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木造という質感

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写真は「鴻ノ巣の家」の現場です。内部の壁の下地がほぼ終ったところです。右側がユニットバス。これも組立てが終りました。棟梁がひとり黙々と作ってくれています。

ある建築家のサイトで現在施行中の木造住宅の上棟の写真がありました。
しみじみ、「木造はいいなぁ~」と思います。(当然私の好みではありますが。。)なぜいいかというと、木という命あるもので、家が作られるからです。

木造と言っても、設計または作る者の意識によってぜんぜん違います。木の持ち味を充分生かそうと考える人もいれば、単に構造の一つと考える人もいます。
前者の場合、構造にしても仕上げにしても、今まで培われたものを大切に考えます。(その先のデザインは個々の個性です。)つまり、生きているものとして木のことを考えます。木を生かした表現をします。(つまり、おのずと木が露出する部分が多くなるでしょう・・だから和風、と言われるとちょっと違います。)。構造に木も、集成材ではなく、ムクの木を使うと思います。
単に構造の一つと考える人は、木が集成材だろうとムク材だろうと、どちらでもいいのです。そして、表面をボードでおおってしまうことが多いでしょう。求めるものは、空間の形です。

どちらがイイ悪いとうことではありません。
私個人の考えでは、前者が好きです。一本の柱は少なくても80~90年生きたものを使います。梁材のように大きなものは、100年以上のものです。それだけの時間を生きて、材料となっても生き続けます。そんなすごいものを全ておおい隠してしまってはもったいないし、かわいそうに思うのです。そして、人はその木から知らずにエネルギーをもらっています。これ、本当です。。
私達が空間として認識できるのは仕上げの表面で形づくられた範囲です。ほとんどの家がそうであるビニールクロスの部屋は、工業製品である無機質の1mm以下の物でおおわれています。木が露出した部分は数cmから数十cmの厚みがあります。
そんなことで、『質感』の違いが出て来ます。

どちらが好きですか?

コメント一覧

しだ
ヨウヨウさんも元気でしたか!
ことばを、人間や人生の意味に置き換えて汲み取ってもらって、うれし~です!

そのうちお金持ちになって、かいじゅうたちにまけない家をつくってくださいね!

古民家移築は、お金かかりますぜ~。なんったって解体はていねいに手作業しなければならないので・・・
普通でいいんです。でもちょっとだけ木にお金かければ!

メリークリスマス!
ヨウヨウ
おひさしぶりです、しださん!
http://joplin.de-blog.jp/kaijuutachi/
今年もおしせまりながら忙しそうですね~。現場は寒いんでしょうね。

>単に構造の一つと考える人は、木が集成材だろうとムク材だろうと、どちらでもいいのです。

なんだか人間もそうだなぁと思うくだりでした。
構造(つまり外側)を大切にすれば、内側に比重を置かなくなる、というコトですよね。

よく古民家を移築するとか、その材料をまた再生して生かすという素敵な記事を新聞で読むのですが、とてもうらやましく感じますョ。木は切られてもなお生きているんですね。。。

ただ一般人のワタシが心配なのは・・・値段デス(スミマセン!)。木が大好き!でも高いのかしら・・・

ではではしださん。よいお年をお迎えくださいね!メリークリスマスでした。






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