天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

山鳩

2020-10-15 16:47:18 | 日記

 米大統領選は共和党現職のトランプ氏が対立民主党候補のバイデン氏に10ポイント以上もリードを許す予測調査結果が出てきた。ただ、隠れトランプ・ファンが多く、熱狂的な岩盤支持層が揺るがないため、予想は当てにならないとみられている。日本でも、現職大統領の動きしかあまり見えないため、予想が覆されると見ている人が結構居るみたいである。前回選挙でも東部エスタブリッシュメントの代表のような印象を持つクリントンさんより、トランプ氏の肩を持ったし、就任後のサプライズ外交というかハチャメチャぶりを面白がって気に入っている。世界を揺るがす顔の評価が定まっていた2018年春に米国を東西一往復レンタカー旅行した際、正面に色とりどりのビーズで「U.S.A」と刺繍が施されたド派手なキャップをフロリダのハイウエーで買った。それを被って歩くと、すれ違う人々がいろんな場所で、「 I like your hat! 」と声を掛けて激賞してくれた。素通りするわけにもいかないので、「 Thank you. Make America great again! 」と、必ずお礼をした。絶対に受けるだろうと思ったこの必殺のセリフはしかし、何十人にも声を掛けられたけれど、全く黙殺され、共感を呼ばなかった。意外と決めのトランプ語録も大した影響力を持たず、拍子抜けしたものだった。こんな下らない陋見を素にすると見誤るだろうけれど、案外と勢いを盛り返さないまま終わるのではないか思う。ただ、あまり面白味のないバイデン氏が就任した後に、トランプ・ロスト感が襲ってくるような気がする。
 民のかまどが振るわないのを見てか、またぞろ5万円一律給付の話が持ち上がっている。自民党有志が菅首相に持ち掛けたら、いつ抜き打たれるかも分からない解散・総選挙向けのパフォーマンスだけに終わらず、「そういう方向で頑張る」との前向き回答を得たという。新首相誕生のご祝儀袋の意味もあるのだろう。彼岸はとうに過ぎたといっても、棚から牡丹餅が降って来るのはいつでも歓迎ではある。ただし、タダの物とか毒饅頭には気を付けなくてはならない。撒いた銭は回収しなければならないのは、ヤクザの世界でも、政治の世界でも同じこと。その増税が単純に累進型の所得税と法人税に向かうなら、一律給付が実質、理想の減税策の効果を持つけれど、東日本大震災の時のように、被災地救済のベールに隠れて、惨事を引き起こした企業を救済するような奥の手を使われるのが心配である。いったん退いた波が倍返しで広く逃げ場なく襲ってくるのだけは勘弁してもらいたい。UR(都市開発機構)への口利き疑惑の方が自民党税調会長なので、どんな采配になるのか極めて不安であるけれど、従来のように経済産業省ごひいきの業種とか企業に抜け道などといった不透明な手法は避けてもらいたい。
 実りの秋とか、天高く馬肥ゆる秋といっても、ご贔屓のサイゼリアが赤字決算を発表するなど、一般的に国民は気分的にも金銭的にも、一向に食欲がわかない。民の苦悩ぶりを観察にいつもの散歩に出掛けると、山鳩がもう柿などを食い尽くしてしまったのか、黙々と土中の虫か何かを漁っていた。# 泣かせてください その胸で
なみだの泉も 枯れるほど
流れる雲よ 山鳩よ
さだめ悲しく 引き裂かれ
死んでゆきます ひと足先に ~ #(歌ひ手:山口百恵)

秋の実は
人を潤ほす
山鳩は
サンキューと言はず
黙だし啄ばむ