謹告
「長い廊下」は、”水曜日の恋人”から”土曜日のお目汚し”にバージョンアップすることにしました。
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今TVに出ている女の子の中で一番の美少女は、トリンドル玲奈だと思います。
トリンドルは慶応の学生だそうだけれど、こんな子とキャンパスですれ違ったら腰抜かしそうな気がします。可愛い過ぎて。実物が見てみたいなぁ。
willow42版「こんな顔になりたいランキング」において、長年不動の2位を占めているビビアン・スー。しかしトリンドルの出現によって、そのビビアンの地位が揺らぎかけています(ちなみに絶対不動の第1位の顔は、私の頭の中だけにしかない)。ビビアンの顔とトリ ンドルの顔、どっちがいいかなぁン?
とかいう非生産的な妄想はさておき、芸能界とか別世界のひとの話ではなく、今まで私が実際にかかわりを持ったひとの中で一番の美少女の話を聞いてください。
そのひとを初めて見たのは、大学で行われた新入生対象の健康診断のときでした。
この手のメンドクサそうな用向きになると、どういう心と体の仕組みなのか異様にグズになる私がたどり着いたときには、集合場所となっていた講堂にはすでに大勢の女子がひしきめきザワめいておりました。その中で、早くも健診を終えたらしく、隅の椅子にひとり腰掛け、何やら物思わしげな様子で髪をとかしていたひと。それが私の思い出一番の美少女、”Kブチさん”でした。
Kブチさんはどちらかというとあっさりとおとなし目の顔立ちをしていて、誰の目にもすぐに留まるような華やかな美貌というのとは違いました。
素直な黒髪に色白の細面、眉頭からきれいに通った鼻梁、いく分肉感的な唇と細くしまったあご、そして私には他のどんな目よりも好もしく思われる、長いまつげに目じりのけぶるような、 陰影のある奥二重。
そんなひとつひとつの美しさもあるけれど、どこが一番のツボかと言ったら、このひとの佇まいには何かしら見ているだけで切なくなってくるような、お屋敷の奥庭にあえかに咲く花のごときなんとも言えない抒情的なムードがあって、そこのところが私には、なんだかもう、たまらなく貴重に思えるのでした。
ですが、いくら容姿が気に入ったからといって、そんなことを理由に今日初めて見たひとに声をかけるというのも異常なことのような気がするし、 同じ大学なのだからそのうちまた行き会う機会もあるかも知れない、あったらいいなぁ…などと考えつつ、相手に気づかれない範囲で見られるだけのものを盗み見て、その場は終わったのでした。
けれど期待むなしく、かの美少女に再びまみえる機会もないままおよそ一年近くが経ったある日のことでした。
映画制作のサークルで知り合って仲良しになった子と喋っていて、どんな話の流れだったかはもう忘れたけれど、そういえば入学時健診のときにコレコレこんな感じの綺麗な女の子がいて見惚れちゃったんだよ、というようなことを私が打ち明けると、その友だちが「…あれぇ?そのひと、私の知ってるひとかも知れないよ?」と言うではありませんか。なんでもその子がとっている保体科目の授業に、私が形容したところの姿かたちにピッタリ当てはまる女の子がいるのだと。私は「まさか…」と思ったけれど、「見に来れば?」と友だちが誘うので、半信半疑でその授業に行ってみたらばなんという天の配剤。まさしくあの抒情美少女が、いたわしくもジャージ姿でそこにいたのでした。
スーパー・ビッグ・チャンス!と、今にして思えば無気味なパッション全開で、この縁を元手にKブチさんとお近づきになるべく、私は件の友だちを巻き込んで裏工作をかますことにしました。
具体的に言うと、その友だちが近々作る予定だという、私自身はどんな内容かもロクに知らん映画にKブチさんを女優として推薦し、「Kブチさんが出るなら私も手伝うけど」、「出さないなら手伝わないかも」、「適当な役がない?なら作れば?」等々の横車を押しまくり、つまりはひと様の作品づくりの場を利用してKブチさんと親しくなってしまおうという、大切な友人を煩わせること大前提のド厚かましい提案をしたというわけです。よくそんなことが出来たね。私ってそんなコだっけ。
