海の命(7)完結編

2011-03-08 | 授業記録


いよいよ、クライマックス。
2時間拡大版で授業をした。


・追読み(五場面)
課題把握
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太一はなぜ、クエを討たなかったのか
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【発問1】
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太一の追い求めていた夢は何か
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1)父の死んだ瀬でクエに会うこと
2)父の敵をとること
3)クエを倒すこと



【指示1】
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目をつぶってクエの様子の範読を聞きなさい。
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しずかに読み聞かせる。



【発問2】
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クエの様子で一番印象に残ったところはどこか

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青い宝石の目
黒い真珠
青い目
刃物のような歯
灰色の唇
岩そのものが魚
150キロ
 
不気味・恐怖・神秘とグループわけをして板書する。



【発問3】
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緑色の目と、青い目と、印象がなぜ違うのか。
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太一には、神秘的に写った。



【発問4】
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太一の「クエを討つ」という気持ちが、
ガラッと変わった一文はどこか。
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1)興奮していながら太一は冷静だった。
2)太一は永遠にここにいられるような気がした。
3)穏やかな目だった。
4)この大魚は、自分に殺されたがっているのだと太一は思ったほどだった。
5)これまで数限りなく魚を殺してきたのだが、こんな感情になったのは初めてだ。
6)この魚をとらなければ一人前の漁師に~泣きそうになりながら思う。
7)水の中で太一はふっとほほえみ、口から銀のあぶくをだした。
8)もりの刃先を足のほうにどけ、クエに向かってもう一度笑顔を作った。



【指示2】
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おかしいと思う番号をひとつ選び、
その理由を書きなさい。
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討論をして、意見をひとつずつ潰していく。

正解は(7)



【発問5】
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1回目の笑顔と2回目の笑顔は同じか、違うか
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違う。

一回目は吹っ切れた笑顔
二回めは「作った」とあるから、無理に笑顔にした。
そこで、クエを「おとう」と思おうとした気持ちが伝わる。

※この発問による討論が非常に盛り上がる。
 意見をさばくのがかなり難しかったが(苦笑)



【発問6】
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銀のあぶくは何を象徴しているのか
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・母の悲しみ
・クエを倒すという宿命
・今までの葛藤
・迷い
・一人前の漁師になれた証拠


【発問7】
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なぜ太一はクエを殺さなかったのか
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(海の命という言葉は使わない)
・ふっきれた。
・海の大きな生命に触れて、殺してはいけないと思った。
・これからも海を大切にしていこうと思ったから。



【発問7】(代案)
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なぜ、太一はクエを討たなかった事を
生涯誰にも話さなかったのか
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(↑今回は、こちらでやる。
 一気に最後の場面まで終わらせた)


学習用語も、2時間分という事で多かった。




(↑クリックで拡大します)


「海の命」やはり、素敵な教材です。



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