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100円ショップ的都市

打合せで川崎(神奈川県)に行く。

川崎といっても広いがJR川崎駅近く。

多摩川のそばには、超高層マンションが建ち並んでいた。

それを川上側からみると高層マンションが壁となって並んでいる。

いったい、これはどうゆう事なんだろう。

高層マンションは、正にディベロッパーと購入者の私利私欲のかたまり。売れさえすればいい。自分が住めればいい。。

それぞれが眺望の素晴らしさを謳うけれど、お互いがそれをじゃまする。

それだけなら、お互い同士のつぶしあいで、関係ない我々には、「馬鹿みたい」で済むけれど、その規模の大きさから、単にその所有者だけの問題ではない。

川、河川、およびその景色は公共のものである。それなにの私利私欲のかたまりにそれは押しつぶされている。そんな事があってはならないはず。

しかも、海からの風の流れを規制してしまい、近辺の街の風の流れを悪くし、都市の温暖化を促進させる。

主張しあうそれぞれの建物は、数十億単位のものであっても、とてもそれだけの質と品を感じる事はできない。むしろチープである。。売らんがために、海外の安い建材を大量につぎこんでできる建築物、、、それが並ぶ姿は、あたかも100円ショップの棚のように見える。

そんな物が全面に並ぶウォーターフロントを見ると、とても悲しい。

経済的合理主義が、いまだにこの国を引っ張る と考える事のなんとあさましく悲しい事か・・・・

景観法なんてものができても、何もかわりやしない。。

地方の歴史や自然があるところばかりが残すべき景観ではないはず。。。

都市にだって大切な景観がある。。

100年後、超高層マンション群の改修や解体を検討する時が来るだろう。。しかし、今、誰も壊すことを考えていない。作る側が、壊すことを考えていないのだ。作り逃げ。。へたをすれば、それは廃墟となり、見捨てられ、無残な姿をさらす事も考えられる。。そんな負の遺産が美しい景観となるだろうか・・?

この瞬間の私利私欲は、この瞬間の消費しか考えていないのだ。。

100年後、この国の都市はどうなっているのだろうか・・・

***

帰り、武蔵小杉駅。。。

この街にもたくさんの超高層マンションが建ち並んでいる。

ここもいずれ・・・・・・

コメント一覧

しだ
junさん、、寄らせていただけばよかったですね~
・・・といってもjunさんの家の場所知らないですが^^
そのうち、ぜひ!

多摩川の川岸に高層マンションがびっしり立ち並ぶ光景・・
けっこうショックでした。

子供のころからの多摩川のイメージ・・「広い」というのが崩れてしまいした。

現実に,都心という場所性からして安いから、あれを買うのはわかるのだけど、、、そんなもんなんですかね・・・・

マンションを買う時、賃貸に住んでいるのと、そう意識が変わらないような気がします。買う事による責任や、将来起こるであろう様々な事を、その瞬間に意識する事は、むずかしいんでしょうね。。

ローンで買わなければいけないから、そうゆう所が、「買う」ということの中心になってしまうから、まず、「いくら借りれるのか」「金利や控除」の関係でいつまでに、とか、それにあせらされて・・・

わかりますけどね。。

なんていうか、数千万円も使うのだから、もっとじっくり考えればいいのになぁ、と思うのだけど、、、また、それは人それぞれだから、、、、

供給は、かならずしも正しいとは言えない。。購入者が悪いわけじゃない、、、とも言えない、、、、と思ってしまいます。。
jun
しださん、ウチのお近くにいらしたのですね。
http://ikuji-na-techo.com/
武蔵小杉、ものすごい勢いでマンション建ってます。景観が変わりつつあります。ウチは川向こうになりますが。

若い世代には、やっぱりマンションじゃないと手が出なかったりするのでしょうね。利便を考えるとやはり駅前マンションですし。マンションを買う人たちが、自分で家づくりを考えられるというわけでもなく……。建て替えまでは考えていなくて……。

不動産屋が「あなたが買えるのはココ」と勝手に決めてしまったり。「ココなら融資が……」。結局そういうことで決まってきちゃうんですよね。

「同じ金額で一戸建て立てられるよ」と言っても、頭から「できない」と彼らは思ってしまうんです。言っても聞こうともしないんです。自分で建築するなんて、想定外もいいところ。そして、マンションがいっぱい建って……そこに住んで。

多摩川がまた変わっていきますね。

しだ
しゃくとりむしさん
数千万円を使う事って、普通の人が普段の生活の中で、まずありませんね。そうゆう経験の無さ、および、現金ではないこと。。
これでは、感覚もなにもありません。
まずは「家」というものを手に入れる事が大切。さらに、超高層マンションとか、有名デベロッパーだとか、ブランド的な部分で判断。。
まさに「気分」・・・「祭り」です。今のマンションは、ブランドの集積ですもんね。材料、機器、デザイナー、、、そしてCMの俳優・・・・。
どれだけ、実質の価格に金額が上乗せされているのでしょ。。

マンションに限らず、建物には「終末」があります。そこ手を加えれば復活する可能性は大きいのですが、規模が大きくなればなるほど、その金額は膨大なものとなります。それが一人の所有者なら意志決定は簡単だけど、マンションのように数百人が所有者の場合、その手続きがどれだけ大変か・・・普通に考えれば、創造つきますよね。
掛け捨て・・・じゃないけど、住み捨て、、自分がそこを出る時は、権利を放棄する、、くらいの腹を決めているなら別ですけどね。。。
しゃくとりむし
家を持つという一世一代の買い物のまえには、
http://blog.so-net.ne.jp/syakutorimusi/
人間の正常な判断力と言うものも消し飛んでしまうのでしょうか。

マンションを買う、特に超高層マンションを買うということは、
ババ抜きのババを引くようなものだと思うのですが・・・
買う人は『今』の利便性を優先してしまうのでしょうね。

まだ価値のあるうちに転売してとっとと出てしまう人たちはいいけれど
最後までババを持っていた人たちは、その人たちの生活はどうなるんでしょう。
それを思うと、それをつくり売った人間の責任について考えずにはいられません。
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