HBD in Liaodong Peninsula

ぶらぶら街歩き日記です。北京編4年目です。

北区立中央図書館 - よみがえった東京第一陸軍造兵廠

2020-05-05 | 東京を歩く
北区立中央図書館は、大正時代(1919年)に建設された旧陸軍の武器工場をリノベーションして利用されている公共施設です。







軍事遺跡を図書館として甦らせるとは、北区は実に大胆というか、粋な仕事をするものです。

図書館は2008年築ですので、エントランスは一見近代的ですが、一旦中に入ると歴史を感じさせる赤いレンガ積みが目に入ってきます。



室内は空間利用に工夫が施されていて、図書の配置や利用者の動線に配慮されているほか、赤レンガが栄えて見えるように設計されているようです。

近代的な図書館と帝都の遺構が時の流れを越えて見事に調和して、独特のおしゃれな空間を作り出しています。

こういう文化財の保存方法もあるのですね。

建築当時ここでせっせと武器を製造していた陸軍の工員は、まさか100年後に図書館として平和的な利用をされているとは想像もしなかったでしょう。





僕は調べ物をするのでよく図書館に行くのですが、これまで利用したことのある都内の中央図書館(新宿区、渋谷区、品川区、中央区、港区、文京区、千代田区、台東区、足立区、江東区、荒川区、江戸川区、墨田区、葛飾区)の中で、北区立中央図書館のデザインの個性は群を抜いています。

こんな図書館が近くにある北区民が羨ましいと思います。
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1 コメント

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初見です。 (東東京うさぎのモヒー)
2020-05-06 00:54:51
こんな味のある区立図書館があったのですね。初めて知りました。再利用はすばらしいですね。興味を持った人が,そういえばこの建物なんでこうゆうレンガ造りなんだろうと思って調べる,そして歴史を知る,そこから色んなことを考える,ヒントにする,発展させる。知的創造力の源にもなりそうな文化資源だと思います。いつも学のある記事に感嘆しています。

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