堺を良くしたい人集まれ!

私達は堺を、安全で美しく、若い世代に借金を付け送りせず、皆が将来の不安なく、誇りに思える堺にしたいと思っています。

堺にLRTは要らない (1)

2009-03-22 17:03:42 | 鉄軌道計画
堺市がいよいよLRTに本格的に取り組もうとしている。

その概要はこうだ。
①阪堺線のLRT化      約60億
②堺東から堺駅まで      約85億 (レール施設を含む)
③堺駅から臨海部シャープまで 約280億

合計で            約425億円となる

上下分離方式で下にあたる設備・電車などは堺市が上の金額を出す。
       上は阪堺電鉄(?)が運営し、利益を出せることになっている。

しかし、この計画には問題が本当に多い。

①そもそも、この425億円の3分の1(?)は堺市の借金として今後市民が返済 していかなければならない。(140億前後か)
 事業費が膨らまなければの話で、おうおうにしてさらに費用がかかったというこ とが多い。
②このLRT事業の恩恵に浴する住民の数が極めて少ないことが大問題。
 現在阪堺線やシャトルバスを利用している人間とシャープへ通う従業員くらいな ものだ。
 それを、恩恵にも浴さない全市民の税金でまかなおうというのだからなんともお かしい。

③多大な投資をして、本当に黒字運営ができるのか。
 シャトルバスは現在でも黒字、なんらLRTに変更する意味はない。
 阪堺線が単に新型低床式のLRTになったからといってどれだけの乗客が増える だろうか。
 シャープの従業員は通勤の行きかえりにしか使わない。昼間はがらがらだという ことだ。
 臨海エンタメ施設には現在あちこちから無料バスが出ている。現在無料バスで来 ている人がLRTがひけたからといって有料のLRTに乗り換えるはずがない。
 現在、車でエンタメ施設に来ている人は相変わらず車で来るだろう。
 サッカーのトレーニングセンターなんか作っても効果は期待できない。

 乗客の下限で考えると阪堺線の重役の給料分はすでに赤字が見積もられている。
 阪堺線は堺駅から臨海部までもの経営を引き受けるだろうか。

 LRT電車の買い替え費用も堺市がどうも負担するらしい。

 そうなると、経常的に発生する今後の赤字も堺市民が負担していくことになる。

④そもそも、このLRTの発想は堺東に活気を呼び戻すことにあるはずだ。
 最近、堺東を訪れたが商店街は気の毒なほど寂れている。
 確かに、なんとか人を呼び戻し、活気のある街にしたいと考えるのはいいことだ と思う。
 しかし、そのための再開発計画を聞いてもそれで堺東に活気が戻ると思えないの が残念だ。
 需要のないオペラを上演できるような施設が本当に要るだろうか。
 単純な箱物で解決したらそんな簡単なことはない。

 やはり、従来の平屋ベースの商店街飲食店街などを活かし、周辺に丸く駐車場を 配置するようなそんなエンタメが堺東にできるなら、きっと東区や泉北や美原の 住民でも行ってみたくなるだろう。

 しかし、今計画しているLRTはそのようなエンタメ施設であったとしても、集 客の手段にはまったくならない。
 本来,LRTは郊外から中心部まで人を呼ぶ手段なんだから。

 だが、今の堺市は臨海部にエンタメ館など作って、逆に堺東を没落させている。

 私なら、周辺地域の住民に月に何枚かの補助券を発行して、堺東に来やすい環境 を作る。
 ただ、今のままの堺東ならそんなものを発行しても誰も行かないだろうが。


 


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