一昨日、朝日新聞の夕刊で連載されていた小説『悪人』(作:吉田修一)が終わりました。
本作については、ほぼ同時期に朝日の朝刊で連載されていた『メタボラ』(作:桐野夏生)と似ているという声もあります。たしかに両作とも現代の若者問題を扱っていたという点では共通していると思うのですが、私にとっては『悪人』の方が読後感は良かったです。
実際のところ、連載開始当初、私は『メタボラ』の方を楽しみに読んでいました . . . 本文を読む
先週、渋谷シネマヴェーラで今村昌平監督の『豚と軍艦』を見てきたので、そのことについて書いておこうと思います。
1 本作の舞台は横須賀です。時代設定は本作の公開年からすると1960年頃のはずですが、終戦直後にも見えなくもないです。というのも、子供たちの「ギブ・ミー・チョコレート」現象も当然のように描かれていたからです。その中で非常に印象的だったのは、横須賀市民がみな米兵への憧れを抱いている状況が . . . 本文を読む
星野ジャパンが誕生!「金メダルしかいらない」五輪へ熱く始動(サンケイスポーツ) - goo ニュース
(中)青木 【ヤ】
(遊)井端 【中】
(右)福留 【中】
(指)松中 【ソ】
(三)村田 【横】
(一)小笠原 【巨】
(左)和田 【西】
(捕)里崎 【ロ】
(二)荒木 【中】
「国内組」しか使えないというのは意外と難しいなぁ。
選択のポイント
① センターラインを固め . . . 本文を読む
宮崎知事に東氏 政治不信、2大政党直撃 利益誘導、旧来手法通じず(産経新聞) - goo ニュース
今回の宮崎知事選挙は、12年前の東京都知事選・大阪府知事選を引き合いに出して語られているようです。確かに、12年前の事例ではその前年に自社連立政権が成立しているし、今回の事例でも去年に郵政造反組復党がありました。いずれにおいても有権者の間に「キミたちは仲が悪かったんじゃないの?」という感情から来 . . . 本文を読む
哀れ何処へ巡りゆくらむ
先週末に『火車』を新潮文庫版で読破しました。
本作は、高山文彦監督が「『パトレイバー2』は・・・『火車』的な処理が施されている」と言っていたのをだいぶ前に読んでから、ずっと読んでおきたいと思っていた作品です。
結局、高山監督が『パトレイバー2』のどこを『火車』的と言っているのかはよく分からなかったのですが、なんとなく雰囲気が似ているのは分かりました。それは、両作とも . . . 本文を読む
今年は2007年。「2007年といえばウルトラセブン放映開始40周年だ(?)」ということで、新年一本目は『ウルトラセブン』について書こうと思います。
私にとっての『ウルトラセブン』というのはウルトラシリーズの中で未来を美しく描けた最後の作品です。というのも、メカニックは和製サンダーバードと言われるように洗練されているし、舞台となっている40年前の東京は当時の日本人が未来的につくったものだった . . . 本文を読む