一反百姓「じねん道」【百姓の100章】『農的ワークライフバランス』実践と研究日記@斎藤博嗣&裕子*4人家族(夫婦子供2)

2005年、東京から茨城の農村へ夫婦で移住し新規就農。
こども百姓「じねん童」2人と共に、家庭自給生活を自学自習中

11月19日(月)下郷さとみ「人間のもろさが生み出すファシズム〜 ブラジル大統領選に見る右傾化する世界」[主催]鴨川自然王国T&T研究所@鴨川市・里山デザインファクトリー

2018年11月06日 | T&T研究所・研究員(鴨川自然王国内@所長・加藤登紀子):斎藤博嗣

ブラジル月間続く!

博嗣が研究員をしている、
鴨川自然王国T&T研究所(所長・加藤登紀子)
からのお知らせです。

以下、T&T研究所のfacebookより
<写真と文章は、「下郷さとみ」さん>


鴨川と近隣のみなさま。

急ですがこのような話の場を作っていただけることになりました。ぜひお越し下さい!
 
■ ブラジル帰国報告 11/19 ■

 人間のもろさが生み出すファシズム
  

 講師:下郷さとみ
 
10月28日のブラジル大統領選挙で極右候補ボウソナロが勝利しました。日本のメディアでもずいぶん報道されているので、ご存知の方も多いでしょう。政治家として何の実績もない、過激で差別的なトンデモ発言だけがウリだった人物が、あれよあれよという間に人々の熱狂を集め、そして大統領にまで登りつめた...。ポピュリズムが軽々とファシズムへと変容していくさまを、いま、リアルタイムで見ているような気がしてなりません。

8月中旬から2ヶ月間ブラジルに滞在して目撃してきた「いま」と「なぜ?」を、女性パワーが炸裂した「全国同時多発デモ」などの写真や動画と共にご報告します。右傾化が進む世界の潮流の中に日本の私たちもまた居る・・そのことを思いながら意見を交換する機会としたいです。(詳細は最後に)
 
[日時]11月19日(月) 14:00開場 14:30開始-17:00終了

[場所]SDF(鴨川 里山デザインファクトリー)
 http://www.satoyamadesignfactory.jp/
 千葉県鴨川市金束375-1

[内容]NHKクローズアップ現代+<アメリカ中間選挙(1) 知られざるトランプ流SNS戦略>を視聴 (25分)/ブラジル報告(60分) /意見交換

[参加費]無料
[主催]鴨川自然王国T&T研究所
[連絡先]田中正治 電話:04-7098-0350
 masa-fly@sirius.ocn.ne.jp

[講師プロフィール]
ジャーナリスト。2005年から鴨川市在住。1992-94年、サンパウロのファベーラ(=スラム)でボランティアとして働く。以降、ブラジルに通って取材を続け、近年はNPO法人RFJに協力してアマゾン先住民族の村にも毎年訪れている。著書に『平和を考えよう』(あかね書房)、『抵抗と創造のアマゾン』(現代企画室/共著・先住民族に関する章を執筆)など。音楽誌『Latina』で「ブラジルフィールドワーク」を連載中。
・・・・・・・・・・・

ボウソナロ次期大統領に関する日本での報道、たとえばこちら。
https://mainichi.jp/articles/20181102/mog/00m/030/006000c
しかし、彼が唱えた「汚職撲滅」や「治安対策」の本当の中身は何なのか。それは実際に根拠のある主張なのか。本当に有効な方策なのか。暴力は暴力の連鎖を呼ぶだけではないのか・・・? 疑問は山積みです。

今回の選挙戦でボウソナロ陣営は、SNS戦略会社を使って大量のフェイクニュースを流し世論を誘導するという手法を取りました。そしてそのための莫大な資金を多数の企業から裏金として受け取った疑惑が投票日の直前に全国紙にスクープされましたが、支持者にとっては、もはや何の影響もありませんでした。そしてこのSNS戦略は2年前のアメリカ大統領選以来、トランプ陣営が使う下記の手法にほかなりません。

NHK クローズアップ現代+ (11/5放送)
<シリーズ アメリカ中間選挙(1) 知られざるトランプ流SNS戦略>
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4204/

感情的で差別的な発言をキャラとするボウソナロは、人間ならば誰もが心の奥深くに持っている薄暗い負の感情や、他者を裁き正義の鉄槌を振り下ろしてみたいという願望に、軽々と承認を与えてくれました。そして、民主主義、自由、人権、多様性、寛容、といった本来、右も左も関係ない普遍的なはずのこれらの思想は、すべて「コミュニストの思想だ」と単純にラベリングされて、排除と攻撃の対象になってしまいました。

ファシズムは人間のもろさ、弱さから生まれ、人々は嬉々として、自らそこへとのめり込んでいく。ファシズムは民主主義の中から生まれ来る・・・それをリアルタイムで実感して怖ろしくなりました。けれど一方、ブラジルには市民運動の底力があり、負けまいと踏ん張る人々の姿があります。第1回投票日の直前に全国100ヶ所以上で行われた、女性たちによる大規模なデモはそのひとつです。「ブラジルらしいなあ!」「美しい!」と感じたそのデモとは・・・? 写真や動画を多数ご紹介しながらお話しいたします。


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