ろぐろぐ音楽ブログ

a-kiという人間の手による、J-POPあたりをメインに色々好き勝手書いてる適当ブログ。

fripSide 全アルバム感想 その2(2009-2020 ナンジョルノボーカル期)

2020年11月17日 21時52分44秒 | 感想・レビュー(アルバム)
ここからは皆さんご存知?の、ナンジョルノこと南條愛乃さんがボーカルのfripSide。

「infinite synthesis」  2010.12.01   お気に入り度:★8.5点
1. only my railgun  2. LEVEL5-judgelight-  3. everlasting  4. late in autumn  5. future gazer  6. 悲しい星座  7. crossing over  8. closest love  9. meditations  10. trusty snow  11. lost answer  12. eternal pain  13. stay with you
青文字は特にお気に入りの楽曲、青太文字はそれ以上に超お気に入りの楽曲
ボーカルnaoさん脱退、コンプリートボックス発売、新ボーカルにナンジョルノこと南條愛乃さんを迎えて再メジャーデビュー、そしてリリースしたシングルがオリコン3位を記録するという大変革のあとに出された、メジャー1st、通算6枚目のアルバム。
 
fripSideとしてまず特筆すべきなのが音質の良さ!
ナンジョルノボーカルになってから知った大多数の人にとってはこれがfripSideの当たり前のクオリティになるわけですが、naoさんボーカルから追っている身としてはこのサウンドに狂喜乱舞ですよ。基本路線は変わっていないんだけど、音のクオリティがぐぐぐぐっと一気に上昇。これまでだと音を詰め込みすぎるとごちゃごちゃしていたり、耳に痛かったりする時もあったんですが完全にそれがなくなりました。いい機材買ったのか、マスタリングエンジニアの腕がいいのか。両方かな。
 
naoさんボーカル時代からのファンとして、ナンジョルノのボーカルはどうなの?というと、全然オッケー、というかnaoさんより耳にやさしいという意味ではむしろいいのかも。naoさんのような異次元なキーの高さはないけれど、それでも通常fripSideで使う音域はきれいに出ているし。なにより声質がfripSideに合っているのがありがたい。そもそもの録音状態が良くなったので、ボーカルのクオリティはアップ。
 
というわけで、サウンドもボーカルも良くなってめでたしめでたし・・・ではあるんですが、手放しで喜べるかというとそうでもなく。
シングル曲+C/W曲+タイアップ曲を全部前半に詰め込み、後半はアルバムオリジナル曲だけという曲順がなー。狙ってこの構成にしているのは明白ですがそれがいまいちいい方向に動いてない感じを受けるかなぁ。前半と比べてしまうと、後半のテンションがどうしても足りてない。アルバム曲がそんなに悪いわけではなく、「trusty snow」は必殺アッパーな冬ソングだし、「meditations」「closest love」とかfripSideらしいデジタルポップスで好きなんですけども、いかんせん前半が強すぎる。
次作以降はアルバム曲を分断する構成ではなくなるので、やってはみたもののイマイチだった、という判断なのかしら。

とはいえ、名曲多いことも確かなアルバム。「future gazer」はメジャーデビュー後の音質向上の恩恵を最大限に活かした爽やかクリアな曲だし、せつなさはちきれんばかりの「late in autumn」も良いし、なんといっても代表曲「only  my railgun」「LEVEL5」も入っているしね。



「fripSide PC game compilation vol.1」  2012.01.01   お気に入り度:★6
1. ひだまりバスケット(fripSide)  2. trust in you (伊藤静&こやまきみこ)  3. Alice in Rosso(fripSide)  4. colorless fate -ver.Luna 2011- (nao)  5. tryptich -fripSide arrange ver.-(真理絵)  6. spiral of despair -resurrection- (Rita)  7. miracle luminous(fripSide)  8.star carnival(今井麻美&長谷川明子)  9.prismatic fate(fripSide)  10.prism(fripSide)  11.whisper of winter(fripSide)
青文字は特にお気に入りの楽曲、青太文字はそれ以上に超お気に入りの楽曲
メジャーデビュー後もアニメだけでなくPCゲームへの楽曲提供を行っていたfripSide、というかsatさん。それらの作品をひとまとめにしたコンピレーションアルバム。11曲中6曲がfripSide曲、それ以外の曲もsatさんが関わっている曲たち。

