木造３階の家のリノベーション・中板橋の家です。工事は順調に進んでます。
この写真は少し前の時。左が監督、まん中が大工さん、右は電気屋さん。
大工さんは床に張りつくようにして階段を作っています。電気屋さんは、わずかなスペースに穴をあけ、電線を通し、器具を取り付けています。監督は、見てるだけ。。いや、監督がいないと、現場はまとまりません。職人に文句言われ、からかわれ、物と人の手配してまとめます。
そうやって、ほこりや木くずまみれになって現場で一生懸命、家を作ってくれます。「こうしたほうがいいんじゃない」とよくなるように考えてくれます。ありがたいですね～
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大工さんには、お子さん達も奥様Kさんも、よくしてもらっているようです。 よかったな～と思います。
Kさんは、子供達よりも先、、大工さんが来る少し前に、仕事に出かけます。ですから、大工さん達が、お子さん達を「いってらっしゃい！」と送り出し、「お帰り！」と迎えてくれます。
そんな関係で工事をする事もめずらしいけど、大工さんにしても、家の人達にしても 情 が入っていきますよね。
この家をハウスメーカーで建てた時、、そんな事はまったくなかったそうです。
もちろん、今回のように住みながらの工事とは違うから、新築する時に現場を見る頻度はすごく少ないですから、現場で職人と親しくなるのは難しいです。
そうゆう事だとしても・・・あきらかに、職人と施主の間には、大きな距離感があったと思います。
何か話しをするのは営業担当者。現場では、職人から特別話し掛けられる事もなく、むしろ”無言の壁”があったかもしれません。
職人達にすれば、施主に余計な事を言って余計な手間がかかったり、元請けから文句言われたりしたくないですから、黙々とやってさっさと終わらせたいだけです。
家づくりにおいて Kさんの味方は 誰もいなかった という事です。
はじめて家を作る人が、ひとりで現場に乗り込んで、いろいろな事を判断できるのか？
それは、無理です。
それでもやらなければいけないとしたら、とても苦しいです。そして、孤独感でいっぱいです。
営業担当は、施主に決めさせ 自分の責任にならないよう記録するだけ。
そうゆう家作りでできた家・・・ 心から好きになれるのでしょうか・・・？
家が完成して、住み始め、いろいろなチグハグさ、使い勝手の悪さ、がわかるようになったそうです。
「なんでこれ？・・なんでここにある？・・」と次々に疑問と不満が出てきたそうです。
そうゆう家・・・ 好きになれませんよね。
そうゆう家・・・ いい家じゃないですよね。
今、、、Kさんは、工事を楽しんで見ています。
朝出かけた時にはなかった物が、帰ってきたら、出来ている・・・
「おぉ～」と言って感動してくれているようです。
大工さんの仕事を見てる顔はとってもうれしそうです。
この人達が、こんなふうに、作ってくれている
そう思ってもらえたら・・・ もう「自分の家」になっているんです。
出来上がっていくひとつひとつの物に、フセンを貼るように、自分の気持ちが、感情が、貼られている から。
別の言い方をすれば、 気持ちは、 職人達といっしょに家を作っているんです。
無意識だけど、そう思っています。
無意識にそう思っている家を、、、きらい にはなりませんよね。
ここまで読んで、もうわかると思いますが
いい家になる条件とは・・・
誰と作るか
です。
家のあちこちの事を決める事も大切だけど、
施主の一番大切な仕事は・・・
誰と作るか を決める事 かもしれません。
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