ある女の、コール&レスポンス?

日々、心の琴線にふれること、そして、それについて書きつける。音楽のように言えたらええのだけど…

土用の丑の前の日に…うなぎとあなごの思い出

2015-07-23 | よもやま話

魚をトロ箱で買って捌き始めて思い出したこと。

…保育園の頃、母が仕事中私を預かってもらっていたお宅があったのだけど、
そこのお兄さん(と呼んでいたけれど、おじさん)が釣りが好きで、ちょくちょく近くのポンプ場にウナギ釣りに連れて行ってくれて、帰ったらそのまま捌いて焼いて食べさせてくれたことを思い出す。

ポンプ場は釣りをするところではないから、入るときに、いいんだろうか?と心配し、入ったら足場が狭くて、落ちるんじゃないかとドキドキしながら、下にウナギがうようよ泳いでいるのを見て、…ちょっと気持ち悪い。でも、おいしそーとも思っていて
ウナギ釣りは子供心には楽しいんだか何だかわからないことだったけれど、焼いて食べるのはおいしくて大好きだった。今もウナギが好きだけど、いまだにポンプ場のウナギ以上のウナギを食べたことがない

考えてみたらあのポンプ場のウナギは化学工場が近所のどぶっぽいところにいたから体に悪そうだし、思い出補正も大いにあるのだろうけどね。

それにしても、四半世紀ちょい前には、それほどウナギは希少ではなかったのに、今は絶滅危惧種…変われば変わるものだこと。

…小学生になって、おばあちゃんが家に通って面倒を見てくれるようになって
ときどき、活きたあなごを買ってきて、頭にくぎを刺して固定して腹開きで捌いて七輪で焼いて穴子丼を作ってくれた。最初捌いているのを見たときはおそろしーと思ったけれど、香ばしくて、甘めのたれがよく合う程よく柔らかいあなごもおいしくて、次からは捌いているのを見ると、やった。穴子丼だ(^^♪と楽しみにするようになった。

この祖母がたいがいきつい性格の人で、ほぼ、けなされたか怒られたことしか覚えていなかったのだけど
あの穴子のおいしさと一緒に、かわいがってもくれてたんだ。とも思うようになる。

このおばあちゃんは、ほかのお魚も捌いて食べさせてくれた。
けれども、あのころはそれほどお魚が好きでなく、ありがたいとも思っていなかった。

いま、どうにかこうにかでも、お魚を捌けるのは、おばあちゃんの姿を見て、なんとなく見知ったことだと、なじんでいたおかげかもしれない。


2015.7.19 朝日のような夕日を連れて2014

2015-07-19 | よもやま話
あかがねミュージアムという文化施設のオープニングイベントの一環で、鴻上尚史さんのお芝居「朝日のような夕日を連れて2014」を観に行く。

むかーしに少し演劇をかじっていたこともあって、ちょっと遠いけど、行動圏内で観られる日が来るとは…と感慨深かった。 

戯曲で読んだことがあるけれど、舞台で観ると全然違う。

スクリーンで舞台映像を流す上演方法で、最初少し気になったのだけど、すぐ、引き込まれた。

わけわからないけど、面白くもあり、つらいときもあり、…鴻上さんの世界は昔も今も謎です。

次、9月下旬に「スナフキンの手紙・ネオ。ホーボーソングが聞こえる場所」という舞台を同じ場所でしてくれるらしくて、楽しみで仕方がない。

その後、内子座でも舞台があるらしい。現代演劇と昔ながらの芝居小屋…どういうことになるんだろう…

余話・あかがねミュージアムについて。

総工費67億円という新聞記事を読んでから来たから、
6万人で割ったとしても…張り込んだ(=このご時世に豪気だ)ねえ!と感心しながら
どれどれ、どんななのかしらねえと思いながらすこしだけ見る。

アイボリーホワイト基調の内装で、梁やカーブの陰影が恰好よく見える
座席がすり鉢状になっている舞台も素敵…絵に描きたいと欲していて驚いた。

建物を描くのは、難しいぞい…と思いながらも、気分がちりちりする。

明日も行くので楽しみじゃわい💙

トロ箱1 クロダイ6尾

2015-07-16 | ごちそうさまでした。
ホームセンターの中に入っている魚屋さんでトロ箱一杯500円のお魚を見つける

かねてから、お魚は体にいいし、おいしいのはいいんだけどお肉より割高になるのよねえ…と悩んでいたから

これだ!と思って、園芸用の消石灰と一緒にクロダイ6尾を選んで喜び勇んで買って帰る。

魚屋の兄ちゃんに頭はあごから割ると教わる。

帰りに、以前、総菜屋さんで仕事をしていたとき、いわしを流し一杯料ることもあったので、お魚を捌くのは、それほど苦にならないのだなあ。ありがたいなあと思い出す。

うろこはペットボトルのふたで引くといいと聞いてしているけれど、包丁に比べて飛び散らないなあと思う。

料っていると、卵が入っているので得した気がする。
うろこやわたなんかがけっこう出るので、次は燃えるゴミの日の前に買いに行くことにしよ。と決める。


頭は三徳包丁ではむずかしいと思いながら、強引に叩き割る。

塩焼きにして、煮魚にして
COOKPADでアクアパッツアを見て作ってみて、名前だけで難しそうとびびっていたけど要するに洋風煮魚やん。と拍子抜けし
あらを炊いて、衣を付けて焼いて玉ねぎと人参の千切りを付けた甘酢と合わせてみて、といろいろして頂く。

