天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

弱虫の度胸

2021-09-18 13:50:13 | 日記

 台風14号に伴う大雨を警戒していたら昼間に晴れ間が出てきた。世の中は知ったかぶりの言い成りになると、酷い目に合うものである。台風14号も当初は中国沿岸を北進し、朝鮮半島に向かう予報だったのに、素人の私が予想していた通り、急遽右折し、九州、四国に上陸した。北朝鮮が弾道ミサイルを日本海に向け放ち、台風の目を威圧した結果でもなさそうである。自然の動きは、それを研究テーマにしているか職業にしている者は資金を我田に引き込むため、あたかも分かった振りをするけれど、実際は計測不能である。
 自然でもそうであるから、人の不純な欲望が絡んだ政治や人事はさらに複雑怪奇となる。
 自民党総裁選はきのうの告示日に4人が立候補し、所信表明演説や記者会見を行ったけれど、コロナ、経済景気、安全保障の主要課題について、菅現政権の幕を閉じなければならなかったほどの顕著な違いや新たな方向性が示されたとは思えない。コロナに罹りたくない、景気を良くしたい、中国、ロシアに領土を奪われたくない、のは当たり前のことである。違いがあるとしたら、男か女くらいである。だから、日本の通弊である次元の低いお粗末なメディアの手に掛かると、「サナエタオル」が売り切れたの、野田聖子候補のチェックのスーツが良かったの、といった話題に集約されてしまう。要は、議員任期切れが迫り、衆院選を戦う上で、看板の総裁の顔を変えなければ苦戦は免れないというお家の事情があった結果である。
 従来の総裁選と違い、派閥選挙の色合いが薄まっているとか。岸田文雄派を除く有力派閥が総裁候補を1本化せず星雲状態の中で、第1回目の投票で過半数を制する候補がなく、1位、2位に絞った決選投票が予想されている。議員票が中心となり、ここからが政治の本番である。キャスティングボートを握る者がその後の論功行賞で有利に扱われるのが、世の常である。
 ここで、総裁選に出るなら政調会長を辞めてもらうと菅義偉首相に迫られ、怯んだ“弱虫”の下村博文政調会長の度胸が試される。
 乾坤一擲、新グループを立ち上げ、安倍晋三前首相が所属する細田派の高市早苗か岸田文雄の二択方針に背いて、河野太郎総裁・総理の誕生に道を開く大博打を打てれば、自民党員だけの総裁選が、関係のない第三者にとっても、ドラマとして盛り上がるだろう。
 巷の噂では人徳に難ありとされ、付いてくる者を集めるのに相当壁が高いと見られるけれど、今は国家の枢要ポスト争奪を巡る戦時の非常事態である。全く性質が正反対の磁石のプラス、マイナスがくっ付くような荒技、腹芸ができなくては、将来の総理総裁の芽が出てくるはずがない。
 党風一新の会の福田達夫氏ら20-30人が呼応すれば、河野太郎 vs. 岸田文雄の上位2人による決選投票で40-60票の価値を持ち、勝敗を左右する。
 その結果、河野総裁・総理が誕生すれば、下村幹事長、小泉進次郎官房長官、福田達夫官房副長官、石破茂副総理・防衛大臣、岸田文雄財務相、高市早苗外務大臣、野田聖子厚生労働相といった骨格人事が予想される。




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