霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)
規模の小さな噴出現象が突発的に発生する可能性
【気象庁発表】
平成27年11月1日11時00分発表
霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の火山活動解説資料
福岡管区気象台火山監視・情報センター
鹿児島地方気象台
<噴火予報(活火山であることに留意)が継続>
えびの高原(硫黄山)周辺では、昨日(10 月 31 日)13 時 04 分頃に継続時間約2分 30 秒の振幅の小さな火山性微動が発生しました。火山性微動の発生に伴い、わずかな傾斜変動を観測しました。その後、火山性微動は観測されていません。
また、火山性微動発生前後に火山性地震が増加しました。本日(11 月1日)は 09 時まで観測されていません。
昨日実施した現地調査では、硫黄山及びその周辺では噴気は認められず、赤外熱映像装置1)による観測では熱異常域は認められませんでした。なお、硫黄山の一部で引き続き硫化水素臭が認められました。遠望カメラによる観測では、硫黄山周辺で噴気等は確認されていません。
以上のように、えびの高原(硫黄山)周辺の火山活動に更なる活発化は認められませんでしたが、活火山であることから、規模の小さな噴出現象が突発的に発生する可能性がありますので、留意してください。
噴火警報や火山の状況に関する解説情報を発表している火山(全国)
筑波山は噴火しない山
筑波山には恐竜がいた時代にマグマが固まった岩石がごろごろしている。よく火山と間違われるが、マグマが地下深くで固まった深成岩でできている山で噴火はしない。山頂部は、風化に強い斑れい岩、中腹から山麓は、風化に弱い花こう岩と、二種類の岩石でできている。岩石が多いので土砂災害には注意が必要です。
【関連記事】
筑波山の生い立ち 筑波山は噴火しない安全な山