よしーの世界

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ものづくりの反撃   中沢孝夫/藤本隆宏/新宅純二郎

2019-03-16 07:55:51 | 
こういう本を読むと安倍政権の政策の間違いを実感してしまう。自民党は大企業だけの利益を考える

ようになったのは、小泉政権からでアメリカ寄り、大企業寄りにシフトしだし、大多数の一般国民の

幸福を無視するようになった。安倍政権では大企業の賃金アップの功績だけを喧伝するが、その恩恵

を受けるのは国民の1割程度で、何故か政の失敗や不祥事の連続でも公務員報酬は上がり続ける。



日本の政策は現場を見ないで決定することが多い。そのために実際とはかけ離れた政策が独り歩きし

てしまい。国民にとっての利益に繋がりづらく、いらぬ混乱を招き、さらに国民に負担を強いること

になる。



本書では鼎談形式で話が進んでいるが、各氏の現場主義が徹底しており、とても説得力がある。よく

日本での「ものづくり」はすでに限界に達した、低賃金の東南アジアには勝てないとの話を聞くが、

すでに90年代に生産革新が始まり、2000年代には東南アジアの東南コストに追いついていると

いう。


何故日本に外国人観光客が増え続けているのか、その魅力はなんのなか?そこを見誤ると全く本質を

伴わない政策が乱立する。私は日本の独自の「ものづくり」が世界に発信できるものが、まだまだ沢

山あると思っている。


ものづくりの反撃    中沢孝夫/藤本隆宏/新宅純二郎    ちくま新書
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