「ひだまりバスケット」は、たしかナンジョルノボーカルになって初のfripSide名義の新曲だったのですが(音源公開はレールガンより前)、fripSideには異色作のふんわりしたアイドルらしい曲で、不意打ち食らったというか、当時は「今後fripSideこんな感じになっちゃうの?」と不安だった(笑)。今となっては微笑ましい第2期の第一歩がここに。

それ以外のfripSide曲はどれも良いです。「Alice in Rosso」はシリアスなアップテンポ(ボーカルが歪んでいるのはなんでだろう?)。「miracle luminous」「prism」は第2期になって少なくなった明るくてかわいらしいfripSideですがいい感じ。他、naoさんボーカルの「colorless fate」新録がポイントかな。

fripSideじゃないボーカルの曲については、うーん、楽曲はまぎれもなくsatさんが作っている感があるんだけれど、歌う人が違うとやっぱりしっくりこないところもfripSideファンとしてはあるかなぁ…。



「Decade」  2012.12.05   お気に入り度:★9
1. Decade  2. way to answer  3. fortissimo-the ultimate crisis-  4. come to mind(version3)  5. Heaven is a Place on Earth  6. fortissimo-from insanity affection-  7. grievous distance  8. whitebird  9. a silent voice  10. message(version2)  11. re:ceptivity  12. infinite orbit  13. endless memory ~refrain as Da Capo~
青文字は特にお気に入りの楽曲、青太文字はそれ以上に超お気に入りの楽曲
10周年記念アルバムでありつつ、メジャー2ndという意味合いもあるアルバム。naoさんボーカル参加曲があったり、過去曲セルフカバーもあり、普通に新曲もあり、シングルもあり、という盛りだくさんなアルバム。
盛りだくさんなのに案外ちゃんとバランスが取れていて、盛りだくさんなのでクオリティはどれも高いという、なかなかステキなアルバム。
 
やっぱりタイトル曲「Decade」が最強に力が入っている。naoさんとナンジョルノのツインボーカルは相乗効果という言葉がぴったり!そしてCメロではナンジョルノが「Red -reduction division-」を歌い、naoさんが「only my railgun」を歌うという構成を違和感なく1曲にまとめたsatさん、すごい。サウンド面もメジャーデビュー後 からさらにワンランクアップして、全体の澄み切った雰囲気が非常にいいです。作りたいように作ったらアップテンポなのに7分超えちゃった、というのは小室哲哉っぽい。

あと全体的に、ナンジョルノのボーカルが前作より強化されたというか、「fripSideとしてどういう声で歌えばいいか」というのをがっちり掴んだ気がする。
 
生ドラムの圧が強い「way to answer」、草原の風を感じるような爽やかな「Heaven is〜」のシングル2曲はどちらも傑作だし、「come to mind」のセルフカバーはオリジナルの弱点を完全に克服して名曲に仕上がってるし(ライブでのナンジョルノのダンスが好き)、高速デジタルアッパー「fortissimo -from insanity affection-」も大好きだし、「whitebird」〜「a silent voice」の洗練された流れもアルバムならではの感じでいいし、最後の「endless memory」は大団円もいいところな涙モノの名曲。
naoさんボーカルの「re:ceptivity」は、せっかくならもっと高いキーの曲聴きたかったかな?という気がするけど、まぁいいか。



