枕草子の枕

気になる出来事

やっぱり凄い五郎丸くん

2016年01月11日 | 日記
ラグビートップリーグ、ヤマハ発動機vsNTTコミュニケーションズ

魅せてくれる五郎丸くん。

以下、日刊スポーツの記事



五郎丸55mドロップゴール 外れたけど会場沸かす
日刊スポーツ 1月10日(日)10時28分配信


【 16年も五郎丸劇場だ! 昨季準優勝のヤマハ発動機がNTTコミュニケーションズを26-7で退け、4強入りした。日本代表FB五郎丸歩(29)は後半7分、自陣から55メートル級のドロップゴール(DG)を狙い、会場のファンを驚かせた。キックは6本中3本の成功に終わったが、新年初戦から五郎丸の一挙手一投足に熱い視線が送られた。16日の準決勝はパナソニック-神戸製鋼、ヤマハ発動機-東芝で行われる。

 新年初戦、五郎丸があいさつ代わりのスーパーキックを披露した。風上となった後半7分、ラグビー人生で決めたことがないというDGを試みた。自陣10メートルライン付近でボールを受けるとボールを地面に落とし、約55メートル先のゴール目掛け、豪快に右足を振り抜いた。

 きれいな孤を描き、ボールがゴールに向かう。観客が息をのんで見守る中、距離は十分。だがボールはわずかにゴール左へと外れた。会場からドッとどよめきが起こるのも無理はない。決まっていれば、世界的にも珍しい55メートル級のDG成功となっていた。

 五郎丸は事もなげに「後半は風上で距離が出るのは分かっていた。チャレンジでもあるし、外れても、敵陣にいられるので」と意図を明かした。そこはスーパーラグビーにも挑戦する新たな1年の幕開け、新春の心意気が見て取れた。快晴の空の下で、看板役者の心も澄み切っていた。

 DGを含め、この日は6本のキックで3本の成功にとどまった。後半5分に左サイドからのトライで12-7と勝ち越し、得たコンバージョンキック。お決まりのルーティンで集中力を高め、誰もが決めると思ったボールを右に外した。いつもの正確無比なキックに狂いが生じた直後、モヤモヤ感を振り払うように繰り出した一撃だった。五郎丸は「(今日は)あんまり当たってなかったですね。まあ入らない日もあるでしょう」と苦笑まじりに話した。

 準決勝はリーチ、大野らを擁する東芝が相手。今季開幕前の昨年10月、練習試合で14-38と敗れている。「次は花園(で準決勝)。高校ラグビーに負けない熱い戦いを見せたい。次も強豪がくるので、キックをすぐに修正し、チームの力になれるようにします」。昨季は日本選手権を制しているが、トップリーグは2位。初制覇に向けて誓いを立てた。【大野祥一】

 ◆ドロップゴール(DG) 通常のプレー中にドロップキック(ボールを地面に落とし、跳ね返ったボールを蹴る)でゴールを狙う。成功すれば3点入る。なお50メートル級のDGを狙うこと自体が珍しく、成功例は少ない。95年のW杯準決勝ニュージーランド(NZ)-イングランド戦ではNZのNO8ブルックが50メートルの距離からDGを決め、大接戦にケリをつけている。また「世界一有名なDG」と言えば、03年W杯決勝でイングランドを初優勝に導いたSOウィルキンソン。17-17で迎えた延長戦で、オーストラリアを相手に約30メートルの距離から決めた。