から受け止めることは
耐えがたい。でも、牧場においておきたい。
が、それがオゴジョにとって幸せだったのか、ずっと考えてしまいます。


でも、最後家族にみんなに見守られ、そして自分の生まれた牧場で亡くなり、
他の馬たちも集まってきて見送られ・・・そうしてあげられた、それだけは本当によかったと思ってます。
何より苦しい日々を耐え抜いて、最後楽になったことが悲しくも一番願っていたことだけに
その状況を上手くお伝えできませんが、思い出すだけで涙が溢れてとまりません。

最後まで生きることと戦う姿はあっぱれ!
オゴジョ本当にありがと~!

 

楽になったオゴジョと同じように雲一つない秋晴れで、夜は綺麗な星空。
やっと苦痛から解放されたんだ・・・そう思って空を見上げました。


毎年オゴジョの大ファンで来場してくれたカメラマンの長谷川修さんから、キタノオゴジョととねっこ
(エーピーバスティア)のお写真を送っていただいたので、載せたいと思います。

オゴジョよ、安らかに。そして思い出は永遠だよ。




ルヴァンクレールに男の子が誕生日

2016-03-24 21:49:19 | 繁殖
3月24日午後8時半、ルヴァンクレール無事男の子を出産しました(⌒∇⌒)
3月3日出産予定日から21日遅れての出産。
お腹も凄く大きく更に言えば3年ぶりの出産だったので、毎日が心配の連続×21日(笑)。
生まれた瞬間ほっとしたのと安心したのとどっと疲れがでちゃいました(^^)

取り急ぎのアップ
可愛い第1号ルヴァンクレールのとねっこ見てくださいね!








キタノスザク

2015-04-14 17:11:28 | 繁殖

予定日を過ぎているスザク。
今日は雨の中大人しくしているスザクです。
二年もあき、今年はエンパイヤメーカーが生まれる予定。

スザクよ!男の子産んでね(笑)。
裏切りそうなスザクです(-_-;)


牧場はやっと放牧地が色付いた感じ?

馬たちへの頂き物

2015-03-23 10:51:35 | 繁殖
3月22日はタルマエの母、マダムチェロキーの誕生日。
その前日、我が家に初めて来てターファイトの会員になり、タルマエ妹のストリートセンスに入ってくれた会員さんから、マダムチェロキーにとこんな素敵なものを送ってきて下さいました!
冬の間は我が家も人参を買い与えているので、馬たちの好物なんです(^^)

飼い葉にあげると一番先に食べる!
私は美味しいものを最後に食べるタイプだが、馬たちは最初に食べるんだよヘ(≧▽≦ヘ)♪・・・と、二回も送って下さり、タルマエがもった縁がたくさんあります。

本当にありがとうございます!

今もボリボリ毎日頂いてますよ~(^^)


マダム母さんにご報告

2015-01-29 10:25:26 | 繁殖
一昨日の雨で昨日から放牧地がスケートリンクで馬たちを放せず。
朝から堆肥をまいて滑らないように作る作業に追われいます。

ね藁をかえしながら、タルマエ母にご報告。
Гたる、勝ったよー(*^。^*)」

お天気が良いのでみんな外いきたいコール(笑)

ほんとに滑ります。




この馬はだれ?

2013-12-07 18:39:18 | 繁殖

みんなお分りかな~?
さて、この子はだあれ?

 


ピンボケですが目。可愛いおめめです

 


続いてお鼻。鼻の穴が大きいかも?


正解はナタリスの母フィリアレギスです。
可愛い顔でぬいぐるみみたいでしょ?
やっぱりナタリスの方が端正なお顔だね~。
前のブログのお写真と見比べてみて!

 


小春日和に日向ぼっこしているレギス。
顔までゆるんでいます(笑)。
レギたんはいつもこんな感じでのんびりしています。


「レギ!」と呼ぶとすぐにきてくれます。
本当に人懐っこいレギス。


こんなアンニュイな仕草。
でも、お写真のポーズってわけで、こなれてます。
このあと、お写真はないですが、撫で撫でしてくれと
催促。アベチャンがどれだけ甘やかしていたのか
いつもレギスを触るとわかります(笑)。
どれだけ大切にされていたか・・・。
生産牧場をやっていて一番望んでいることだもの。
どのお馬もみんな可愛いがレギは特に私も可愛いな~

今年はディープスカイが受胎。
来年はナタリスの弟が生まれますように
この血統の♂が見てみたい。。


極寒の中の繁殖たち

2013-02-25 22:29:32 | 繁殖

2月も終わろうとしているのに大雪は降るは寒いはで、中々春の訪れが見えてこない
北海道です。
でも、寒くてもお馬たちはとっても元気なので、やっぱり寒さの方が強いって生き物なのかも?
今日は4月に入ってから予定日が来る繁殖たちの様子をご覧いただこうかな~。
というより、タルマエの母・マダムチェロキーて今どんな様子?をメインにご覧下さい。

 


雪原・・・って言ってもいいくらいの大雪。
浦河がこんなに雪が多いのって何年ぶり?

