小児科耳学問

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気管支炎の抗生剤

2007年01月23日 | Weblog
マイコプラズマは鼻水が無く、夜間に咳が多いのが特徴です。このような症状にはマクロライド単剤を処方します。膿性鼻汁と昼に多い咳の場合はウイルスと細菌の感染を考えセフェムを処方します。夜間の咳が多く膿性鼻汁も出る場合はマイコプラズマと細菌の混合感染の可能性もあるのでマクロライドとセフェムの両方を処方することもあります。静菌的な薬と殺菌的な薬を併用すると殺菌的な薬の効果が低下するという意見もありますが、臨床上は問題なく効いています。