ろぐろぐ音楽ブログ

a-kiという人間の手による、J-POPあたりをメインに色々好き勝手書いてる適当ブログ。

アルバム感想。⇒fripSide「split tears」

2008年12月05日 21時50分21秒 | 感想・レビュー(アルバム)

なんか、うまくレビュー書けないなー、という気がまたしている今日この頃。でももう「レビュー」じゃなくて「感想」だからいいかな、とも思ったりw

fripSide「spilt tears」(★8点)
1. before dawn daybreak 2. split tears 3. praying over(album version) 4. magicaride 5. fictional moon(album version) 6. snow blind(album version) 7. snow blind-after- 8. spiral of despair 9. escape-version2008- 10. tomorrow 11. eternal twinkle
全曲試聴はコチラ(アルバム特設ページ)

当ブログ イチオシアーティストの一組であるfripSide、メジャー初アルバム。新宿TSUTAYAで発見したときは意味もなく嬉しくなったなぁw
メジャー第一弾シングル「flower of bravery」は未収録なので、インディーズ時代の音源集、といった趣きも少しあるのかな?

さて、このアルバム。サウンドの路線は今までとさほど変わらず、シンセ多用のデジタルポップス・・・なのですがー。

いきなりですが、文句をつけてしまいましょうか・・・。
「けなしたあとに誉める方がいい」っていう話を聞いたことがあるので(汗

サウンドが前面に出すぎていて、naoさんのボーカルの音量が小さく聞こえる箇所がある。

個人的には、この点がすごーく微妙なんですよね・・・今回。
音質が悪いというのとはまた違うんですけど。
それに、聞く環境によりけりという点も大きいのだろうけど、少なくともウチの環境ではそこが結構気になるんですよねぇ(・_・;)

でも、前アルバムの「binarydigit」以降は(ちょっと音量が大きい気はするけど)音質などに関しての不満は全く無くなっていたので、正直、最初はガッカリしたのが本音だったり・・・orz

中田ヤスタカさんがやってるようなテクノ・ハウス系の音楽ならまだしも、fripSideのやってる音楽って(今回はトランス色強めになっているとはいえ)あくまでデジタルJ-POPだと思うのですよ。ボーカルも凄く大事なジャンルなわけで。それなのにサウンドの方が大きく前面に出ているところがある、ってのがどうにも微妙に感じてしまうのです。前作以上に音量が大きすぎなのも謎。

えーい、ついでにもう一つ言っちゃえ。今回、「magicaride」以外のハイテンポな曲の出来が悪くはないんだけどもちょっと微妙。「before dawn~」は1曲目にしてはツカミが弱い気がするし、「praying over」は先ほど挙げた欠点がモロに出てるし、「spiral~」はサビメロが「the chaostic world」ソックリで違和感ある。



・・・さて、文句を書いてスッキリした後は誉めて誉めて誉めまくりますよ!w


今作、今までと比べるとバラード率がかなり多くなっていまして。

前作「binarydigit」はfripSideお得意のデジタルサイバーなアップテンポ楽曲を主軸にしたヒジョーに完成度の高いアルバムでした。メジャーデビューシングル「flower of bravery」「sky-version2008-」もアップテンポだったので、僕の中では"fripSide=デジタルアップテンポが神なグループ"という認識になっていたところで、このアルバム。かなりの不意打ちですよまったく。

しかもそのバラードがどれも名曲だから困る困るw

特にタイトルトラック「split tears」、そして「snow blind」2部作が名バラードすぎる。この3曲はとにかく切なくメロディアスなメロディと、綺麗でドラマティックなアレンジ、naoさんの切ないハイトーンボーカルが上手く重なっていて、素晴らしい。デジポップバラードとして完璧じゃないだろーか。「split tears」は全編に渡って切なさ全開のバラードだし、「snow blind(album version)」はサビでのグッとくるアレンジが最高。歌詞が「snow blind」の続編的な「snow blind-after-」も名アレンジだよなぁ。

「tomorrow」では派手なシンセサウンドの曲が多いfripSideにしては珍しく 音数の少ないしっとりしたバラードに挑戦してますが、これも地味ながら佳曲。新境地ですね。アルバムに1曲こういう曲があるとホッとします。

あと、先ほど「ハイテンポな曲の出来が微妙」って書きましたけれども、「magicaride」はnaoさんのハイトーンボーカルをこれでもかと生かした神曲です。キーの高さはfripSideでも一番高いんじゃないかってくらい高いですw fripのアップテンポ好きな自分としてはこれでかなり救われました。あとは「escape」あたりもいいです。ただやっぱり前作の「hurting heart」「prominence」「libration crisis」「never no astray」・・・と、怒濤のハイクオリティアップテンポ連発だった前作に比べるとその点では劣っちゃうかなぁ。まぁその分バラードの出来がいいからその辺はトレードオフ、ですかね。

というわけで、fripSideの新たな魅力発見、なアルバムでした。正直、ここまでバラードでやってくれるとは思ってなかったなー。アルバム全体のトータルバランスという意味では前作より良いですし、ポニーキャニオンからのメジャー流通になってレンタルもできるようになったので(入荷してる店は少ないと思いますが・・・)入門にも是非! 相変わらず、デジタルポップス好きの方には必聴のアルバムです。


