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中国と日本のぶらぶら街歩き日記です。2024年5月からは東京から発信しています

旅順 関東州庁専売局アヘン加工場旧趾

2021-08-28 | 旅順を歩く
旅順には関東州庁専売局が作った官製アヘン加工場があったそうです。

何やら穏やかではありませんが、そういう時代だったのですね。
文献によると、跡地は今の白山街2号とされています。

ここがその場所です。







白山街といえば旧関東神宮の表参道です。関東神宮は後からできたとはいえ、そんな場所に?

関東州アヘン総局は1906年に設立されました。アヘンは特許専売制度が採られました。
関東州はアヘンの製造や販売、貿易、課税に関する制度を定め、合法的に製造販売が行われるようになりました。

専売制だったので、当時の租借地行政において重要な収入源になったものと思います。



この場所で外国から輸入した生アヘンや煙膏を使ってヘロインや大麻、モルヒネなどを加工して製品にしたそうです。

また、ここには様々な試薬が置かれた薬物実験室もあったそうです。工場には日本人9人、中国人50人が働いていたとされています。

1906年の旅順に15軒のアヘン販売店と130の煙館があり、1945年8月になっても旅順には営業許可を持つ煙館が10軒以上あったそうです。

「関東局施政三十年史」によると、1912年の関東州には販売免許の所持者が97人、麻薬中毒者が2,980人いたそうです。
麻薬中毒者は1923年になると27,156人となり、1934年には43,981人に増えていたそうです。







満洲国の皇后だった婉容は晩年、アヘン中毒になっていたことは有名な話ですが、ここで作られたアヘンを使っていたのでしょうか。

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