「infinite synthesis 2」  2014.09.10   お気に入り度:★10
1. sister's noise  2. infinite synthesis  3. fermata ~Akkord:fortissimo~  4. lost dimension  5. I'm believing you  6. Secret of my heart  7. eternal reality  8. black bullet  9. rain of tears  10. scorching heart  11. waiting for the moment  12. always be with you  13. true resonance
青文字は特にお気に入りの楽曲、青太文字はそれ以上に超お気に入りの楽曲
オリコン1位を獲得した「sister's noise」、小室哲哉との競作となった「eternal reality」、とある超電磁砲シリーズ以外の曲では屈指の人気の「black bullet」を含む、大充実のメジャー3枚目。
そのシングル3曲がどれも名曲。「sister's noise」はアップテンポで激しいのに哀愁漂うメロディアスなメロディ展開がさすがfripSideな決定版だし、「eternal reality」はサビの小室節をみごとにfripSide色に調理しているし(落ちサビのTKとsatさんのコーラス対決がTKファンにはたまらない)、「black bullet」はシンフォニックでゴシックテイストを取り入れた高速ナンバーで、新鮮さもありつつfripSideファンにも響く出来。

そしてさらに、アルバム曲もそれに負けないクオリティの曲ばっかり。タイトル曲はスローな始まりからだんだん熱を帯びていって、いい意味で初期の頃のテイストを強くしている感じのサビが最高。他、3〜4曲目の並びはfripSide王道アップテンポでシングルでもおかしくない出来だし、前作で足りなかった要素であるfripSide必殺泣きのメロディの片恋ソング「Secret of my heart」が最強すぎるし、「scoroching heart」はアツい夏ソング、続く「waiting〜」も夏ソングだけど真逆のダークなトランスサウンド。ラスト2曲の並びも90年代テイストを含みつつ現代fripSide流になっていて、とても良いのです。ちなみに、ギターにガルネクの井上裕治さんが参加していたりします。
 
あとは、ナンジョルノが作詞に参加している数が増えたのですが、それがどれも良いね。satさん作詞と比べるとやっぱりいい意味で柔らかさが出ているというか。インタビューとか見ると、fripSideの世界に合うように書いてくれているようなので、本当にありがとうございますという感じ。
 
全体的にアッパーな曲が多いのに緩急しっかりしていて、目玉曲ばっかりなのにアルバムとしての流れも完璧というバランス感覚も非常にナイス。fripSideはここでひとつの頂点に立ったといっても過言ではないかも。



「fripSide PC game compilation vol.2」  2015.08.26   お気に入り度:★8
1. Hesitation Snow  2. before dawn daybreak -version 2015-  3. sword of virgin  4. fortuna on the Sixteenth night  5. glow in the darkness  6. Blaze of Reunion  7. keep your promise  8. absolute wish  9. precious time  10. join forces  11. with the light  [予約特典ディスク] 1. passion fruits
青文字は特にお気に入りの楽曲、青太文字はそれ以上に超お気に入りの楽曲
PCゲームへの提供曲を集めたアルバムその2。他の歌手の曲も混じっていたVol.1と違い、今回は全曲fripSideの楽曲。
PCゲームの曲だから、アニメタイアップの曲に比べて手を抜いている・・・ということは全然ない。むしろ、fripSide王道のデジタルアップテンポばかりで、王道故にクオリティが非常に高い曲ばっかり。ファンはぜったい聞くべきなアルバム。「Hesitation Snow」「fortuna on the Sixteenth night」「absolute wish」あたりが特に好き。
オリジナルアルバムではないので、通して聞いた時にちょっと後半飽きる感じはあるけど、まぁそれは仕方ないか。

唯一気になるとしたら、歌詞かな。「ふりかざせ!乙女の剣を」とか、「侵食の領域 立ち向かう勇気をコマンドに託して」とか、ゲームを知らないからか若干違和感のあるフレーズがちらほらあるけど、そこはご愛嬌ということで。
予約特典ディスクの「passion fruits」はfripSideの作家陣ではない楽曲で、作風も特にfripSideっぽくない異色作というか、番外編であくまでもおまけって感じ。これは無理して手に入れなくてもいいかな。



