hoppenの韓的な日々♪

2004年・夏、イ・ビョンホンssiに出会ってから韓流へ~韓国映画&ドラマで刺激的になった日々を綴ります。

『ハブと拳骨』、渋谷・新宿・横浜で上映中!

2008-07-10 00:40:42 | 日本・香港・中国の俳優・映画情報


『ハブと拳骨』
(2008.06.21日本公開)

公式サイト:http://www.habugen.jp/habugen/

公式ブログ:http://habugen.blog122.fc2.com/

ハブと拳骨 - goo 映画

去年の東京国際映画祭で見た『ハブと拳骨』が、渋谷・新宿・横浜で公開中です。
沖縄の現実の厳しさをを描いた映画でしたが、それだけではなくて。
何があっても生き抜こうとする、人間の強さとか、明るさとか、優しさとか。
そういう、魂を感じた映画でした。

レビューはこちら↓
hoppenの韓的な日々♪より
『ハブと拳骨』:第20回東京国際映画祭にて(2007.10.22)
http://blog.goo.ne.jp/hoppen_2006/e/b96ac5d3e3117664d12cbba923ccb426

東京国際映画祭での上映の様子は、こちら↓
hoppenの韓的な日々♪より
『ハブと拳骨』舞台挨拶&ティーチイン
http://blog.goo.ne.jp/hoppen_2006/e/64f8f840937208d1dce243b8200970cc


沖縄は、日本で唯一、地上戦が行われ、多くの住民が犠牲になった場所です。
終戦後もアメリカン占領下に置かれ、
日本に返還された今でも、アメリカ軍が駐留しています。
たくさんの厳しい現実を、沖縄の人たちは抱えています。
それでも、明るくたくましく生きるのが沖縄流。
自分たちの悲劇を超えて、平和を発信する力強さもすごいですよね。


*******ちょっと、脱線しますが*******

先日、NHKで『米国人が撮った戦後沖縄』というドキュメンタリーを見ました。
沖縄戦終結の直後に、沖縄を訪れたハート・フォード・チューンさん
米軍人だったのかな。
彼がプライベートで撮影した映像が、沖縄のNPOにより、公開されているということでした。

そこには、戦後の復興に向かう沖縄の人たちが、写っていました。
しかし、沖縄には15トン不発弾が残され、その爆発により多くの人が命を落としたそうです。
沖縄戦自体で多くの人が亡くなったことは知っていましたが、
戦争が終わってからも、たくさんの命が奪われていたんですね。

でも、チューンさんが心を打たれたのは、
そんな悲惨な状況の中でも、懸命に生きようとする沖縄の人たちの姿だったそうです。
「(アメリカ)本国の人たちは、関心はないだろう。
 抗うことなく、すべてを受け入れて暮らしている沖縄の人々のことを。
 アメリカの人にも、
 地球の裏側に、こういう人たちが住んでいることを知ってほしい。」

チューンさんのカメラには、地元のお祭りの様子が写されていました。
復興を誓って、開いたお祭りだったそうです。
苦しい毎日の生活のことも、このお祭りで踊っているときだけは忘れ、
みんなの笑顔が写されていました。

昭和24年6月に、チューンさんは、こんなメッセージを残しアメリカへ帰国しました。
「私はこの島を去る。
 戦争の傷跡が残るこの島で、たくましく生きる、
 穏やかで、優しい人々の思い出と共に・・・。」

昨年の夏、沖縄に初めて行きました。
海と緑が美しい、平和な島で、優しい笑顔をたくさん見ました。
チューンさんの言葉、そのままです。
こういう沖縄の現実や姿を知らないのは、アメリカの人々だけでなく、
日本本土に住む私達も、ですね。

*******************************

で。
この『ハブと拳骨』に登場する家族も、悲惨な運命をたどります。
でも、それに負けず、笑顔で乗り越えようとするラストシーンが、沖縄らしい。

主人公・良(尚玄)と駐留している黒人米兵との友情を描き、
ある出来事で、その間に大きな溝ができてしまうのですが、
そこからは、沖縄の現実だけでなく、在日米軍の複雑さを感じさせました。
米軍の犯罪はずっと問題視されていますが、
米軍自体の中に、差別が歴然とあり、大きな矛盾を抱えているんですね。

わけ隔てなく、子供みんなに愛情と拳骨を与える母親(石田えり)の貫禄と、
いつでもかわいい宮崎あおいちゃんの妹ぶりも、楽しめるポイントです。
    


仁侠映画っぽいのですが、それだけではおわらない、沖縄の魂を感じる映画です。
今でも、沖縄の戦後は終わっていない。
そんな現実も、再認識できると思います。

この夏にもう1度見たいと思っていたのですが、時間が取れそうにないです・・・。


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2 コメント

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テスト中のコメントありがとうございました (爽風)
2008-07-11 19:18:36
この映画は3年前位に撮影された作品なんですよね。
自分はなかなか映画館に行く機会がないので
テレビなどで放映されたときに見たいと思います。

富川ファンタスティック映画祭の情報ありがとうございました。
クロージング作品ということで
確かに渡韓しそうですね-
してほしいな…
なんか、小出さんはファンクラブのイベントで
ちょうどその時期に韓国にいるそうなので確実だと…

韓国ウケも良さそうな映画なので
是非、韓国の方でも綾瀬さん人気が出ればいいなぁって思います。

むこうのチョンジヒョンサンとチャテヒョンサンとの
4SHOTも見てみたいな…
映画祭だから、ありえなくもないよぅな…
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テスト、お疲れ様でした (hoppen)
2008-07-15 01:03:49
>爽風さん
テスト明け早々に来てくださったんでしょうか?^^
返信が遅くなってすみません!

私は韓流から映画を見始めたばかりなので、
映画の持つパワーに、魅了され、圧倒されています。
自分の知らない世界のことを教えてくれたり、
いろんな人が、一所懸命に生きて、がんばっているんだな~と実感したり。
この映画『ハブと拳骨』も、そんな1本でした。

富川映画祭、小出君が来るなら、テヒョン君も来そうですよね。
はるかちゃんのレッドカーペット姿も見たいのですが、実現するといいですね~。

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