
OLYMPUS E-520 40-150
吉村順三さんはほとんどの住宅に、暖炉や薪ストーブを作られていた。そして「火もデザインしなきゃいけない」というような事を言われていた。
ただ薪をくべただけでは 火は付かない。 ちゃんと火がつくためには、小さな火を起こし順々に大きな木が燃えるように段階をふまなければいけない。そして、ただ燃えるだけでなく、炎の形が美しくなければいけない。
それは美的な意味もあるけれど、入れた木と木の間にちゃんと空気が流れないと木が効率良く燃えないという物理的な意味がある。ほどよく燃えないと木がすぐになくなる。灰が溜まるばかり。
たかが 火 、されど 火。 簡単なようで奥が深い。
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「家の中で火を燃やすなんて 現代の住宅でよくない」 という人もいるだろうけど、、理屈じゃなくて、暮らしに 火 があるというのはいいものだ。
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刈った草や枝を燃やすのに、、ずいぶんと苦戦をした。火が勢いよく燃えないと煙ばかり出る。
もちろん生木や刈ったばかりの草は、、簡単には燃えない事は知っている。が・・とにかく全部燃やしたくなる。
まさに 素人・・・

写真は、風樂房(ふうらいぼう) のペレットストーブ。
ペレットストーブの場合、燃料はつぶつぶのペレットだから 「火をデザインする」という事はない。もちろん 炎 を見て楽しむ事ができる。でも、、ペレットが 「カランカラン~」と落ちる音が、心なごませてくれる ・・・ そっちの効果が大きかったりして。。?
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つい最近、住人のらっきょさんと電話で話したら、もう5年も経ったそうだ。びっくり!
完成した時、床の杉板は、こんなに色白で艶っぽかったんだな~