1. フライングヒューマノイド 2. 午前六時 3. 涙星 4. 心のアンテナ 5. rainbow forecast 6. shortcake adventure 7. Jewelry heart 8. lemonade 9. 「ありがとうの笑顔」 10. RAY OF LIGHT 11. 涙の種、笑顔の花 12. TYRANT too young 13. 千の言葉と二人の秘密
※青文字はお気に入り楽曲、青太文字は超お気に入りの楽曲
公式サイト 全曲試聴はコチラ(SonyMusicディスコグラフィー)
前作「Magic Time」から約1年10ヶ月ぶりとなる待望のアルバム。シングルは定期的にリリースしていたのにアルバムがなかなか出なかったうえに、C/Wも入ったりしているので全13曲中8曲が既発曲という事態になってしまっていて。シングル全部買ってるファンとしてはうーん、と思わなくもない。
の、ですが。
8曲も既発曲があるとは思えないくらいに アルバムとしてしっかりまとまっていて、流れもあって、かつバリエーションもある。凄く曲順の並びがウマイのです、今作。
「僕らは飛び立とうとしてんだ」という歌詞がピッタリ過ぎる1曲目、続けて2曲アクセル全開のアップテンポでアルバムを勢いづけて、細野晴臣センセイによる「心のアンテナ」で一息ついたあとは、キャッチーポップあり・王道しょこ☆ロックあり・ジュエルでときめくアイドルポップあり、というバリエーション豊かなゾーンに。その後は9曲目がスローバラード、10曲目がミディアムバラード、11曲目がミディアムアップテンポなロック、と少しずつ加速させていった後で、ハードでヘビメタちっくな強烈楽曲「TYRANT too young」、そしてラストは優美なキラキラバラードで〆、という構成。
ほんと、これだけ上手く並べてくれるなら既発曲多くても文句言わないっす。
特に9~11曲目、「ありがとうの笑顔」「RAY OF LIGHT」「涙の種、笑顔の花」の並びが素晴らしいなーと思う。一見するとシングルがただ串刺しに並んでいるように見えるし、タイアップも違うんだけど、でも実は訴えかけているメッセージが繋がっている(ように僕には思える)のがいいなぁと。この辺の事情はファンでないとわかりづらい所はあるんですが(爆)、簡単に書くと、「ありがとうの笑顔」では(今は亡き)祖父への感謝の気持ちを、「RAY OF LIGHT」では幼い頃に亡くなった父親への想いを乗せてしょこたんが作詞。そしてしょこたん曰く「もういないけど絶対につながっていると思えるようになった」曲であるという「涙の種、笑顔の花」(作詞はしょこたんと公私共に仲良しのmeg rock)に続く、という感じですか。シングル単体で聞いていたときには気付かなかったけど実は繋がってたんだなぁ。この3曲は。
全体的には2ndに引き続きポップスロック色が強めにありつつも、1stの頃のバリエーション豊かな感じもありで、今までしょこたんがやってきた音楽を全部うまくまとめて昇華してみた、って印象です。デビュー5周年イヤーに相応しい内容になっているかなと思います。
楽曲単位で見てみると、ダントツで強力なのが「TYRANT too young」! 激しくて速い曲をやりたい!としょこたんがリクエストしたら出来た曲らしいけれど、これはかなり振り切ったなぁw メロスピ的な感じと言えばいいのか。後半のピアノの入れ方はゴスっぽい美意識すら感じる。ギターの速弾きがカコイイです。しょこたんの声質には ちとヘヴィすぎる気はしますが、今のしょこたんの技量ならこれもアリ。アルバムの1曲としてとてもいいアクセントになってます。
「涙星」はテクノっぽい冒頭部からいきなりバンドサウンドに転換するアレンジがインパクト大。と思ったらアレンジがtasukuさんだった。納得w
あとアルバム曲では「lemonade」が特に好きかなー。ちょっぴり切なめポップスロックって感じでこういうの好き。重永亮介さんっていいメロディ書くなぁ。「shortcake adventure」はサイキックラバーのYOFFYさん作曲のアッパーチューン。
既発曲もどれも良曲以上のいい作品ばっかりなんだけど、個人的にはしょこ☆ロック集大成の「涙の種、笑顔の花」が一番好き。「フライングヒューマノイド」もいいよなぁ。あと「RAY OF LIGHT」も・・・って書いてくとキリないなw 「午前六時」は単体で聞いたときはそこまでピンと来なかったけど、この曲順で聞くといい感じ。あと「千の言葉と二人の秘密」は星空のきらびやかさを音で表現したようなアレンジが絶妙すぎて幸せ。しょこたんの歌い方も柔らかい感じになっていてイイ。
というわけで、1年10ヶ月待たせただけある、捨て曲なし、充実したアルバムに仕上がっております!シングルが多いんで、しょこたん入門用としてもいいかもしれないです。
ここでインタビュー+しょこたん自身による全曲解説が期間限定で見られるので、是非。しょこたんの このアルバムに懸けた強い想いがよくわかりますよー。
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