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HBD in Liaodong Peninsula

中国と日本のぶらぶら街歩き日記です。2024年5月からは東京から発信しています

前門大街と大柵欄、八大胡同

2020-12-10 | 北京を歩く
前門大街、大柵欄と八大胡同は、明代初期から形成が始まった北京で最も古い繁華街です。

前門の南側に、この3つのエリアが連なるように広がっています。
前門大街の一部は最近リノベーションが行われたようですが、当時の様子をそのまま残していて、オールド北京のノスタルジックな雰囲気が感じられる場所です。



明の時代、人々が紫禁城がある内城に入るためには、前門(正陽門)から入城する必要がありました。
しかし、入城には厳しい管理が行われ、すぐに入城が許されませんでした。
入城許可が下りるまで、人々が門前で待たされるのが常でした。

このため前門の外側(南側)一帯では宿や食堂などが栄え、北京随一の商業街/繁華街へと発展していきました。

街が栄えるようになると、盗賊が現れるようになります。
そこで、盗賊の侵入を防ぐために大きな柵が作られました。

「大柵欄」と呼ばれている地名はこの名残だそうです。

日本でいえば門前町です。
中国も日本と同じような歴史を辿ってきたのだな、と思いますが、よく考えると逆です。
こちらの方が先です。

僕は常々、中国人の「待つ」ことに対する耐性の高さには感心しているのですが(2013年9月6日の日記)、それを裏付けるような街の成り立ちの歴史です。





この一帯の老街歩きは本当に奥深くて面白そうです。

明の時代に始まった古い街なら、清代も民国時代も、近代中国でもいろいろと歴史の舞台になったことでしょう。



観光用にリノベーションされた建物もあれば、老朽化に抗えず廃墟のようになってしまった老房子もあります。
特に八大胡同は当時の様子を当時の様子を色濃く残しています。

息づく市民の生活感はとてもリアルです。
今後、何度も足を運んで探求しようと思います。



スターバックスコーヒーも装飾を抑えて自然な感じで古い街と調和しています。

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