幸いなことに、この友だちは広い心と色々なことを面白がることのできる才能の持ち主だったので、私の横車をイヤな顔ひとつせずに聞き入れてくれました。ありがとう、友だち。嬉しいことにKブチさんのほうも出演依頼を快諾してくれて、私の目論見は拍子抜けするほどあっさりと実現しました。
実際に会って話してみてわかったことには、Kブチさんはとても素直な可愛らしい性格をしていて、綺麗なうえに中身もイイなんて!と、私を感激させてくれたのですが、Kブチさん本人は意外と自分の綺麗さには無頓着で、そういうところがまた、このひとの雰囲気にイノセントな風合いを添えているように思われました。
友だちが映画を撮り終えると、次に私は別の友だちの短編映画のヒロインにKブチさんを推薦しまくり、その映画で使われたKブチさんの写真を何枚かせしめることに成功しました。その写真は、私の部屋の選り抜きの本だけをしまうガラス戸つきの本棚の中に今も飾ってあります。
このようにずうずうしく人頼みを繰り返し、ねらった以上の成果を得たあとで気づいたことは、私はKブチさんと生身で対等に友だちづき合いしたいというよりは、一段も二段も下がったところからこのひとをアイドルとして見上げたいという気持ちでいるのだなぁ、ということでした。
いつもは他人のヘンなところが一番うれしいくせに、Kブチさんに限っては美しいところしか見たくない。ヘンなところなんてぜったいに見たくない、とかいうレベルも通り越し、「Kブチさまは果物しか食べなくて、トイレなんかもちろん行かなくて、風呂に入らなくても臭くならない」などと思いたがり始めている危ない自分に驚くのでした。
片方がこんな心の状態にあるとき、そこにノーマルな友人関係が成り立つはずはないだろうということで、私はKブチさんについては「遠きにありて思うもの」とすることに決めました。だからふたつ目の映画の撮影が終わった時点で、私はKブチさんとのつながりを積極的に保つことをやめにしました。
…
その後もたまに遠くから見かけるKブチさんは、やっぱりいつもそこはかとなく抒情ムードを漂わせていて、その都度しばし私の目を奪うのでした。
あれから随分たったけど、Kブチさん、今ごろどこでどうしているのかな。
今でもきっと綺麗なままで、まわりのひと達に大事にされていると思います。そうだったらいいなと思います。
雪の塊って美味しそうだな~。
>今年も長い廊下が無事続きますように!
泣かせるお言葉、ありがとうございます
特に「無事」という単語にグッときました。
>雪の塊って美味しそうだな~
素朴な味わいのお菓子ですよ。
でもなぜかコレを食べると、口の中が切れてしまうのです。
砂糖ごろものカケラで切れるのか、なんなのか…。
もうすっかり大人の女性、という年齢なのに今もかわいい。それも見ているこちらが辛くなる若作り感皆無。
バージョンアップね。楽しみにしてるわ。
そうそう、土曜日は週一回来ます。お忘れなく。
毎週土曜日ですね!?
楽しみにしています。
Kブチさん、いいなぁ。
想像するだけでうっとり。
美少女大好き。
この後の大どんでん返し(なのか?)を期待しています。
どきどきわくわくの展開。期待しております。(*^_^*)
カワイイよねえ、ベベヤン
なんでいつまでもあんなに可愛いのだろうか。
ずっとあのままでいて欲しいの
>そうそう、土曜日は週一回来ます
そんなの誰が決めたん?私の知ってるひと?
>毎週土曜日ですね!?
「毎週」って、なんて読むの?意味は?
>この後の大どんでん返し(なのか?)を期待しています
どんでん返しとか、無いもん。
Kブチさんは、ずっときれいなままだもん。
>いつの間にか更新再開されていたんですね
はい。人目を盗んで着々と更新しております。
>どきどきわくわくの展開。期待しております
これ、今までにも幾度となく言ってることなんだけどね。期待とかしたらダメなの。
期待なんかしたら、間違いなく損するから。