保育園に入りたい!待機児童をなくそう~

新宿区の待機児童、保育園廃園問題、
について考える共同ブログです。
子供のための施設を共に考えましょう

「待機児童問題」のおおもと

2010年06月18日 | 信濃町分園チーム
待機児童問題について考え始めたのは私自身が待機状態になったからです。
もし、保育園にすんなり入れていたら考えなかったかもしれません。

考え始めたら、行政や他の園の問題と直面することになり、
希望、失望、努力、挫折などいろりろな事が自分の中で起こりました。

ようやく入園できて保育園とかかわりを持つことができて、一番強烈に思ったことは、
「人のつながりのあったかさ」です。子どもを沢山の大人で見守ることができる。
これは今でもかわらないですね。

戸山第3保育園、信濃町分園チーム、おひさまをまもる会、待機児童をなくそう会、
統廃合チーム(左メニュー順)・・・それぞれの立場で、種類の違う問題を抱えて、
考え、苦悩しながら行動していると思います。

ばらばらに見える活動や呼びかけは「待機児童問題」という「大波」から出た
「さざ波」です。

「大波」を生んでいるもっと大きな、うねりのような「おおもと」がある。

行政は、この「おおもと」をどう把握しているのだろう?
保護者は何を望んでいるんだろう?
子どもは何が幸せなんだろう?

思い、考えはいろいろあっていいと思います。
一つであることは実際ないですし。
だけど、「コレだけは外さないでいようよ。」というポイントはあるはず。

あるお母さんの言葉が心に残りました。
「単純に、小さい人たちを守り、幸せにすることを 優先できる社会がいい」

直面している問題は、複雑でからみあって、解けそうもないことばかりですが、
この言葉を聞いたとき、なぜか安心したんです。

コレは外してはいけない。と保育周りで私が思うこと。

小さな命を守り、安全であること。
人を信頼できること。愛することができること。
希望があること。

幸せの形も価値観次第で多種多様。
いろいろあっていい。
だけど、「コレだけは外さないで行こうね」という共感・共有は必要。
コレが行政と共有できたらきっと安心できる気がします。

行政と保護者の価値観のすり合わせ、たな卸しをしないと、
派生する問題は次々に起こり、問題はいつまでも平行線のまま苦しい状況が
お互いに続いていくのでしょう。

行政と保護者の価値観の足並みが同じ方向であることを祈りながら、
「小さなひとたち」の声が、「小さなひとたち」を守るべき大人たちに届きますように!

みなさんはどうお考えですか?




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3 コメント

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Unknown (Unknown)
2010-06-18 09:01:57
参院選の公約が次々と出されてきました。
その中に社会保障費が増大しているので、消費税を10%に引き上げるようなことも出てきました。
消費税増税は、本末転倒ではないでしょうか?

金をめぐる問題もあって鳩山氏と小沢氏が辞任したのではないでしょうか。
それなら、まず企業・団体献金を即刻中止にし、政党助成金は廃止すべきです。
区長のように、高額な報酬を引き下げるべきです。
事業仕分けというポーズをとって、やっぱりお金が足りないから増税では、たまったものではありません。
子ども手当てより保育所増設の声が強いのですが、増税よりもっとやるべきことがあるはずです。
普天間問題でも、アメリカにそんなに気を使うより、沖縄県民・国民に気を使うべきです。

『小さな命を守り、安全であること。
人を信頼できること。愛することができること。
希望があること。』

このことが実現できないようで、強い経済力を説いても、だれのためなのか疑問です。
信頼関係をどう作るかは、国際間でも基本のはずです。
軍縮協議と言いながら、凶器を隠したままの話し合いはありえません。
北朝鮮の脅威を煽りながら、米軍基地が必要だとの発想は、信頼関係を築こうという姿勢ではありません。

極端ですが、上記の子どもたちの問題の考え方は、世界の平和の問題とも関係があります。

大変すばらしい提起です。

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Unknown (ごんべい)
2010-07-05 16:56:34
某区長だった人が任期を残して参院選出馬。
相当改革をやったらしいのですが、ご本人、区長としての退職金を3期途中までで6200万円も手に入れたそうです。
もちろん給与も年間2000万円近くもらってです。
税金の無駄遣いだと言って、公立保育園を次々に民間委託したり、職員の削減をしながら、ご自身はしっかり懐を暖めているのでは?
庶民の感覚分かるのかな?
返信する
ヨーロッパ先進国との格差 (園長)
2010-07-08 16:53:37
先日立教大学の浅井春夫先生話を聞きました。
「貧困と虐待」の問題についてヨーロッパとの比較を分かりやすく説明してくれました。
フランス人に「教育費はどれくらいかかるか」と聞いたら、教育費がかかるという概念がないそうで、答えようがなかったそうです。

産経新聞Web版「イザ」の【静かな有事・特別編】【少子化連続インタビュー(6)】の中で、
少子化政策について、日本総合研究所の池本美香主任研究員は「子供の視点」の必要性を強調していて、ヨーロッパでの視察の印象を聞かれ「ヨーロッパ諸国の少子化対策や両立支援策と比較すると、根本的なズレを感じる。各国で『延長保育は何時まで?』『病児保育はどうしていますか』と質問した。どの国も女性の就業率が高くて、保育サービスも充実しているときいたからだ。ところが『なぜそんなことを聞くの?』という反応だった。『子供を長時間預けたり、具合が悪いときに親と離れてすごすのは子供にとってマイナスなので、親の時短を認めたり、看護休暇の制度をつくる方へ力を入れている』といわれた」

保育政策については、
「待機児童をなくすことしか注目されておらず、半端だ。詰め込まれて長時間預けられる子供たちはどうなのかという視点がない。育つ環境が悪ければ後に問題行動も起こる。結局、中途半端にお金をかけて後でお金がかかる。少子化対策といっても、いかに多く子どもを生んでもらうかしか考えていない。それを受けて、子供は本当に幸せになっているのかという視点がない」

子どもの視点から、
「親と長時間一緒にすごせずストレスを抱えている問題に目が向けられない。何年も前から少子化対策が叫ばれてきたのに、だれも子供がどう感じているのかを考えない。子供がおかれた状況に目を向けようとしない。国際的に非常に珍しいことだ」

教育費や社会保障の無料化は先進諸国では当たり前。なぜGDP世界2位の日本ができないのか不思議です。
大企業の役員報酬が明らかになり、消費税に頼る必要が本当にあるのか、疑問です。

なぜ日本で進まないのだろうか
「スウェーデンでは子どもにとって保育園にいる時間は6時間ぐらいが限度という社会のコンセンサスに合わせて、親の労働時間を短くできる制度がある。日本は、制度に自分を合わせてしまう国民性だから変わらない。政策も、潜在する真のニーズを把握して設計していない。政策の決定過程、政治のあり方も問題なのかもしれない。スウェーデンは、保育制度を重視しない政治家は選挙で残れないそうだ。そういう感覚だから変わっていく。日本も、政治と若者の距離が縮まって、若い人たちの声が政治に吸い上げられていくといい」

やはり、私たちの意識が問題なのか?

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