今や文書作りはパソコンが中心、作ったデータはそのまま電子メールで人に送ることもできる。それなのに、いつまでたっても私達の周りで紙が減る気配がない。いや、むしろインターネットで収集した情報を“念のため”印刷しておいたりする分、紙の消費量は増えているのかもしれない――。 これは結局、電子ディスプレイが、紙の手軽さ、読みやすさにまだまだ追い付いていないためなのだろう。しかし、「電子ペーパー」が実現すれば、今度こそ本当のペーパーレス時代がやってくる!
電子ペーパーとは、紙のように薄く、軽く、読みやすく、丸めたり、折り曲げたりできる電子ディスプレイ。イメージとしては、クリアファイルの中に紙が1枚入っていて、そこにさまざまな情報が映し出される様子を想像してもらえばいいだろうか。1990年代後半から次世代のディスプレイとして世界各国のさまざまな企業で研究開発が続けられてきたが、それがいよいよ実用間近だと言う。しかも、その第1号は日本製となる可能性が大きいのだ。
凸版印刷がアメリカのイー・インク社と共同開発したモノクロ表示の電子ペーパーディスプレイがそれ。メーカー名は発表されていないが、携帯端末機に採用され、2003年度中の発売予定となっている。しかし、これは曲がらないタイプの“第1世代電子ペーパー”で、フレキシブルに曲げられる第2世代が実用化されるのは2005年ごろ。
今後、技術開発が順調に進めば、将来的には新聞や雑誌に電子ペーパーが採用される可能性は高い。何しろ、1枚の電子ペーパーを持ち歩けば何十ページもの情報をいつでも気軽に読めて、またダウンロードすればいつでも最新号に更新できるようになるのだから。
約2000年前に中国で発明され、以後、さまざまな情報を記録・伝達してきた紙。その長い歴史を電子ペーパーが変えることになるかどうか。その答えが出るのはあと数年先のようだ。
電子ペーパーとは、紙のように薄く、軽く、読みやすく、丸めたり、折り曲げたりできる電子ディスプレイ。イメージとしては、クリアファイルの中に紙が1枚入っていて、そこにさまざまな情報が映し出される様子を想像してもらえばいいだろうか。1990年代後半から次世代のディスプレイとして世界各国のさまざまな企業で研究開発が続けられてきたが、それがいよいよ実用間近だと言う。しかも、その第1号は日本製となる可能性が大きいのだ。
凸版印刷がアメリカのイー・インク社と共同開発したモノクロ表示の電子ペーパーディスプレイがそれ。メーカー名は発表されていないが、携帯端末機に採用され、2003年度中の発売予定となっている。しかし、これは曲がらないタイプの“第1世代電子ペーパー”で、フレキシブルに曲げられる第2世代が実用化されるのは2005年ごろ。
今後、技術開発が順調に進めば、将来的には新聞や雑誌に電子ペーパーが採用される可能性は高い。何しろ、1枚の電子ペーパーを持ち歩けば何十ページもの情報をいつでも気軽に読めて、またダウンロードすればいつでも最新号に更新できるようになるのだから。
約2000年前に中国で発明され、以後、さまざまな情報を記録・伝達してきた紙。その長い歴史を電子ペーパーが変えることになるかどうか。その答えが出るのはあと数年先のようだ。