自分の身の回りを見渡してみてしみじみ感じることは、私は基本的に役に立たないものが好きなのだなぁということ。
役に立たないけれど面白いもの、実用には向かないけれどきれいなもの。無くてもいっこうに困らないけれど、あればあるだけで嬉しく、見れば見るだけで楽しくなるようなもの。そんなものが、大好きです。
うちに数多あるそういった類のガラクタの中でも、役立たなさにおいてその最たるものと言えば、それはお菓子のオマケのコレクションです。究極の役立たず&場所ふさぎ。
リーメントの「ぷちサンプル」シリーズなんていうのも、初期の頃からずいぶん集めました。あれはお菓子のオマケというよりも、お菓子の方がオマケの立場になっていますね。箱の中身の大半はオマケ部分で占められ、お菓子と言えば小さなガムがひとつしか入っていないのですから。
「ぷちサンプル」シリーズはあまりにも良く出来ているので、ケースに並べてディスプレイせずにはいられないのですが、コレクション数も50を越えるとさすがに置くところに困るようになり、最近は欲しくても我慢しています。
私の人生最初のオマケの記憶といえば「もちろん!グリコ」ということになるのですが、経済力の無い子どもの身分ではオマケを大事に「とっておく」ことはできても、積極的に「集める」ことまではできませんでした。
初めて意識的にオマケを集めたのは中学のとき、モノは「森永 Hi-CROWN(チョコレート)」に入っていた「フラワーフェアリーカード」、購入場所はおもにうちの近所にあった店。
タバコ、お菓子からタワシやほうき、洗剤などちょっとした生活雑貨も商っている、今や完全なる死語である「よろず屋」と呼ぶのがしっくりくる感じの小汚い店で、多少感じの悪い、時と場合と相手によってはかなり感じの悪くなるバアさんが、いつも店番をしているのでした。
その店で私は、何十個の「森永 Hi-CROWN」を買ったことか。「フラワーフェアリーカード」欲しさに何十個のチョコレートを食べ、デコから何十個のニキビを吹き出させていたことか。
ニキビを直そうとして薬屋ですすめられたモンシャープ○ーションとかいうのを顔に塗ったら、顔中カブれて親に怒られたりもしたっけ。
まあ、そういう思い出のあるコレクションなのです。これは。
数えてみたら、56枚ありました。同じカードが出たことも何度かあり、その分は友だちにあげたりしたので、実際のチョコ購買数は60を越えるでしょう。
ニキビが出るわ顔はカブれるわで、チョコレートを食べこなすのもだんだんしんどくなって来て、しまいに引き出しにしまった食べ残しのチョコの表面が、いったん溶けてまた固まったせいで白っぽくなっているのを発見するに及んで、やむなく蒐集を断念しました。
その後久々に買った「森永 Hi-CROWN」にはやはりオマケのカードが入っていたけれど、その上に印刷されていたのはあの美しいフラワーフェアリーのイラストではなく、浅井慎平撮影の屈託のカケラも無い青い青い海の写真なのでした。
我が人生何度目かの、底抜けにがっかりな瞬間でした。
このシリーズ当時、森永にハイクラウンの空き箱と100円切手を送ると、
このカード専用のフレームがもらえた。
私はこのフレームを5個持っている。
イラストの美しさを損ねる、非常に安っぽいつくり。
にもかかわらず、今や大切なお宝である。
でも今は一枚も残ってない。どこいったんだろ?
その代わりに、Cicely Mary Barkerの本、持ってます。
ぢまん~。
森永に申し込むと1冊1000円で送ってくれたのよ。
7冊持ってるので、私は大枚7000円もはたいたのでした。
お年玉やら何やらをつぎ込んだんだと思う。
中学生の頃かな?
本が届いた後は、花の名前を辞書で調べたりしてました。
今なら誰でも知ってる名前でも(ハーブの名前なんかね)
辞書にはのってなくて、凄く憧れたよ。
このフラワーフェアリーカードの話になると
同じ年代の女性達は凄く盛り上がるけれど
本を申し込んだという人には会った事がないです。
カードも途中まで大事に持っていたんだけど。
紙の質感が素敵だったと記憶してます。
ちょっと検索してみたら、漫画古書店なんかで買えるみたい。
でも「自分で集めてた」のが大事よね。
といっても目の前にあったら買うかも。
>浅井慎平の青い海・・・
そりゃ、呆然と立ち尽くすよね。
>森永に申し込むと1冊1000円で送ってくれたのよ。
カードの裏に確かに書いてある…。
1000円送れば英語版詩集をお頒けしますって。
7冊全文手に入れたんだ!えら~い!
私もね、本屋で見つけて2冊だけ持ってます(親に買ってもらった)。
たぶん実家にあるはず。
「Willow」の女の子が特に好きでした。
これ、カードは持ってないの。
>本が届いた後は、花の名前を辞書で調べたりしてました
私も調べた~。
カードの裏に鉛筆で「The blackthorn=さんざし」とか書いてある。鉛筆書きの丸文字で。
>本を申し込んだという人には会った事がないです。
それはさ、お年玉貯金とかで1万円持っている中学生はざらにいただろうけど、
その中から「本」に1冊分の千円でも使える中学生は、なかなかいかっただろうと思うよ。
りきさん、やっぱりえらいよ
私が子供の頃からあるおまけってチョコボールのおまけじゃない?先日、銀のくちばしがあったのよ。でもこれも何枚か集めなきゃいけないので、そんなに何個もチョコボールは買わないと思い、捨てました。金のくちばしだったらよかったのに。
私はどっちかというとものもちが悪いのです。
でもこれだけは、何故か生き残っています。
すごく苦労してニキビまみれになりながら集めたので、
自分ではぜったいに捨てられないです。
私銀のエンゼル5枚集めて送ったことあるよ。
でも「おもちゃの缶詰」じゃなかったんだよ!
ものすごく期待していたのに!
しかも女の子用でもなかった…。
今思い出して、また悲しくなって来た