ただ音質(というか音のバランス)だけは、次回作でなんとかして完全に克服して欲しいところです・・・。



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7 コメント

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Unknown (じゅん)
2008-12-05 23:21:27
こんにちは。

うーん、fripのCDってやっぱ音質が悪いの???ボクは音量がやたらとデカいという点以外ではあまり感じないなぁ。確かにプレオバは原曲に比べるとボーカルが控えめな感じになってる気がします。アレンジ自体はイントロが長くなっただけで原曲とさほど変化はないのですが。

スノブラは原曲が切な系デジポップ風味だとしたらアルバムver.の方はしっとり系バンドサウンドといったところでしょうね。

ボクはスノブラアフターとエスケが好きなのです。ちなみにfripの「escape -version2008-」はガルネクの「ESCAPE」と演奏時間が一緒(5分14秒)だったり(爆

fripSideの楽曲はベストアルバム発売前と発売後では曲の雰囲気が若干変わっているのはきっとtkmこと岡本さんが登場したからでしょう(謎
ベスト発売前(2006年まで)は90年代ポップス系だったのに対して2007年以降はトランス路線が多くなったり生音系バラードが出たりロックが出たりと楽曲の幅が広くなってますね。プロミネ、トゥルエタ、フィクムンの原曲とアルバムverを聞き比べたらわかりますよ。

参考なまでにどうぞ。
fictional moon 原曲ver.
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4440763


・・・では恒例?のじゅんにゃん's 余談の時間です。

今回のオススメはこちら。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5456451
エレガ曲です。上松さん作曲菊田さん編曲です。
菊田さんの超王道楽曲です。とにかく素晴らしいとしか言いようがないです。発売が待ち遠しい・・・!!!
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Unknown (a-ki)
2008-12-06 17:29:45
音質に関しては僕も詳しい知識があるワケじゃないんであまりどうこう言える立場じゃないんですが(大汗
ベスト盤はちょっと高音を強調しすぎて詰まっているような感じのする音で、今回はそういった感じは無いのですけど なんだかボーカルがあまり前面に出てこないような感じになっちゃってる気がするんですよね。「praying over」もそうだし、スノブラアフターのラスト「辿り着きたいぃー♪」の所とか。あえてそういう風にしているのかなぁ?うーん。

まぁ、音質は気にしないのが一番だとも思うんですけどね、本当はw
なんか、栗林さんのドリンクの時も思ったけど気にしすぎるのも良くない気がしますし。

fripとガルネクの「escape」にそんなつながりがあったとはw

確かにベスト盤の後はサウンドのバリエーションが増えましたよね。tkmさんがfripに参加したのってベスト盤以降ですし(ですよね?)、楽曲制作にもクレジットされてきているし、確かにtkmさん登場の影響って結構大きいのかもですね。「fictional moon」ってなんでベスト盤に入れなかったんでしょ。時期的な問題?

「祝福のカンパネラ」、テラ名曲w メロもアレンジも完成度高すぎ。
Amazonでソフトウェア扱いってことはレンタルにないだろうし・・・うう、買ってしまいそうw
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Unknown (じゅん)
2008-12-06 19:20:45
こんにちは。

tkm初参加はベスト盤に入ってるRedのリミックス版だと思います。スノブラで初作曲、ばいなりで本格的に参加といった感じかな。

Redのリミックスの時はtkmの名前はチラ見だけでばいなり発売当時はプロミネの編曲者見て誰???って思ってしまったけど、今ではfripの(サウンド的な)萌えキャラ担当になってしまいましたwww

satとtkmは似てる点は多いけど、tkmのほうはtearbridge色が高くリズム隊が特徴的、といった特徴が見られます。


祝カン、主題歌CD発売するんだね。ういんどみる初の試み。
今までソフトの初回版に入って後にコンピアルバムやアーティストのソロアルバムに入ってたけど、これは嬉しいwww
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Unknown (a-ki)
2008-12-07 20:42:05
tkmさんはやっぱりRedリミックスが最初ですか。tkmサウンドは確かにtearbridge色強いですよね。prominenceとtransient windのversion2007とか特にw

主題歌CD発売って初めてなんですか。ソフトの初回版とかはさすがに手が出ませんけど、これなら手が出せますね~。
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Unknown (Unknown)
2017-07-31 21:51:07
spiral of despairのサビにめっちゃ似た
fight 4 realと言う曲でましたね。
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Unknown (Unknown)
2019-12-28 12:03:13
環境整えて聞くと確かに音質が比較的悪いアルバムだと感じるね。


バラードは文字通り神曲揃いだが、アップテンポの曲も悪くない。むしろかなり好きだ。

って、何年前の記事にコメントしてるのやら・・・。
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Unknown (a-ki)
2019-12-29 21:14:27
わー、コメントありがとうございます!(今気づいた)

>2017年7月にコメントくれた方
satさんって最近だと「I believe in my heart」「you only live once」「light at the end」と短いタームで似た曲連発してるんで、開き直ってる感じがしますw

>2019年12月にコメントくれた方
音質はボーカル変わったあとはぐっと良くなるのですけどねー。この段階だとあと一息抑えてほしいという感じですかね。

アップテンポも好きなんですけど、前作の「binarydigit」が個人的に大好きなアップテンポ曲がいっぱいだったので、それと比べると・・・って感じで書いてましたね。このときは。
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