飄評踉踉

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1995 -戦後日本の地平が震えた年-

2009-01-18 16:42:35 | 
(cache) 不況に負けない…震災から復活、新たな苦境に立ち向かう(読売新聞) - goo ニュース

阪神淡路大震災を「戦争」であると喝破した『虚構の時代の果て』が、先日「増補」として復刊しました。『不可能性の時代』(2008年4月22日発行)のあとがきには「『虚構の時代の果て』は、ちくま学芸文庫より近刊」と書いてあったのに、昨年中に刊行されなかった原因は、大澤真幸氏が「アキバ事件」に忙殺されていた点にあるのでしょう。とはいえ、そのような2008年の世相が「増補」部分には反映されていたので、今回の復刊は待った甲斐があったといえます。
最近出版された「大震災」関連本の中では、『文学の断層 セカイ・震災・キャラクター』も注目されます。ゼロ年代に噴出した問題の多くは、1995年以降の90年代後半にその萌芽を見いだせるものばかりです。ゼロ年代最後の年に、もう一度、1995年の意義について考えてみたいものです。



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