放浪映画人

独断と偏見による一言映画評

バルトの楽園

2007年08月31日 | あかんわ。(ーー;)
監督:出目昌伸 2007年公開(日本)

先日、WOWOWで観賞しました。
第一次世界大戦中の、徳島の板東俘虜収容所を舞台にした作品です。
この収容所で捕虜となっているドイツ兵たちは、収容所の所長:松江豊寿(松平健)に寛容な待遇を与えられ、収容所を取り巻く地域社会と、親交を深めていくと言う実話を元にしたストーリーです。
この映画の面白さは、日本が戦勝国であるという事なんです。
戦勝国の立場で描いた作品だという事なんです。
ですから、何となく日本の軍人たちの描き方に疑問を感じてしまうのです。
この映画のような心優しい日本の軍人は、確かに存在したのだと思うけど、でも、そういうものを戦勝国が映画にしてはいけないと思います。
例えば米軍が、第二次世界対戦中、傍らでは原爆を落としておいて、傍らでは日本人捕虜に対して優しく接していますよと、敗戦国の日本人に言っているのと同じだと思う。
できたら、このような作品は、海外には出てほしくないと思います。
将来、日本が戦争に巻き込まれるような事があったときに、この作品を再上映すれば、この作品は本物だと思います。

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2007-09-01 11:48:35
自国の戦争を讃える映画なんて世界でゴマンとあるでしょう。
それにこの映画は、戦争が題材ですけど戦争を美化するようなところはありません。あくまで人間ドラマであって、戦争状態でも人間はわかり合える、戦争なんてくだらない、ということがいいたいのだと思います。