英国のEU離脱が欧州議会で承認された。明日午後11時をもって法的には協議離婚が成立する。欧州の大義を忘れて愚かな事やね。大英帝国はウィンストン・チャーチルの国葬をもって1965年に滅びた。EUクラブに連なって細々と再生の道を探ったけれど、サッチャーの荒療治をもってしても老大国の栄光は取り戻せなかった。負担が厳しいの何の、四の五の言い募って、007と同じく二度目の死を迎える。離脱承認後の欧州議会では蛍の光が歌われたそうな。弔鐘(ちょうしょう=嘲笑)の響きがしたことであろう。
わが賢明なる上皇と違って、永世女王は恋々と不動に地位を保っておられるし、EU離脱前に御孫夫妻が王室を離脱された。歌を贈る気にもなれない。英国と欧州大陸を隔てる海のことを、すぐ渡れる距離なので、ポンドと呼ぶそうな。金融街シティが経済の稼ぎ頭なので、ユーロに加盟せず、通貨ポンドを手放さなかった。だから餞けの言葉は人のを借りて、「古池や イギリス跳び込む 水の音」と手抜きしてやった。#幸きくとばかり歌とうなり♭やけれど、そんなに前途が開けているとも思えない。
泣き喚き
自儘を言ひし
子なりけり
あらかた欠くる
三日月欲しく
萎れる花
欠ける月