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動物大好きなひかるこが、
ドイツでの生活やペット事情について気ままにつづってます。

犬と子供の接し方について 2 犬の飼い主免許教科書より

2013-11-16 | ペット事情
こんにちは、ひかるこです。

「犬と子供の接し方について1」はお読みいただけたでしょうか?
まだの方はこちらからどうぞ。

前回のポイントは、赤ちゃんと犬は徹底的に引き離すということでしたね。

今回は、赤ちゃんと犬と会わせるタイミングについてです。


赤ちゃんがお家にやってきてしばらく経ち、飼い主さんもその生活になれてきたら犬との対面の準備をしましょう。

具体的には、飼い主さんは犬がとるべき行動と望ましくない行動をよく考えましょう。
例えば、赤ちゃんの部屋に入ってもいいのか、ベビーベッドに近づいていいのか、吠えてもいいのか、うなり声はOKか、ここ掘れわんわんで大判小判がザクザク出てこなくても許すのか等々、禁止するラインを明確にしましょう。


犬という動物は、とても体育会系の動物なんですよね。「どんなに理不尽でも主将には従います!!!」的な。

なぜなら、犬はもともと群れで生活をする動物で、群れの秩序を保つためにメンバーに優劣の順位をつけます。ボスに逆らうと群れ全体が危険にさらされてしまいますから、基本的にはボスには絶対服従です。順位付に関してはとても大切なことなので、掘り下げて他の記事で説明しますね。(後日アップ予定)

犬と仲良く暮らすために大切なことは、飼い主さんが柔道部の主将になることです。

ごめんなさい。嘘です。

群れのボスになることです。

ボスになるには、主導権を握ることが大切です。どんな行動も飼い主さんが決めてその通りに実行してください。
例えば、ベビーベッドに乗ってはいけないと決めたら、何があろうと乗せない。もしも乗った場合は、すぐに降ろす。
うなり声はダメと決めたら、犬がうなり声をあげた場合はすぐにケージに戻す。

といった具合でルールは徹底的に守らせましょう。
これが、主導権を握るということです。


飼い主さんがきちんとボスとして主導権を握れているか、チェックをしましょう。
◎ブラッシングはスムーズにできるか。
◎肉球や口回りなどの本来は犬が嫌がる場所をなでることができるか。
◎餌を途中で取り上げることができるか。
これらに対して逆らわなければ、犬と赤ちゃんを対面させても大丈夫です。
ただし、必ず飼い主さんがそばにいることが条件です。絶対に赤ちゃんと犬だけにさせてはいけません。


私は以前、餌を取り上げることに関して「そりゃ怒って当然じゃないの?私だって腹がたつし。」と思っていたんですが、それは間違いでした。
野生下では強いものが食べ物を支配します。食べ物の主導権をにぎる事はとても重要なことです。

途中で取り上げることが難しい場合は、餌の与え方を変えてください。
まず、飼い主さんが立った状態(背の低い犬種なら、ひざ立くらいの高さで)で餌いれを手に持ったまま空中で食べさせます。途中で高く持ち上げ、食べるのを止めさせます。
そこでうなったり吠えるようなら、お座りをさせて静かになるまで待ちます。静かになったらまた餌を与えます。

これを繰り返して餌をコントロールするようにしてください。



ちなみに、この本では赤ちゃんの部屋に犬が入らないことを推奨されていますが、日本では難しいかもしれませんね。
ドイツは家が広く、子供一人に一つの部屋を与えるのは当たり前のことです。ついでにいうと、赤ちゃんの頃から部屋で一人で寝かせるほど、個人を尊重する民族です。

ですが、日本の住宅事情ではなかなかそうもいきませんよね。それに、赤ちゃんの頃から一人部屋を与えることってあまりない気がしますし・・。
そこで、私はベビーベッドの周りについたてやサークルなどを置いて境界線を分かりやすくするのも、一つの手ではないかと思います。
ついたては、完璧に目隠しができるタイプはお勧めしません。仮に、飼い主さんが離れたすきにベビーベッドに犬が近づいても、遠くからでは気づきにくいという問題があるからです。背が低いものか、透けてみえるようなものがいいでしょうね。

と、書きながら本当にそんな商品があるのか気になって調べてみたところ、こちらに存在しました。良かった(笑)


今回のポイントは、飼い主さんがボスだと犬に分からせてから、赤ちゃんと対面させる。絶対に犬と赤ちゃんだけにさせない。

この二点です。

まだまだこのシリーズは続きますが、ひとまず今日はこの辺で。


レストランのテラス席にいたかわい子ちゃん(笑)

Ciao♪

続きはこちら
犬とこどもの接し方 3

犬と子供の接し方について 1 犬の飼い主免許教科書より

2013-11-10 | ペット事情
こんにちは、ひかるこです。

先日、イギリスで痛ましい事件が起こったようです。

イギリスのとある家庭に引き取られた大型犬(成犬)がその家の4歳の女の子を噛み殺し、その直後に犬も殺処分されています。

詳しいことはこちらでご覧になってください。

続報も読んだ記憶があるのですが、その記事はなぜか見つけることができません。もしかすると、何かの事情で削除されたのかもしれません。

この事件について思うところは色々とありますが、まずは亡くなってしまった女の子、わんちゃんが安らかな眠りにつきますように。
それからご両親、周囲の方々のショックも相当なものでしょうね。一日でも早く平穏な日が訪れますように。