一週間食べでのあることでございました。
 
…数日後、近所に車で魚を売りに来ている人がいて、捌き方の手際よさに思わず見入ってしまいましたとさ。




2015.6.18戸田奈津子さん講演のお裾分け 

2015-07-16 | よもやま話
…このお話はツイッターに記していたものですが、なぜか私のパソコンでツイートできなくなったため何日も放置していたものです。

やっぱり私と講演に参加した人だけではもったいないと思い、こちらで記すことにします。

一時期、映画の字幕と言えば、この人しかする人がいないの!?と、思うくらい、たくさんの映画の字幕を手がけられている戸田奈津子さん…どんな人だろ。そして、どんなお話を聞けるのだろうとわくわくしながら登場を待つ。

靴まで白一色のパンツスタイルで大きめのネックレスをされている。
とても似合う!こんなきれいな人だったんだと驚く。
ふと、この装いは映画を映す前の銀幕をイメージしているのかな?とも思う。

まず、地元との縁があるお話をされ、観客の気持ちをつかむ。空気が変わり、驚く。

…ここからは順不同になります。

まずは、若い人に言ってあげてください!とおっしゃっていたことを2つ
ジョージ・ルーカスとCG(SFX?)
ジェームズ・キャメロンと3Dのお話。
…ジョージは少年の頃、頭の中で作ったお話を思ったままの形でみんなに見せたくて見せたくて、そのためにCGを作り出し、
キャメロンはタイタニックで稼いだ巨万の富を頭の中にある世界を表現するために必要な3Dを作るために費やし、果たして作り上げた。
頭の中で考えられたこと…夢を大切にしてください。そして、同じ世界で同じ息を吸っている人がこういうことができると、私も!と勇気がでるでしょう。とお話される。
そして、映画と英語のお話で、好きほど強いものはないですよ。とお話されたこと。
好きだったら、言われなくっても調べたり学んだりするでしょう。
戸田式英語勉強法…学校でも好きなもの興味あるものについて英語で書かれているものをめいめいに勉強し、それを先生がアドバイスして回る形にしたら、英語ができる人が増えるんじゃないかしら。とお話される。

この二つのお話は前半と後半にお話されました。
ぼんやりしたことに映画にしても新技術にしても、ひとりでに出来上がるように思っているところがあるので、言われてみて、今更感動したものです。
私にはだれかにこういった話をする機会はほぼないので、どういう形でお伝えしよう?と思ったことでした。

ほかに様々な興味深いお話をいくつか伺いました。

映画のデジタル化のお話で、フィルムからデジタルに放映方法が変わってしまっているから
昔からの一戸建て(?)の映画館が閉めざるを得なくなり、映写機が鉄くずとして処分されています。というお話でビデオからDVD/ブルーレイへの流れを思い起こし、技術の進化はすごいことだけど、何ともいえないような、取りこぼされるものを思って切なくなりました。

第二次世界大戦が終わるまで、英語を見たことがなくて、初めて学んだときはそれはそれは驚いたこと。また、初めて映画を見たときも、それこそ宇宙に出たように、衝撃的だったこと
茨木のり子の詩で、戦後ジャズを初めて聞いて禁煙を破った時のようにくらくらしながら…といった件があるけれど…あんな感じだろうか?と思うけれど、全然想像ができない。どれだけのインパクトだったのでしょう?そして、今、同じくらいのインパクトがあることがあるかしらと思う。

映画と英語に夢中で青春を過ごして、
映画字幕の仕事があることを知り、なろうとしたけれど、男性しか字幕担当の仕事をされておらず
字幕担当の仕事ができるようになるまで、何十年もかかったというお話を、まるで堅固なお城を攻略する冒険のようにお話される。門さえないと言われていた…。

字幕について、字幕には英語の力はもちろんですが、日本語の国語力こそ重要です。映画は素敵な世界をたくさん見せてくれたけれど、私の基本になっているのは本だというお話でした。

また、洋画を字幕で観るのが主流なのは日本だけだということも教えてくれました。
他の国では移民の人や諸事情で字が読めない人も多いため、吹き替えが主流だというお話でした。

