打合せで2度ほど行っている 練馬区桜台。元々は農地と混在した住宅地だったそうですが、その農地や、古くからの大きな家が売られ、分割されてできた建売の一群も見られます。
それでも、まだ築５０年６０年という家がちらほら存在しています。それらの家は、「昔はこんな家だったよね」という郷愁もありますし、土地が大きく家の回りに余裕があるからではありますが、街に対する「佇まい（たたずまい）」とか、街との接し方、みたいのに 「品」とか「粋」みたいなものを感じます。
新しく作られる家は、どうしても 「オレはこうだ！」 みたいな主張が強くなります。
それに対して古い家は 「一歩引く」 とか 「斜に（はすに）構える」 とか全面的に乗り出すような感じはありません。
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上の写真の家。ブロック塀は、後になってから作り変えられたであろうと思います。当初は、板塀や生垣だった事でしょう。
この家の気に入ったところは、窓の格子です。細い鉄の格子です。
「 防犯も心配だけど、だからといってごッついのも野暮ったい 」
家主がそんな事を考えていたのかどうかわかりませんが、格子の細さが好きです。
一枚目の家もこの家も、外壁は板張りですが、ちゃんと塗装をして管理してるんです。素晴らしいです。
一見、道路側に窓がなく、人を寄せ付けない感じもありますが、、きっとこの車寄せ（駐車場）は、建てた当初は、家の壁際には植木があったのではないでしょうか。それに建築当時は、周囲も同じような雰囲気の家が並び、もっと余裕の感じられる雰囲気があったでしゅうから、今このように、この家の外壁が目立つ事はなかったと思われます。
やたら窓を付ける現在の家と比べると、洗練されてモダンな感じがします。
この家で気に入ったのは、玄関への導線と、玄関前の庭、そして木製のドアです。玄関の屋根も素敵です。
道路に対して直角に入るのではなく、一段な中に入り、横に向かうのが、なかなかいい入り方です。
玄関前のほんの少しに庭に、低木の常緑樹と中木の落葉樹がいい感じです。「センリョウ」の赤い実が、外壁の濃い茶色を背景にちらっと見えるのが「粋」な感じです。
玄関ドアの渋いグリーンも、どこかハイカラな、若々しい家イメージもあります。
この家は・・和風な本体に洋風の部分（左）がつく家です。当時は結構「先端」な家だったと思います。
玄関アプロ―チにかぶさるように咲く梅が、とても情緒あります。この家の前を通るだけでも、すがすがいし気持ちになります。
こちらは、古いですが、駅前の商業地にある店舗です。とにかく小さなお店。
2階建のように見えますが、１.５階くらいの高さ。たぶん、売り場スペースの上は吹抜けになっているのではないかと思います。
このスケール感と、上の窓が気に入りました。なんだかその窓には温かい光があるように思えるのです。
側面です。わざわざ建物の角を斜めにカットしてあります。その理由はなにかあるのかもしれませんが。
その斜めの壁にある窓が、またいい感じです。ちょうどお店の人の顔が見えるのです。（この角度ではありませんが）
「そこに人がいる！」という感じの窓で、温かさがあって素敵です。
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窓、玄関への入り方、などで、家と街の関わり方や、感じるものが変わってきます。
今はあたり前のように、サッシメーカーの玄関ドアや窓を使いますが、あまりに気の使い方がない、というか、考えてないというか・・・そんなふうに感じます。
家の中ばかりではなく、家の外の在り方も、少し気にしてみましょう。
家は住む人を表します。つまり、家の外側とおなた自身は同じように思われるという事です。
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３月の家づくりの相談会は
3/9（土） 3/16（土）
参加されたみなさん、「相談して良かった！」「会えてよかった！」と言われます。
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漠然とした状態でも大丈夫です。
むしろそのほうが、問題が整理できて、次にやるべき事が見えてきます。
ひとりで・・手探りで悩んでいるのは、時間がもったいない。
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