ほるすのしっぽ

のんびりいきます
のんびりお付き合い下さい(笑)

2008年 秋旅 三日目

2008年10月13日 | 旅・散策
京の旅もいよいよ大詰め
みかえり阿弥陀さまで知られる永観堂を訪れました
京都駅からは5番のバスで“南禅寺永観堂道”より徒歩5分ほど
祇園からは100番・203番のバスで“東天王町”下車し、バスの進行方向に歩いて行くとT字路にぶつかりますので、右手に6~7分です


みかえり阿弥陀さん?
そうなんです、阿弥陀さまが左の肩越しに後ろを振り返っているのです
ですから正面からではお顔は拝見出来ません
でも心配ご無用
お厨子の両側のお顔部分は格子状になっていますので、裏から回ってじっくりお顔を見ることが出来ます

阿弥陀さまが振り返っている云われですが、永観という僧侶が夜を徹して念仏行をしていたところ、突然阿弥陀さまが立ち上がり永観を先導するように歩き始めました
驚いて立ちつくしていると阿弥陀さまが「永観、遅し」と言われ、自分に続くよう導かれたのだそうです
このことから、後から付いてくる人・遅れる者も見捨てずに振り返りながら見守ってくださる、と信心を集めたそうです

また、永観堂は「もみじの永観堂」とも呼ばれるくらい紅葉の名所として知られますが、さすがに9月下旬じゃ無理だろうなと思っていました
しかし、だてに冠いただいてませんね
早モミジが所々に赤くなり始めていました

山の斜面を上るように作られた木の廊下「臥龍廊」の登り口には水琴窟がありますが、一日目に訪れた退蔵院さんの水琴窟の方が音は全然クリアでしたね
こちらは観光客が騒がしかったからかな?
反対側には葉先が三つに分かれている珍しい松の木、三鈷の松が堂々としています
この松の葉は売店でいただくことが出来ますので、くれぐれも引っこ抜いたりしないでくださいね (;^_^A

龍の背中を上っていくと多宝塔に出ます
ここからは京都の町が一望できます@見事にビルが多くなったけどね~
それでもビルの谷間に緑が点々としているのは、やはり街並みの中に神社仏閣が普通にある京都らしいと言えば言えますかね
案内板が設置されていますので、主要な建物の位置が分かります

次はいよいよ今回のメイン「大雲院」です
大雲院とは信長公の嫡男・信忠の法名で、正親町天皇の勅命で信長公・信忠親子の菩提を弔う為に建立され、親子の碑があるのです

建立当時は、現在の京都高島屋の駐車場の地にありましたが、四条は商業地として繁栄していったため、現在の地(高台寺近く・ねねの道の突き当たり)に移転してきました

豊臣秀頼が北野神社に寄進した鐘楼や祇園祭の鉾を模した祇園閣が有名ですが、私の目的は親子の碑のみ!
こちらは普段は非公開なのです
他の信長公関連の寺社に比べると特別拝観の頻度も低く定期的でもないので、チャンスを逃すといつ拝観できるか分からない
今回、本当に偶然に特別拝観の事を知り、いてもたってもいられなくて京都行きを決断したのはこの為だったのです
ちなみに前回は平成16年だったらしい

なぜ非公開か
それはお寺がお金持ちだから (^_^;)
祇園閣自体が大倉財閥の創立者が建てたもので、「金閣・銀閣にちなんで銅閣にしたい~」と言ったのを、「さすがにそれは・・・」ってことで祇園閣に落ち着いたんだそうですわ

京都には国宝や重要文化財に指定されている寺社や指定されている仏像・壁画・障壁画等を収蔵している寺社が多いですが、実際に指定されていても国から特別の補助金が出る訳じゃないんだそうです
「所有者が修理等の費用を負担出来ない、特別の事情がある場合」しか補助金は支給されないとかで、通常の管理や修理の費用は寺社持ちです
国宝・重文となれば普段の管理だけに止まらず、警備員・警備システム等で24時間体制にならざるをえず、莫大な費用がかかる訳です
なのでその費用を捻出するために拝観料を徴収せざるを得ないそうで、本来ならば拝観料なんて頂かずに自由に見ていただきたいとおっしゃる関係者の方もおられました
中には指定を拒否する寺社もあるそうです
そりゃそうですよね
「重要文化財の指定をするから、あんたんとこでしっかり管理しなさいよ」って、金も出さないくせに責任だけ押し付ける訳ですから

今回、とあるお寺の方にこの話を伺ってぶっ飛びましたね
なんて無責任と言うか、文化や歴史を大切にしない国なんだろうなぁって・・・

だからあんな京都らしくない駅を平気で作らせちゃうんだろうなぁ・・・とも

また、京都市はパリと姉妹都市なんですが、いつだか「せっかく姉妹都市なんだから、鴨川にセーヌ川に掛かってる橋を模した橋をかけちゃおうぜぃ」とのたまった市長がいたそうです
もしやポン・ヌフ?
さすがに「おいおい、鴨川のどこに、そんな西洋かぶれの橋が似合う場所があるんだよ」って反対意見が怒濤のように押し寄せたので、渋々諦めたという、嘘のような本当の話もあります

そんなこんなで、今回は楽しむと言うより、いろんな意味で勉強になった旅でした
&初めて気乗りのしない京都旅行をしちゃったことがすごい後悔になってしまいました
次回は見たい場所を少なく絞って、時間を気にせず、気に入ったところではじっくり腰を据える旅にしたいなと思います

帰りにはいつも通り、五条にある西大谷廟に分骨されているおばあちゃんのお墓にお花を手向けて京都を後にしたほるすなのでした

さて、次の京都旅行はいつにしようかな?w

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