ソファーで本を読みながら
うたた寝してしまった彼
真夏とはいえ…
大きめなタオルを掛けてあげようと
後ろから、そっと近づくと
ぐぃっと抱き寄せられた
「あらっ 起こしてしまった?」
『美月の匂いはすぐわかる…』
「さっき一緒にシャワーしたから同じでしょ?」
『違うんだなぁ、中から匂い立つんだ』
「わかる気がするわ、私も貴方の香りが好き」
『同じシャンプーでも人によって彩が異なるし…』
長い髪をかきあげながら
くすぐるように耳に触れる指
その人が持つ内側から匂い立つ
彩と香りが五感以外で感じ合える二人
出逢ってしまったら必然的に
惹かれ合ってしまう
罪に濡れたとしても
ヴェールに包まれながら互いを染める
『甘い…花の香りに眩暈がする』
「きっと違う…夜の匂いだから」
『碧白く輝く、夜の月の彩だね』
言葉を音にしなくても
感じ合える二人だから
海の中でも暮らせるかもしれない
『月でも一緒に暮らせるよ…』
そう言いながらキスをする
この想い…
伝えられているのかしら?
そう感じた瞬間に
力の限り抱きしめてくれる彼
愚問でした(笑)
この腕の中で
永遠に咲き続けていたい
手にとって愛でてもらえるように
*よろしかったらお願いします*
切ない不倫の恋.☆。:*・° |
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