「infinite synthesis 3」  2016.10.05   お気に入り度:★8.5
1. 2016 -Third cosmic velocity-  2. Luminize  3. 1983-schwarzesmarken-(IS3 version)  4. determination  5. magicaride -version2016-  6. Answer  7. Two souls -toward the truth-  8. white forces -IS3 edition-  9. crescendo -version2016-  10. Run into the light  11. Dry your tears  12. unlimited destiny  13. One and Only  14. Side by Side
青文字は特にお気に入りの楽曲、青太文字はそれ以上に超お気に入りの楽曲
とにかく「Two Souls」が名曲!!!!根本にあるのはfripSide節のサイバーでメロディアスなアップテンポで、それだけでもすごくいいんだけど とにかくこの曲はサウンド。音色がいつもよりライトになっていて、それでいて軽さを感じさせない音作り。直接冬を想起させるワードを使っているわけじゃなくても聞いた感触はすごくリリース時期(12月)にピッタリというさじ加減も絶妙。 「only my railgun」以降のfripは音質の問題が解決して本領発揮しまくりですが、まだ進化するか!と驚愕した曲。
 
他、「Luminize」は久しぶりの生ドラム仕様シングルで新鮮さもありつつfripSide節でよいし、「crescendo」のセルフカバーも原曲の変なトゲトゲしさが抜けてよき。「One and Only」の90年代後半のアルバム曲っぽさはわかるひとにはわかると思う。「Side by Side」はラストに相応しい明るくポップなfripSideで、いい形のクロージングだなぁと。全体的に、is2より曲調に幅が出てきたかな。

ただ、is2の続きという意味で聞くと、アルバム新曲に派手でアッパーなfripSide節の曲が少ないのは、ちょっと不満かも。アルバムリードトラック(3曲目)がC/Wだった曲ってのがなぁ。曲自体はリードトラックにふさわしい曲ではあるのだけど…。あえて飾り付けの音色を抑えている10〜11曲目の音作りはアルバム曲ならではで、これはこれでいいんだけども、もうちょいパンチの効いた曲が1曲あってもよかったような。
 
とはいえ、アルバムトータルで考えるとバランス取れていて不満無し。あくまでシングル毎回買ってるファンにとっては…というお話ですね。



「crossroads」  2017.10.04   お気に入り度:★9.5
[Disc1:【COVER】all tracks:-crossroads version-]
1. sky  2. Red “reduction division”  3. hurting heart  4. an evening calm  5. split tears  6. the chaostic world  7. prominence  8. distant moon  9. escape  10. before dawn daybreak  11. snow blind  12. brave new world
[Disc2]
1. clockwork planet  2. The end of escape -fripSide edition-  3. crossroads  4. a gleam of prologue  5. pico scope -SACLA-  6. only me and the moon
青文字は特にお気に入りの楽曲、青太文字はそれ以上に超お気に入りの楽曲
fripSide結成15周年記念アルバム。ディスク1には第1期(naoさんボーカル期)のセルフカバー、ディスク2にはシングル曲とコラボシングルのfripSideバージョンに新曲3曲を収録。
セルフカバーの曲目はsatさんとナンジョルノがチョイスした「an evening calm」「split tears」「before dawn daybreak」以外はファン投票にて決定。

一番はやっぱり「sky」だよねぇ。オリジナルももちろん最高なのですが、このバージョンも冬の空気感が音で表されていてステキ。「an evening calm」とかもキー下がっているのが最初だけひっかかりましたが、ナンジョルノの声が一番映えるキーになっているのでこれはこれで全然オッケー、というかむしろ良いです。
どの曲もあくまでブラッシュアップといった形で、全くの別物になっている曲は無し。なのですが、サウンドのクオリティが段違いに良くなっていて大満足。それでありつつ、こっちを聞いたらとたんに原曲が色褪せて聞こえるということもないさじ加減が本当に絶妙ですね。
 
ディスク2の新曲3曲がどれもとんでもなく素晴らしい。アコースティックな雰囲気のイントロが珍しいタイトル曲は、過去と未来をつなぐ楽曲としてこれ以上無いくらいの曲。「a gleam of prologue」は空へ飛び立つような疾走感が気持ちいい。「only me and the moon」は切なさがギュッと詰まった叙情的な楽曲でこれもステキ。




