「大昆虫博」に行って来た！

左上に見えているのは、やくみつるのイラストがついた大昆虫博限定ドロップ缶

 

 

 

大昆虫博に行って来たどー。

 

虫をいっぱい見てきたどー。

 

楽しかったどー。

 

…。

 

おー。

 

 

－完－

 

 

 

というわけで、去る八月八日「ひげの日」に、ここによくコメントをくれるりきさん、ととべべさんといっしょに両国・江戸東京博物館にて開催中の「大昆虫博」を見物して参りました。

 

なぜ「ひげの日」を選んで行ったのかというと、この日に敬愛する仏文学者にしてファーブル昆虫館の館長である奥本大三郎（おくもと・だいさぶろう）先生とそのムシ友・生物学者の池田清彦先生の公開対談があったからなのです。ちなみに奥本先生の対談を拝聴するのは、ちょうど一年前の写真家・今森光彦さんとの対談に続きこれで二度目。

 

まずは会場内に展示された昆虫標本を観覧しました。世の中には標本という資料保存の方法をあまり快く思っていないひともいるようですが、私は標本が大好きです。普通はなかなか目にする機会の持てない世界各国の動植物の実物をじっくりと観察することを可能にしてくれる、最高に面白くて有り難い教材だと思っています。

今回展示されている標本の大半は、現存する日本最古の昆虫専門博物館「名和昆虫博物館」より貸し出されたものだそうです。大量の虫たちがこうべを揃えて居並ぶ様は、絢爛豪華なことこの上なし。その姿かたちのとりどりの美しさ、面白さに見入ってしまい、なかなか先に進みません。りきさんと「こんなペースじゃ、今日いちにちでは見切れないよー」などと言いつつ、なおも一頭々々熟視するのがやめられないのでした。虫ってほんとに見応えありますね。

 

当然ながらすべてを見切れないうちに本日のメーン・エベントである対談の時間が近づき、一階ホールへ移動。対談終了後に奥本先生がサイン会をなさるとの告知を見つけ、途端に浮き足立つ私。不必要にあせりながら『散歩の昆虫記』という本を買い求めました。

 

その後着席し、ややあって始まった先生方のプロフィール紹介は適当に聞き流し、はやる心を静めるべくフリスクを噛み砕いていると、いよいよ奥本・池田両先生ご登場のアナウンスが。

 

あッ、だェしゃぶろーしぇんしぇぇー！！

 

久しぶりに拝顔するナマさぶろう先生は、相変わらず高雅な雰囲気を漂わせておいででした。奥本先生も池田先生もくつろいだ感じでお話しになっていて、とても楽しい９０分でした。池田先生の筋金入りまくりの虫オタクぶり（なにしろ捕虫網と昆虫針以外の道具はほとんどが自作だそうで、また昆虫針はまさかの生産中止に備えて１０万本（だっけ？とにかくいっぱい）のストックをお持ちだとか）とグフグフ感のあるお話しぶりは、特に印象に残っています。そうそう、池田先生によると欧米のひと達は概して虫には無関心なのだけれど、なぜかチェコスロバキアには日本人と同じように虫好きなひとが多いらしいです。チェコスロバキアは前から行ってみたい国だったのですが、それを聞いてますます行ってみたくなりました。

 

さて、対談終了後のお楽しみ、サイン会。先生にお目通りする前に少し落ち着こうと思ってお手洗いに行き戻ってみたら、行列の最後のほうになってしまいました。りきさん、ととべべさん、待たせてスマンかった。

今回は為書きもしていただけるとのことで、受付のひとが紙をくれました。その紙に自分の名前を書き、それを見ながら先生が為書きをしてくださるので、なるべくきれいな字を書かなければと思うのに、案の定バランスの悪い筆跡になってもうた。自分の順番のときにはみんな何かしら先生とお話ししているので、私も何か喋りたいと思い、２年前にファーブル昆虫館で釣ったザリガニのザリ子は今も元気であること、しかし最近は全く脱皮をしなくなってしまったことを報告しておきました。なんかもっと気のきいたことを言ったらどうなんでしょうか、この女は。

 

ではここで、画像↑をご覧ください。こちらがかの有名なパリのエッフェル塔です。

先生はこのように、署名のほかにひとりひとりに絵をつけてくださったのです。ちなみにととべべさんは素敵なキリギリス（で合ってる？）、りきさんはやかましく鳴くセミの絵を描いてもらっていました。

実は私、奥本先生にご署名をいただくのはこれで二度目なのですが、エッフェル塔も二本目なのです。前回ご署名いただいた本は『パリの詐欺師たち』というタイトルだったのでエッフェル塔が嬉しかったのですが、いや、今回もエッフェル塔ありがとうございます！エッフェル塔いつでも大好きです！と思うのですが（絵も前のと全然違うし）、ととべべさんとりきさんの虫が、やっぱりちょっとうらやましい…。

 

もし今度また署名していただく機会があったら、そのときもエッフェル塔だったりして。

 

これはアレ？ひょっとして「エッフェル塔１０本集めたら、パリにご招待！」とかじゃない？

いいねぇ、ソレ。

 

でも、パリにもいろいろあるからなぁ。

 

パリはパリでも「プチ・パリ　道頓堀店」だったりしてな。

 

…。

 

っていうか、どのパリも無いわ。

 

でもエッフェル塔、集められるものなら１０本集めてみたいんですけど。

 

 

 

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「大昆虫博」、江戸東京博物館にて９月５日（日）まで開催されています。興味のある方はぜひ。