こういう事件が起こるたびに感じるのは、「犬は大人の手をかみ砕くほどの牙と顎を持っているという事を忘れないでほしい」という事です。
一番体の小さな犬種のチワワでも、本気を出せば大人の指をかみ切るくらいの力はあります。

どんなに愛らしい見た目でも、どんなに優しい性格をした犬でも、ふとした拍子に攻撃的になる可能性はあります。
特に、身の危険を感じたときは攻撃的になりやすいです。


犬は、決して可愛いだけの動物ではないという事を忘れずにいてほしいなと思います。

そういう意識があれば、飼い主さん達も犬のコントロールの仕方を真剣に学んでくれるんじゃないかなと思うんです。

例えば、ハサミや包丁はとても便利なもので日常的に使うけれど、危険も伴うので扱い方には気を付けますよね。

それと似た感覚で犬にも接してほしいなと思います。


それでは、本題の犬と子供の接し方についてご紹介いたします。
犬の飼い主免許教科書からの抜粋と、多少の補足をしています。とても長くなりそうなので、数回に分けてお届けします。


初めに犬を飼っていて、あとから赤ちゃんが誕生した場合。


まず、犬は赤ちゃんが人間だと認識できません。なぜなら、赤ちゃんは歩く・話すといった人間らしい行動ができないからです。

「え、なに?この転がってほにゃほにゃ言ってるやつ・・。うまいの?(・ω・U)」くらいに思っています。

味見、危険!!

この時期に大切なことは、犬に「赤ちゃんには近づいてはいけない」と認識させることです。

野生のオオカミの群れでは、メスオオカミに新しい子供が誕生した時、周りのオオカミたちはどの程度まで近づいていいのか、母親の態度を観察しながら見極めます。

この習性、超使える。

犬が赤ちゃんに近づこうとした場合、すぐに犬から赤ちゃんを引き離しましょう。
もしも、隙をついて犬が赤ちゃんのすぐそばまで来てしまったら、犬を自分の場所(ケージやサークルなど)へ強制的に戻しましょう。
とにもかくにも、徹底的に犬と赤ちゃんを隔離することが大切です。

そうこうしているうちに、「ああ、あのほにゃほにゃには近づいちゃダメなんだな…」と分かってくれますから。





次の章はけっこう長くなってしまったので、今回はこの辺で失礼します。

Ciao♪

続きはこちら
犬と子供の接し方 2

飼い主免許講座 その2

2013-05-20 | ペット事情
ご無沙汰しております、ひかるこです。

先週はワタクシの人生の中で一番机に向かい合う時間が長い一週間でした。
たぶん受験勉強より長かったと思います(笑)

勉強がひと段落したので、ようやくブログを書く余裕ができました(^^)

さてさて、先週水曜日に飼い主免許の講座第二回目を受けてきました。

内容は犬の優劣順位についてと、ボディランゲージについて。

犬はもともと群れをつくって暮らす動物で、群れなかには秩序を保つために地位の優劣が存在します。
家庭で飼われている犬達も、その家族をみて誰が上で誰が下かを犬の基準で決めています。

いわゆる問題行動をみせる犬は、自分が群れのボスだと思っているケースが多いです。 
ということは、人間がボスだということを教えることができれば大抵の問題行動は解決できるという事になりますね。

講座では人間がボスだと教える方法を習いました。

○おもちゃで遊ぶ時は始まりと終わりは人間が決める。
○ドアを通るときは、必ず人間が先に出る。
○ソファの上やドアの前に犬が寝ていて邪魔な時は、犬をどかす。

簡単にまとめるとこんな感じです。大切なのは人間主体で生活するという事ですね。


ボディランゲージはだいたい耳や口回り、毛の逆立ち具合と尻尾の様子で見分けることができます。
が、耳の長いバセットハウンドや顔が毛で覆われているコモンドール、もともと背中の毛が逆立っているリッジバックなどは見分けることが難しいですね。犬同士でのコミュニケーションも取りにくいようです。
とくに毛で目が隠れている場合、よく周りが見えないため怖がりになってしまって、身を守るために攻撃的な行動に出ることもあります。
そういった事にならないように、目はきちんと見えるようにカットしてあげるのが、犬のためにも飼い主さんのためにもなるんじゃないかなと思います。

それから特に力をいれて説明されたのは遊んでいるときの顔です。
慣れないと怒っているのか遊んでいるのか見分けるのが難しいですね。
遊んでいるときは目を見開いて鋭い牙もよく見えるので正直すこし怖いです(笑)
私は体全体をみれば遊んでいるのかどうかわかるんですが、顔だけでは難しいですね。


ちなみに遊んでる顔はこんな感じです。



怖いですよね(笑)