映画業界のお話で
この夏は年末公開の「スターウォーズ」との競合を避けて、前倒し公開される大作が多くて…字幕も急ぐので、今大変なのよーということをお話されている。

などなど。一時間前後の講演でしたが、映画や若い人の事や俳優さんの事を思っておられるのが
染み通ってくるような素敵な時間でした。

…そして、次の日、ラジオの取材に答えて
自分の言葉で映画を見たと思わせるのがよい字幕ですと話しておられて

いちど、字幕のお仕事を意識して映画を観てみたいなと思いました。
 
始めて観るジャンルだけど、「ターミネーター・新起動」をそういう観点で観に行こうと予定しています。

なんでだろう?中学のときより上手に描けてるような…

2015-07-01 | アート…なのかしら?
なんだか、ここ半年くらい妙に絵を描いてみたくて、描いてみたくて
…けど、長い間絵なんて描いてないし、美術の成績も悪かったし、それがいきなり教室に通うというのは敷居が高すぎる。どうしたものか…と思っていると、ひょんなことから絵画講座のお知らせを見る。

らふ…ラフ…裸婦…!ヌードを描くということ!これもだいぶ敷居が高いこと…市の主催だからそれほど気負わなくてもいいんだろうか…この題材を描いたらあとは描くということが気軽になりそうではあるね…なんでもいいけど、こういう機会でもないと、一生絵を描いたりしないと思う!という妙なテンションで申し込んだ。

当日、中学の時に使っていたようなスケッチブックとデッサン用鉛筆を用意して、会場に行くと
50号のキャンバス(子供なら後ろに余裕で隠れられるくらい、大人ならおへそくらいの高さがある特大キャンバス)を持っている人に入り口で会い、いきなり、圧倒される。

講座室内に入ると、みんな、キャンバスとイーゼル(キャンバスのスタンド?という意味らしい)道具を諸々持ってきていて、完全に場違いだ…帰ろうか!と怖気づく。

イーゼルがないため、一番前で描かざるをえない(汗)

一日目はモデルさんに20分ポーズを取ってもらって、描く。10分休憩を繰り返す。
午前中は、20分も微動だにしないというのは実はすごい!と感嘆しながら、変なテレもありつつ、どう描けばいいのか途方にくれながら、腕のカーブ、肩はこの辺り、背中のまろやかでも張りがある感じはこんな感じ…とスケッチブック上に再現しようと手を焼こう…にも、方法を知らずやみくもに描く。

お昼ご飯に、ベテランの人たちと一緒に食べに行くことになり、
その人もデッサンをしていたので、アドバイスをいただく。
スケッチブックが小さすぎるから、今日は上半身だけ描いてみて、明日大きなスケッチブックに描きなおしたほうがいいこと…陰影をつけると光が当たっていることが際立つから…陰影も濃度のメリハリをつけるといいよ。よく見てると濃いところと薄いところがわかるから…顔は四角で考える…コンパスで比率を測る…
どっさり教えていただいたものの、半分もわからない…けれども、光の当たっているところと影になっているところを見きわめて、描写すればいいんだということは分かる。

午後、上半身のスケッチをするも、顔を描くというのはとても難しい…猫っぽい顔立ちなのだけど、そんな風には描きあがらなかった。陰影はピタッとここまでと止まっているものでなくフェイドアウトしているように見えてくる…うちに、一日目終了。

二日目は、アウトラインをざっと描いて、修正しつつ、陰影を探して写しつつ、描いていく
アウトラインでは平面でしかなかったのが陰影をつけるうちに立体的に見えてくるのが面白く、光がきれいに映っているところを浮き出したくて狙って陰影を付けはじめる。
昨日はそれどころではなかったけれど、モデルさんは、目を見張るほどきれいなところだらけだと思い、絵の上に再現したくなって描くのだけど、描き切れないというもどかしさがある。…小学生のころ帆船「日本丸」の写生に行ったときに似ているなと思い出す。
残り一時間弱になって手先、足先をすべて描きなおし、足の薄い陰影を見つけて急いで描いて
ひとまず、描きあがったと思って提出する。

講評会の準備のときにモデルさんが観に来られて、へんな話だけど、一瞬少し恥ずかしく思う。けれども、ご覧になっている様子を見ているうちに、絵が本当にお好きなんだと思う。
そのときのお話でポーズは10分超えから、わけのわからない場所がつるときもあったりして、とてもきつくなるらしい。次の日もモデルの仕事があるそうなので、大変なことだと思う。
合間のストレッチがとてもしなやかだったのは、こうでないと故障するのかもしれないな…と思う。

集まった絵を見た限りでは、男性は肌色を魅力的に描く傾向があるようだ。
同じ人を描いても、みな、全然違うことが不思議だった。
色選びで重厚にも軽やかにも見える。

私ごとでは、近くで描いていた時より遠くで観たときのほうが陰影が活きていて興味深かった。
ぎょっとするのは、モデルさんの顔を描写したつもりなんだけど、私に似ているといわれたことで
…どういう加減なんだろう。顔の絵をもっと描いてみようと思う。

得る所がとても多くて参加して良かった。

…今考えても不思議なのは、中学以来落書きもろくにしなかったのに、当時より上手な気がする…