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iPhone vs. ガラパゴス

2009-03-28 07:25:48 | blogに一言
Speed Feed > 「ガラパゴスで何が悪い」と言う前に、もう一度考え直してほしいこと。 : ITmedia オルタナティブ・ブログ

私の結論は、こうである。ガラパゴスだiPhoneにこだわらず、世界に通用する日本発の良いものを作れば良い!である。

この記事を読んで思い出すのは、スーパー301条により不運にもつぶされてしまったTRONプロジェクトである。

TRONプロジェクト - Wikipedia

TRONとは、日本発のコンピュータ用のOSのことである。組み込み機器、パーソナルコンピュータ、そして、電話会社用交換機まで含めて、すべてを統一思想のアーキテクチャのものにするという一大構想であった。

Microsoft Windowsという、ブルー画面が出てしまう不安定なOSよりは、世の中が便利になったのではないかと、今だに思っている。しかし、IT分野での日本の躍進を止めるために、かれらが出したのが、スーパー301条だ。これによりTRONは一気に力を失うことになる。

しかし、TRONは思わぬところで生き残る。それが携帯電話をはじめとする組み込みOS市場である。

TRONのシェア100%(但し携帯電話) - スラッシュドット・ジャパン

「今やTRONは世界でもっとも使われている組み込みOS」坂村健氏勝利宣言──“TRON SHOW 2001”で

こういう流れもあって、ガラパゴス化が進むことになった。とは言いながらも、日本の携帯電話は、別にTRONにこだわっていたわけではない。良いものはどんどん取り込んでいる。

「組み込みOSはITRON、Linux、Windows CEの3つに」---NECエレの門田氏:ニュース - CNET Japan

携帯電話OS市場を制したシンビアン、次の一手(1/2) - @IT MONOist

Symbian OS搭載の携帯電話も増えた。

ITmediaモバイル:901iシリーズ、「N」と「P」はLinux OS

Linuxの採用のものもある。

とはいいながら、ミドルウェアやアプリケーションは、iモード、iアプリを前提としているため、利用者にとっては同様のサービスが利用できる。

問題なのは、現在のiモード、iアプリのプラットフォームは、テンキー+いくつかの機能キーが前提になっているということだ。一方、iPhoneは、マルチタップディスプレイ、傾きセンサー、そしてiPhone Cocoaという、言うなれば新しいパワフルなコンピューティングデバイスの上で構想されているということである。その差はあまりにも大きすぎる。電卓とパソコンの違いのようなものだ。

ちなみに、iPhoneは、MacOS Xのサブセットをあのデバイスに詰め込んでいくというやり方で進めたものである。どのみち1からすべてを作りこんでいくということは、難しいのである。

iモード/iアプリのプラットフォームを、新しいデバイスの能力を見込んで大きく拡張しようが、Palm WebOSを使おうが、Googleのクラウドを活用できるAndroidに行こうが、そんなのは、所詮道具である。

ケータイを作りたいのであれば、どんなものを作りたいのか。それを、どこの市場でどれぐらい売りたいのか。そのために、どのプラットフォームを選ぶのか。そして、そのプラットフォームを10年先の未来に向かってどうしたいのか。

それが、問題なのだと思う。iPhoneだけが携帯の未来ではない。

ちなみに、オバマ大統領になってBuy Americanの風潮が増したように聞く。仮に日本発があったとして、またつぶされたのではたまらない。私は作る方である(ありたい)が、日本の技術を展開するには、政治力も必要なのだと思う。

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池田冬彦,栗原亮,松山茂,丸山陽子,田中裕子
毎日コミュニケーションズ

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