草庵の記

弓部大動脈、腹部大動脈、腸骨動脈、冠動脈にステント11本。
私の体はサイボーグ

見落とされた数々の症状

2019-02-21 20:02:02 | 心臓血管外科検査

以下 2009.12.01記録より


通常「弓部大動脈瘤」は無症状と言われています。
別の手術のときや健康診断の際のレントゲンに写り
初めて見つかるそうです。
わずかに、嗄声の症状が出る人もいるそうです。

私? 
そう、発覚する数年前に喉に違和感を感じ初めていました。
アデノイドが腫れて喉が詰まる感じが常にありました。
痛いような、痛くないような? 風邪でもないのに…

そんな症状が何カ月も続いて…そのうち声がかすれてきました。
大学病院の耳鼻科に紹介状を書いてもらい受診したのでした。

超音波検査も受け、MRIの検査もしていただきました。
ところが、MRIは咽頭部ではなく、何故か脳になっていました。

「脳ではないと思いますが…」

といいながら…突然脳のMRIを撮ってもらいたくなりました。


私は何を考えているのでしょうか??



結果「どこにも異常が認められません!」

これだけ喉に症状があるのに異常がない? ない? ないぃ?

「異常がないので治療もありません」



それから何度も家族や姉たちに「私の声 変よね?」と尋ねました
口を揃えて「イイヤ! 別にぃ」です。

結局 嗄声は私の気の所為にされてしまいました。



それから更に5年、当時は誰もが私の声は「変」だと言いました。
みんなは美声を失った私に同情してくれました。
でも もう遅いのです。


瘤で圧迫された声帯を瘤切除手術により
声が戻ることがあると書いてありました。
「戻ることがある」
だから戻らないことだってある」わけです。



それから私は日増しに体のしんどさが増して…
もう65歳までは生きられないのではないかと思うようになりました。
車の振動さえ苦痛になり始めていました。
遠出すれば3日は寝込む状態まできていました。

かかりつけ内科で24時間の心電図計(ホルター)を
装着していただいたり…
何度苦痛を訴えても原因は分からなかったのです。


人生のサイクルの中で、娘のお産を手伝いというのがあります。
関東まで出向きました。
お産の最中に伸びてしまいました。不甲斐ないことです。
その後も何かある度に寝込みました。

この折は強度の狭心症発作が出ていた模様。
誰もそれに気づかなかった。



母の最期の介護でもやはり何度もへたれました


後に分かったことですが…
これは全て私の心筋梗塞の一歩手前の狭心症の症状だったようです。


こうして原因も分からないまま、治療もされず…
手遅れ状態でも見つけてもらったことはありがたいことでした。(?)

(2009年12月)



そののちの苦痛を思うと少しもありがたいと思えなくなりました。



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