飄評踉踉

日々のニュースに寸評を加えていきます。ブログでしか出来ないことはブログで。

下天の内をくらぶれば、夢幻の如く也

2006-12-31 11:51:48 | 映画
今日は、私が今年見た最後の映画である『パプリカ』(監督:今敏)について書きます。 1.本作は筒井康隆の同名小説をアニメ映画化したものです。  私は、小説の映像化というのは一種の「翻訳」だと思っています。しかし、小説というのは読者のイマジネーションに直接訴えかけるものですから、いくらでもスケールを大きくして描ける媒体といえます。他方、映像は映画にせよドラマにせよ時間的・技術的な制約があるので、小説と . . . 本文を読む

さらば、JB

2006-12-26 13:47:52 | 映画
ソウル界の大御所J・ブラウンさん死去(スポーツニッポン) - goo ニュース  ジェームス・ブラウン氏(以下、JB)が亡くなりました。私がJBを知ったきっかけは映画『ゲロッパ!』を見たことだったので、今日は『ゲロッパ!』について書いてみます。  本作の魅力は西田敏行氏の演技に尽きます。やり直そうとするオヤジの姿は美しいです。西田氏は本作によって「椿山課長」に抜擢されたものと思われます。  さて . . . 本文を読む

今年見た映画

2006-12-20 16:49:38 | 映画
今年は「雑務」のせいで現時点で3作しか見ていないのですが、これらを軽く振り返ってみようと思います(以下、丸数字は見た順番)。 ①『ある子供』(監督:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ)  ニートを扱った映画ということで見に行ったら、NEETを扱った映画だった・・・。ニートとNEETとの間にある微妙な違いについては考察の余地がありそうです。 ②『機動戦士ZガンダムⅢ 星の鼓動は愛』(監督:富 . . . 本文を読む