金閣と銀閣

2010-06-23 | 授業記録
「金閣と銀閣」という学習単元名を板書。
その後、金閣と銀閣の写真を提示し、どちらが
それぞれの建造物なのかを想像させる。
正答率100%(笑)


それぞれ、どんな人物が金閣銀閣を建てたのか調べさせ、
足利氏が京都に室町幕府を開いたことを確認する。

この二つの建物には、室町時代の文化が沢山詰まっていることを説明。
写真資料を読み取っていくことでその文化が分かることを確認する。
そして、課題提示
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室町時代には、どのような文化が生まれたのだろう
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金閣と銀閣の特徴をとにかくひたすらノートに箇条書きでまとめさせる。
そして一気に発表。
共通点と相違点を整理しながら、板書。
(ここは、失敗。マトリクス図に整理すれば、もっと良かった・・・)


金閣も足利義満もどちらもキラキラしていることに多くの児童が言及していた。
そこで、なぜそんなに派手にできる余裕があったのか調べさせた。
すると、子どもたちは守護大名を従えたことや、日明貿易を教科書で調べた。

また、「金閣に住みたい」という男子がいたので、

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ずっと住み続けるのなら金閣と銀閣どちらがいいですか?
=================================
と発問し、プチ討論を行った。
これが意外と盛り上がる。

最初は半々だった。元気のいい男子が金閣をずっと押していたのだが、
じわじわと切り崩され、最終的にはみな
「銀閣に住みたい」
ということになった。

やはり、銀閣のおちついた造りがほっとするということに
意見が収束した。
ここで、たたみ、障子、ふすまという「書院造」の価値や”わび・さび”ついてまとめる。

ここでちょっと脱線。
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この銀閣には、最近の科学的な調査で銀箔の跡が”一切”見つからなかった
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という新聞の記事を紹介し、
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なぜ、この黒い古めかしい建物が、
金閣と並ぶ「銀」という名前を冠し、
現代までずっと残っているのかな。
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と、子どもたちに投げかけた。
(銀閣の命名についても諸説あるが、
 今回は、”銀閣”と名付けられたのは後世の江戸時代であった。という説を紹介した。)

そして、ここからは、教師と子どもの”想像の範疇”での話し合い。
子どもたちと、じっくり話し合った中で、
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この室町時代に誕生した畳や、障子やふすまなどを使った
書院造という建築様式が今の日本にも生きるすばらしい文化であり、
銀閣はその代表格だから
(”銀”と名付ける価値があり、今の時代まで残っているのではないか)
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と、想像をした。



それを受けて、
この時代に生まれ、現代にも脈々と生き続けている「すばらしい文化」
が他にもあることを告げると子どもたちは嬉々として調べ学習を行った。

発表後、
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・水墨画
・茶の湯
・生け花
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など、勤務校で習っている先生のお話を紹介しながら説明をする。
(本当は、これから総合的な学習の時間で水墨画や茶の湯を体験させたいのだが・・・
 時数的に苦しく断念・・・

最後に、まとめとしてNHK「見える歴史」のサイトを提示。
歴史クイズをみんなで解いて、終了。
効果音があると、やっぱり盛り上がる。

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