枕草子の枕

気になる出来事

熱で蘇る北杜夫さん「百蛾譜」

2016年07月19日 | 日記
本日、再び風邪を併発した喘息に撃沈・・・・

最近、昔の軟弱な身体にもどりつつあるのは、水泳もマラソンもバレエも辞めちゃったからかなぁ~





日頃、ゾンビ状態の私の体、平熱35度代、血圧90・40、脈拍60とかなのに・・・





今日の私の体温は一時38度、血圧130・76、脈拍91に上昇

脈が91ってなによと怒りさえ覚える。

             

う~~~宇宙遊泳している感じ。

お~~~それに寝ているベッドが横揺れを感じる・・・ってこれは地震だった。

どうした私の体!!





そんな折、朦朧とする私の頭ん中には中学時代の自分が蘇る。

東大学力増進会なるものに入っていて、

どこか有名私立女子校の古い校舎で、夏休みの夏期講習と模擬テスト。

一緒に受けていた友が、貧血で倒れ保健室へ連れていったのを思い出した。


そして、心配しつつも現代国語の模擬テストを・・・


長文読解問題は読んだことがなかった北杜夫さんの「百蛾譜」

試験なのに、ストーリーに入り込んでしまった。



全体のあらすじがどんなだったか、思い出せない。

ネットで検索するも絶版なのか、短編集の一つにくみこまれているのか

見当たらない。



確か、病弱な少年が熱で病に伏せ、その描写が妙に心に残る。

布団の海に沈みこむ少年・・・・


そう、そうなの、そんな感じ。あるある!!


高熱で横になっていると、ズブズブと床下に体が沈みこむ感じ。

ほんの数十センチ先が、果てしなく遠い手の届かないところに感じたり。

繊細な少年の心の描写が13,4才の私の心に響いた・・・・




そして、もうそれから何十年も経っているのに、熱で仰臥っていたら

そんな、事を思い出した。

おばちゃんなのに、少年になった。

熱も悪くない。