「infinite synthesis 4」  2018.10.10   お気に入り度:★9.5
1. Edge of the Universe  2. killing bites  3. divine criminal  4. snow of silence  5. white relation(IS4 version)  6. colorless fate -version 2018-  7. under a starlit sky  8. breaking dawn  9. one dream  10. adverse wind  11. beyond the horizon  12. you only live once  13. close to you  14. Like a blink, a short night.
青文字は特にお気に入りの楽曲、青太文字はそれ以上に超お気に入りの楽曲
シングル「divine criminal」が本当に大好きで。fripSideのシングルにしては珍しくバラードなのですが、やっぱりバラードも良いんですよfripSideは。5月リリースでしたがサウンドメイキングは完全に冬向けで、ストリングスが効いていて荘厳で耽美さをも感じる楽曲。
「killing bites」は珍しくロックなんだけれど、ナンジョルノボーカルとの相性が意外にも良い。こういう取り合わせもアリなんだなーと。もっと重低音効かせてもいいかな、とも思うけどそうするとfripSideの枠から外れちゃうかな、さすがに。
 
というわけで、シングル2曲はfripSide王道シングルからは少し外れていたので、さてアルバムどうなる?と思っていたら、そこはさすがfripSide、バランス良くバラエティに富んでいて、非常にいいアルバム。
バラード2曲が特に印象的。「one dream」の大陸的なスケールの大きさを感じさせる空気は特筆モノ。「beyond the horizon」は、D-LOOP「Just place of Love」や丹下桜「Bright shine on time」あたりを下敷きにしたような90年代後半テイストの伸びやかな曲。

3〜6曲目の冬にぴったりな流れはさすが冬に強いfripSideだし、中川翔子「空色デイズ」みたいなロックというオーダーで作られたという「under a〜」も良いし、朝焼けの爽快さが溢れているアップテンポ「breaking dawn」は名曲だし、サイバー空間を走り抜ける雰囲気の「you only live once」も好きだし、「adverse wind」「close to you」の明るいポップ曲はちょっと90年代浅倉大介テイストの佳曲。ラストは久しぶりにしっとりほんわかに〆ています。
 
シングル・アルバム曲ともに充実していて、傑作と呼んで差し支えない作品かと。



「infinite synthesis 5」  2019.10.30   お気に入り度:★8
1. when chance strikes  2. Love with You  3. perpetual wishes  4. rain of blossoms  5. lighting of my heart  6. as before  7. light at the end  8. frosty breeze  9. change your core self  10. brand new world  11. endless entropy  12. glorious wind  13. believe in your future
青文字は特にお気に入りの楽曲、青太文字はそれ以上に超お気に入りの楽曲
既発曲はシングル1曲のみの、新曲たっぷり大盤振る舞いのアルバム。
新曲たっぷりなのはファンとしては嬉しいし大満足のアルバム…ではあるのですが、シングルが1曲しかないこともあってか、正直ちょっと楽曲の区別がつきにくくなってる感がある、かも…。

いや、もとからfripSideって同じような曲ばっかりじゃんって突っ込まれたら反論しにくいし、別に今作で特段クオリティが落ちたかというとそんなことはないのですが、聞いてるときは「おっ、いい曲」って思うんだけど、あとでタイトルみた時にどんな曲だったか思い出せない…ってのが多いのよね、このアルバム。これまでそんなことなかったのになぁ。なんでだろ。
一番気になるのは、「light at the end」が、「I believe in my heart」「you only live once」とサビメロの始まり方がおんなじやんと突っ込みたくなってしまうところかしら…。
 
