こまちゃん

爺婆ふたり生活の日記

手術はやめました

2010年06月28日 | 親の介護録
父は午後から入院して明日の膀胱癌の手術に備えた。
夕方、弟と私は担当医からその手術の説明を聞いた

「尿検査から癌は悪性であると出ました」
「明日は抗がん剤とかBCGとかで治療していただけるのですか?」
「その治療では効果のない状態です。どれほど悪性か検査するだけです」

癌の大きさや形状から
膀胱摘出や抗がん剤の全身投与や放射線治療しか方法がないという
これらは苦痛や危険があるという

何もしなくても、寿命までこの癌が悪さをしない可能性もある

治療をして苦痛を与えた上に
体力の低下から自力で立って排尿できなくなったり
認知症が出てきても辛い

色々考えて手術はしないことに決めて退院することにした

「今から帰ります」と先生に気持ちを伝えて
父の待つ病室に戻ると
「おしっこで濡らしちゃった」とオロオロしています。

病院のベッドは高いので、排尿のために降りるのに時間がかかり
床を濡らしてしまったようです。
私がそばにいる時も、
ベッドから降りるのに、転ぶのではないかと心配で
完全看護とはいっても
危なくて目を離せないなと感じていたところでした。

「危ないから今日はおむつのパンツにしておこうか」
「自分でできるから良い」
と言っていたのに
自分で汚れた床を拭き、おむつのパンツを履いた父が
可哀想で
「帰ろう。もう、手術しなくても良くなったよ。薬で治せるんだって」
と言うと
何の疑いもせず、嬉しそうにした

訪問診療の先生に手紙を書いてもらったので
電話をして明日から来てもらうことにした

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