小泉純一郎です。
26日、スペースシャトル「ディスカバリー」が打ち上げられました。私
もテレビで見ていましたが、人間の挑戦する精神というのは、たいしたもの
です。科学技術の力は我々の想像をこえるものがあると実感しました。
早く無事に帰還して欲しいと思いますが、それまでにたくさんのことをな
しとげなければならない。この難しい重要な任務にあたる宇宙飛行士の人々
は、知識、技術、頭脳、体力、どれを考えてみてもまさに超人的。前回のコ
ロンビア号の事故から2年半。打ち上げ再開までの間の関係者の努力に敬意
を表します。
アイリーン・コリンズ船長、野口聡一さんとは、8月4日の夕方に、日本
との交信が予定されていますが、予定があえば、私もテレビ電話で、宇宙の
様子を聞いてみたいと思っています。
先週、ウクライナのユーシチェンコ大統領と官邸で会談しました。ユーシ
チェンコ大統領は、ウクライナの民主化と市場経済の定着に大変な努力をし
ている。昨年の大統領選挙の際には、何者かに毒物を服用させられるという
事態を乗り越えてこられたと聞いています。
ソ連から独立した当時、ウクライナは、米国、ロシアに次ぐ世界第三位の
核保有国でした。しかし、保有する核兵器をすべて廃棄し、今では「非核国」
として核不拡散条約に加盟するまでになりました。
ユーシチェンコ大統領とは、世界の民主化と平和について、予定時間を大
幅に超えて話し合いました。
会談後、日本とウクライナの協力をうたった共同声明に署名しましたが、
そこで、大統領から、ウクライナの大祖国戦争博物館に展示されていた日章
旗が返還されました。
この日章旗は、ソ連時代に抑留されていた元日本軍兵士の所持品で、旧満
州で終戦を迎え、シベリアの収容所に送られたときに没収されたものだそう
です。どのような経路をたどってウクライナの博物館にたどり着いたのか。
数奇な運命をたどって何十年ぶりかで日本にもどってきた。
持ち主は、今、大分県にご健在です。大変なご苦労をされたと思います。
昨日、ご本人にお返しすることができました。
23日、千葉北西部を震源とした地震は、最大震度5強を記録しました。
けが人が出たほか、塀が倒れたり、看板が落ちたりしたようですが、幸い、
死者、行方不明者、建物の倒壊は報告されませんでした。被害そのものは決
して大きくなかったのですが、都内の混乱は大きなものでした。
JRや地下鉄などは運転を見合わせ、大勢の人たちの足に影響を与えまし
たし、高速道路が閉鎖され、首都圏の道路はあちこちで渋滞しました。携帯
電話がつながりにくくなり、たくさんの人たちがエレベーターに閉じこめら
れたと聞きます。
今回の地震は、首都直下型をはじめ都市型震災にどのように対応すべきか
を考えるよい教訓になったと思います。早急に検討課題を整理して、内閣を
あげて対策に取り組んでいきたいと思います。
26日、スペースシャトル「ディスカバリー」が打ち上げられました。私
もテレビで見ていましたが、人間の挑戦する精神というのは、たいしたもの
です。科学技術の力は我々の想像をこえるものがあると実感しました。
早く無事に帰還して欲しいと思いますが、それまでにたくさんのことをな
しとげなければならない。この難しい重要な任務にあたる宇宙飛行士の人々
は、知識、技術、頭脳、体力、どれを考えてみてもまさに超人的。前回のコ
ロンビア号の事故から2年半。打ち上げ再開までの間の関係者の努力に敬意
を表します。
アイリーン・コリンズ船長、野口聡一さんとは、8月4日の夕方に、日本
との交信が予定されていますが、予定があえば、私もテレビ電話で、宇宙の
様子を聞いてみたいと思っています。
先週、ウクライナのユーシチェンコ大統領と官邸で会談しました。ユーシ
チェンコ大統領は、ウクライナの民主化と市場経済の定着に大変な努力をし
ている。昨年の大統領選挙の際には、何者かに毒物を服用させられるという
事態を乗り越えてこられたと聞いています。
ソ連から独立した当時、ウクライナは、米国、ロシアに次ぐ世界第三位の
核保有国でした。しかし、保有する核兵器をすべて廃棄し、今では「非核国」
として核不拡散条約に加盟するまでになりました。
ユーシチェンコ大統領とは、世界の民主化と平和について、予定時間を大
幅に超えて話し合いました。
会談後、日本とウクライナの協力をうたった共同声明に署名しましたが、
そこで、大統領から、ウクライナの大祖国戦争博物館に展示されていた日章
旗が返還されました。
この日章旗は、ソ連時代に抑留されていた元日本軍兵士の所持品で、旧満
州で終戦を迎え、シベリアの収容所に送られたときに没収されたものだそう
です。どのような経路をたどってウクライナの博物館にたどり着いたのか。
数奇な運命をたどって何十年ぶりかで日本にもどってきた。
持ち主は、今、大分県にご健在です。大変なご苦労をされたと思います。
昨日、ご本人にお返しすることができました。
23日、千葉北西部を震源とした地震は、最大震度5強を記録しました。
けが人が出たほか、塀が倒れたり、看板が落ちたりしたようですが、幸い、
死者、行方不明者、建物の倒壊は報告されませんでした。被害そのものは決
して大きくなかったのですが、都内の混乱は大きなものでした。
JRや地下鉄などは運転を見合わせ、大勢の人たちの足に影響を与えまし
たし、高速道路が閉鎖され、首都圏の道路はあちこちで渋滞しました。携帯
電話がつながりにくくなり、たくさんの人たちがエレベーターに閉じこめら
れたと聞きます。
今回の地震は、首都直下型をはじめ都市型震災にどのように対応すべきか
を考えるよい教訓になったと思います。早急に検討課題を整理して、内閣を
あげて対策に取り組んでいきたいと思います。