とはいえ、良曲が多いのも事実。「Love with You」はアニメを知らなくても曲聞いて「絶対これ恋愛アニメの曲だな」と思える、アニソンとして正しすぎる曲。
「rain of blossoms」はちょっと和テイストも入ったメロディアスな名バラード。fripで和テイストの入った桜ソングが聞けるとは思ってもいなかったけど、なかなかどうして似合っているじゃないですか。
ほか、あっと驚く90年代ビーイングテイストの「glorious wind」とか新機軸もあり。「frosty breeze」は初期fripっぽいミディアムバラードで、冷たい空気感がよく出てる。「change your core self」「believe in your future」あたりの明るめテイストの曲が個人的には一番好き。「brand new world」はsatさんのTKオマージュなコーラスが面白い。



「the very best of fripSide 2009-2020」  2020.11.04   お気に入り度:★9.5
[Disc1]
1. dual existence  2. We Rise  3. final phase  4. BLACKFOX   5. when chance strikes  6. Love with You  7. Edge of the Universe  8. under a starlit sky  9. divine criminal  10. killing bites  11. crossroads  12. sky -crossroads version-  13. clockwork planet  14. The end of escape -fripSide edition-  15. white forces -IS3 edition-
[Disc2]
1. 1983-schwarzesmarken-(IS3 version)  2. Two souls -toward the truth-  3. magicaride -version2016-  4. Luminize  5. infinite synthesis  6. black bullet  7. eternal reality  8. sister’s noise  9. Decade  10. Hesitation Snow  11. way to answer  12. Heaven is a Place on Earth  13. future gazer  14. LEVEL5 -judgelight-  15. only my railgun

「the very best of fripSide -moving ballads-」  2020.11.04   お気に入り度:★9.5
[Disc1]
1. late in autumn  2. colorless fate -version 2018-  3. memory of snow  4. 冬のかけら  5. promenade  6. rain of blossoms  7. Secret of my heart  8. The end of summer  9. Answer  10. beyond the horizon  11. message (version2)  12. prismatic fate  13. one dream  14. only me and the moon
[Disc2]
1. everlasting  2. an evening calm -crossroads version-  3. frosty breeze  4. whitebird -version 2020-  5. My Own Way  6. snow blind -crossroads version-  7. 悲しい星座  8. I'm believing you  9. split tears -crossroads version-  10. white relation(IS4 version)  11. three count  12. a silent voice  13. brave new world -crossroads version-(fripSide Only)
青文字は特にお気に入りの楽曲、青太文字はそれ以上に超お気に入りの楽曲
ナンジョルノボーカルになってから初となるベスト盤は、2枚組×2作同時発売の大ボリューム。
「2009-2020」の方は、シングルメインの王道ベスト。アルバムからの代表曲とかも入っていて、これだけあれば不足はないでしょ!という感じの決定版。ディスク1よりディスク2の方が強い気がするのが入門向けとしてはちょっと気になるか。
「moving ballads」の方は、fripSideといえばアップテンポのシングル曲がメインですが実はミディアム〜バラード作品も良いんだよー!ということでその辺の隠れた名曲をあつめた作品。ファン的にはこっちの作品もぜひ聞いてほしい。
 
入門向けには明らかに曲数多すぎの供給過多ですが、まぁ今の時代、そこはつまみ食いして聞いてもらえばそれでいいのかな、と。お目当ての曲を聞きつつ、それ以外も気になったら聞けるということで。
「2009-2020」なら「Two Souls」「sky」「sister’s noise」
「moving ballads」なら「Secret of my heart」「an evening calm」「one dream」
あたりが個人的TOP3かな。「three count」も入れたいなぁ・・・
 
新曲「We Rise」「BLACKFOX」はどちらもロックテイストのアッパーチューン。どっちか片方はデジタルサウンド全開の方がよかったかなーと思うけど、まぁいいか。「We Rise」の方がシングル級の曲で好き。
「My Own Way」はイントロから神がかっているミディアムバラード。2020年イントロ大賞。

曲数的にはベスト出すタイミングが遅かった気もするけれど(もうちょっと早ければコンパクトにまとめられたような…)、その分内容たっぷりになっているので、これはこれで良いベスト盤になっているかな、と思います。



ということで、新曲「legendary future」も空を飛んでいる雰囲気が出ていて良いし、今後もデジタルポップスをメインに活動を続けていってくれればいいなと思います!


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