 


うわ~~こんな山があちらこちらに。
もう積み上げる場所がないほど・・・しかも寒いので
雪が減ってきません。
この山でボブスレーができそうでしょ?
放牧地に道を作ろうとトラクターで入った社長でしたが
あまりの雪の深さにトラクターが埋まるとかで
雪の多さを表しています

 


こんな深い雪の中、繁殖たちは日にお尻を向け、温みを吸収してます。
暑さや寒さを光で調整するときは自分の身体の位置を変えるんです。


こちらタルマエ母さん。馬の脚が隠れちゃうほど雪が多いの
わかりますか?

 


呼んでないのにタルマエ母さんが向かってきます。

 


似たようなお写真ですが、お腹が大きいのわかりますか?
今年はゴールドアリュール産駒が生まれる予定です。

 


タルマエ母・・・いつもは結構うるさいんですが、今日はこんなに可愛い顔での
ポーズ
こんな顔を見るとタルマエはママに似てますね

 


ちょっと眠たい顔。この顔・・・1歳のはあ~ちゃん(ロイヤル7)に
似ているでしょうかね?

 

 


「眩しい~」やっぱりイチローはやってくるのです(笑)。
足が短いゆえに埋まってます

 


何故か次にみると鼻に雪がのかってます。
とっても気にしないイチローでしたん♪

 

あとのんびりできるのももう少し・・・とねっこたちが生まれる季節を想像したくな~い・・・あはは。

 

 

 

 


アベチャンとレギス

2013-02-18 16:12:52 | 繁殖

今日は細かな雪が降る中、突然の来客。
玄関の外には・・・久しぶりに見たイケメンが立っているではありませんか!!!!!!!!!!
見たことがあるような・・・「突然で申し訳ないんですがレギス見せてくれますか!?」
そう言われて会ったことはないけど「アベチャン?」と尋ねてみた。
笑顔で「はい!」・・・との返事でやっとフィリアレギスが現役のころ、厩務を担当していた
アベチャンに会うことができた日でした。

早速レギスのもとへ・・・。
レギスが戻って来てからアベチャンとの再会は初めて。
アベチャンは本当に懐かしそうにレギスを触ったり撫でたりと可愛くてたまらない様子。
こ~んな感じだったよ!

 


アベチャンとレギス。
レギスも「アベチャン」と応えるように目を閉じ懐かしげ。


ほらね~!レギスはいつでも甘えん坊だけど、アベチャンには特別な思いがあるらしい~


実はアベチャンは一身上の都合で、すでに池田厩舎を退職し、お馬とは違う道へ・・・。
レギスの初仔は厩務できないのが残念とか
でも、今からレギスの仔のデビューは楽しみにしている様子。

レギスとのお話をちょっと聞いたのですが、脚が速い・・・って最速って意味じゃなくて、他のお馬を
狙って蹴ろうとする悪い癖もあったようで待っていて狙う・・・あはは!
だから、馬房にすぐ入らないんだな・・・謎が解けた
とにかく今でもそうだけど、自分が一番可愛いレギスなのでアベチャンの愛情を他のお馬には
とられたくなかったのでしょう~!
「ペットのように可愛がって厩務員失格です・・」
そんなに愛情込めてお世話したもらったから、それに応えてレギスは浦和の桜花賞にも勝ったのでしょう~
お世話をしていた時、いつも馬房の中を掃除すると必ずレギスがアベチャンの脇に顔を
突っ込んで甘えてお仕事が遅くなったそう~・・・それを嬉しそうに話すアベチャン。
人馬一体・・・・深い絆を感じた日でした。


レギスを見に行ったあと、社長に連れられレギスの仔の1歳見にチェスナットに移動。
社長の話ではレギっ子はとてもうるさいとのお話(やっぱりね。。。)

 

どこに行っても馬は「人」との関係がある。
それをどうやって繋ぐことができるのかは、やっぱり厩務員さんの努力次第?って
ことなのかしら~。・・・って私たちも見習わなければいけません。


今日はあまり聞くことのできなかったレギスとアベチャンとの絆・・・たまには
こんな話を聞けるのもいいですね~