恋人同士だった
躰の関係があった四年間…
避妊をすることなく過ごしたけれど
子供を授かることはありませんでした
私達の縁の薄さを物語っているようで
当時の私は嘆いていました…
「既成事実をつくってしまえば何とかなるかも」
世の中はそれほど甘くありません
あまりに安易な発想だったから
神様の御情けで授からなかったのでしょう
だけど不倫関係になってからは
当然のように避妊をしています
数年前に私から突然
「愛の結晶が欲しいの」と
我儘な愛人に頼まれて困り果てる彼
病気になった時に持ってきた
残された人生を遊んで暮らせるほどの
私名義の預金通帳や
私の老後の為と称する「家」
望んでも、あれほど拒んでいた指輪‥etc
見当違いなモノを次々に持ってきては
私から返されてしまうのです
『かぐや姫さん、何が欲しいの？』
「愛の結晶って言ってるのに」
『具体的に、お願いします』
ごめんなさい…
私も具体化出来ないのです
よくわからないのに
不安なココロが呟いてしまった
醜い嫉妬心から意地悪な言葉を
囁いてしまったの
私が欲しかったもの…
その形の無いモノを
会えない時間に考えてくれる
彼の時間だったのかも知れない
＊よろしかったらお願いします＊
 切ない不倫の恋．☆。:*・° |
恋愛、恋、愛、ラブ |
ひとりごと |
愛のかたち |