それでは今日はこの辺で。

Ciao♪

ちょっと気になるMシュナウザーのブリーダーさん

2013-05-12 | ペット事情
こんにちは、ひかるこです。
昨日はブリーダーさんの選び方についてご紹介いたしましたが、少しから気になるブリーダーさんがいるんです。

そのブリーダーさんはUSTREAMで24時間子犬の様子を生配信されているんですよね。
最初に見つけたときは「可愛いわ~♡♡」とものすごく癒されて、ちょこちょこ見るようになったんです。
そして気づいたことが一つ。
いつ見ても明るい。ドイツ時間の朝でも夜中でも暗くて見れないことがないんです。動画の様子を見る限り、室内の蛍光灯が常についている状態です。
気になったので、このブリーダーさんのサイトを覗いてみました。どうやらアメリカのフロリダで営業されていて、何かの賞をもらっているみたいです。飼育環境は清潔ですし母犬も健康で清潔です。シュナウザー専門のようなので、本当にシュナウザーという犬種がお好きなブリーダーさんなんだと思います。
おおむね好印象なんですが、気になるのは真夜中でも明るい蛍光灯の下で眠る子犬たち。

これってどうなんでしょうか。
あくまで人間の場合ですが、睡眠時に明るい光を浴びていると深い眠りにつくことができず、成長ホルモンの分泌が減るそうです。犬と人間は別の生物ですが、大まかな体のしくみは同じなんですよね。
その後の成長や性格に悪影響は出ないんだろうか…というのがとても気になります。
暗闇を経験したことがなければ、新しい飼い主さんのお宅に行ったときに暗闇を必要以上に怖がったりするんじゃないかな~とか。

飼育環境をクリアにみせることで「私は悪徳業者じゃありませんよ」とアピールしたいんだと思いますが、夜は夜らしく暗くして良いんじゃないかなと思いました。

こんなことするブリーダーさんは論外です。・・でも可愛い(笑)


それでは今日はこの辺で。

Ciao♪

子犬を飼うまえの注意点(犬の飼い主免許 教科書より)

2013-05-11 | ペット事情
こんにちは、ひかるこです。
犬の飼い主免許の教科書に子犬を選ぶときの注意点が載っているのでご紹介いたします。

飼育環境
○家の中では、できる限り庭に出入りできること。
○檻や納屋、小屋やそれに似た建物に閉じ込めないこと。

子犬の性格
○いろんな人(例えば子供など)と接することができる。
○他の犬達と接することができる。

親犬
○母犬は優しい性格で、なでることができる。
○母犬は、人間が子犬に近づいたりなでることに警戒をしない。
○母犬・父犬ともに健康でフレンドリー、攻撃的な性格でない。(純血種の場合は、性格や健康状態について証明書に記してあります。)

ブリーダー
○子犬の飼育に慣れていて日々の生活での気をつけるべきことをしっている。(例えば車の近くなど)


こういうブリーダーには気を付けて。
○ブリーダーが、同時期に違う犬種の子犬をすすめてくる。
○檻にいれて犬を飼っている場合
○犬が檻や部屋に閉じ込めて飼われていて、見たいと希望しても拒否をする。
(表向きは衛生的な環境で飼われているように見えても、親犬に会わせなかったり、飼育部屋に立ち入らせないブリーダーからは買わないでください。)
○飼育環境の手入れが行き届いていない(ひどく汚れている)
○親犬(最低でも母犬)を見せてくれない、触らせてくれない
○親犬が訪問者(例えばあなた)に対して、攻撃的な態度をみせる。

以上です。
飼育環境に関しては、ドイツではケージに閉じ込めてはいけないとされていますが、日本ではケージやサークルに入れることを推奨する考え方もあります。実際にその方法でうまくいくケースもあるんですよね。もちろんケージに入れる場合は運動不足にならないようにこまめにケージから出してあげる必要がありますよ。
ブリーダーの選び方はとても参考になりますね。
同時期に違う犬種をすすめるブリーダーは、とりあえず犬を売りたいだけの人ですね。
沢山の犬種を扱っているブリーダーさん全てを否定しているわけではありません。
犬種によって性格や飼い方などが違ってくるので、飼い主さんの状況を考えずに何でもすすめてくる所はよくありません。
それから、子犬の世話というのは人間の赤ちゃんと同じくらいに手間がかかり、神経も使います。スタッフの人数に対して、あまりに子犬が多すぎるところは、丁寧な飼育ができていない可能性が高いので控えた方がいいと思います。

親犬を見せないところからは絶対に買ってはいけません。見せられない理由があるんです。非常に不衛生か、非人道的な飼育・交配を繰り返して親犬はぼろぼろになっている可能性があります。

それから大事なことはペットショップから買わないこと。(ドイツではペットショップでの生体販売はほとんど無いので書かれていません)
生体販売について書き出すと長くなるので、また別の機会にいたします。とりあえず、ペットショップから買った犬や猫は飼い始めてからいろいろと問題が起きやすいという事はお伝えしておきます。

それでは今日はこの辺で。

Ciao♪