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都市の表層を考える@日本橋

 

先日 所用で行った日本橋を歩いて思った事。

日本橋や銀座といった日本で一番地価が高くステイタスのある街では、

そこにある建築も、質の高いものが要求されます。

 

最初の写真は 高島屋

この建築の歴史的な事は知りませんが、このように昔の様式建築は、

その存在価値は高く、味わいを街にもたらし。

いつまでも存続して欲しいものです。

 

その高島屋の道路斜め向かいにあるビルがこちら

川崎定徳(株)本館

建替えによって、旧ビルのファサードの一部を、ご覧のように復元しています。

 

こうゆう、建物の一部、または表面を残し建替えるという事を知ったのは

だいたい20年くらいまえ、建築家:磯崎新さんによる お茶の水スクエア です。

ヴォーりズ設計の旧主婦の友社のビルの建替えにおいて、

その表層を残し、高層棟と合わせ再建築されたものです。


熱烈に古い建築を残すべきと考えていた若き日の私は、

納得がいかないものの、建築によって作られる空気が残る手法に、とても興味を持ちました。

 

(それが、私がリノベーションを重要に思うようになった原点だったかもしれません。)

 

それ以降、多くの近代建築の建替えにおいて、表層 または 一部 を残す事例が多く生れました。

 

ただ、その時に思ったのが、あまりに安易な

「元の建築の一部を残せばいいだろ」というような建替えが多くあり、

まるでさらし首のごとく扱われる古い建築の無残な姿を見て、

「 こんな殺生はないよ 」 と思ったのです。


こんな事なら、現代のデザインで完全な建築を作ったほうが、どれだけ

「 過去にも未来にも、真摯な態度だろうか 」 と思うのです。


過去の建築に敬意を払うなら、その一部をガラスのケースにいれるがごとく

内部のインテリアとして保存するほうがましだと思います。


この 川崎定徳(株)本管ビルの前を通って、

歴史的な建築の一部に「あれっ?」と思ったものの

なんだか違和感を感じたんですが、、、理由はそんな事だったのです。


その隣にある新しいビル・・・

では、現代のデザインで作られものがいいものかというと

なかなかそんなものはなくて、このように、なんだから理屈っぽくて

安易なデザインには、価値は感じられません。

真っ正直に、普通のビルを作り、1階のインテリアで勝負したほうが、

都市の表層としては、はるかに素晴らしいものになると思います。

 

最後に夜の高島屋です。

華やかで、品があり、いいですよね。

 

商業都市において、建築の表層はとても重要です。

道路に面する1~5階くらいが、歩く人の意識に入る部分です。

 

元の建築の解体に反対意見もたくさんありましたが

旧東京中央郵便局の局舎を一部保存・再生したKITTE(キッテ)」(JPタワー)

のように、その部分が人々に利用され街が生き生きとするならば、

その開発は悪くないのではないかと思うのです。


****


住宅とは違うけれど、都市の古いビルの再生にも、とても興味があります。

家もビルも、もっと良くなります!

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