ポセイドン・アドベンチャー（１９７２年米映画）

主演のジーン・ハックマンがとにかく若い！１９７２年の作品と知り納得した。ジーン・ハック

マンの他にも豪華な競演陣で俳優の力量が、映画の緊迫感につながっているのが分かる。何しろ

CGがない時代で全てが実写で作られていることに驚く。作品後におまけとしてメイキング映像が

あるが、俳優の苦労は並大抵のものではなかったと思える。


特にジーン・ハックマンの動き、生き方は改めてリーダーというものの資質を考えさせられ、昨

今の「今だけ、金だけ、自分だけ」という風潮を思い知らされる。牧師という設定も皮肉で、キ

リスト教の限界も感じた。


パニック映画というジャンルが確立し、この映画のスタッフが２年後にあの「タワーリング・イ

ンフェルノ」を制作するが、私も大好きな作品で、２、３回は観ていると思う。古い映画も面白

いものが結構ある。また違う映画を捜しに行きたい。